ごろごろとした異物感をともなう痛みがある
目のなかがごろごろして痛いというのは、よくある症状です。目のなかに異物が入ったために起きる痛みは、異物さえ取り除けばおさまります。
しかし、異物を取り除いても涙が止まらなかったり、募っ赤に充血している場合には、異物が結膜や角膜を傷つけてしまっている可能性があります。むやみにいじらず、すぐに眼科でみてもらうようにしましょう。
目の周囲をさわると痛む
まぶたや目の下をさわったり押すと痛むという場合、まぶたに「麦粒腫(ものもらい)」ができていることが多いのですが、眼球のいちばん外側を覆っている強膜に炎症( 強膜炎)が起きていることもあります。くわしく原因をさぐるにはやはり眼科での診察が必要です。
痛みとともにまぶしさを感じる
これは目が疲れたときにも起こるため、放置されがちな症状ですが、気をつけたいのは、角膜や虹彩、毛様体の炎症によるものです。炎症は細菌感染や、コンタクトレンズで角膜を傷つけてしまったときなどに起こります。目を休めても症状が改善しないようなら、眼科医の診察を受けるようにしてください。
コンタクトレンズのトラブルはこちら。
目の疲労感と痛みが混じる
近視や遠視、乱視といった「屈折異常」がある目には、正常な目よりも疲労がたまりやすいため、疲れからくる「痛み」を訴えることがあります。この症状はメガネやコンタクトレンズを使い、適当な視力に矯正することで改善されますが、目の酷使から眼精疲労が起きていたり、ストレスの影響を受けているようだとなかなか解消できません。
この場合も目そのものにはこれといって病的な異常はみられないことが多いため、生活環境などに問題はないか見直していくことが治療となります。
発作的な激痛がある
この症状は特に要注意です。角膜に傷ができても激しい痛みを感じますが、急に眼圧が高まって「急性型緑内障」を起こすと、転げまわるほどの痛みに見舞われます。そしてこの発作から48時間以内に適切な処置をとらないと、失明する危険も高いのです。
本人は、何の前触れもなく発作におそわれたと感じるようですが、実際は大発作の前に見え方の異常やかすかな痛みといったシグナルがあらわれることが多く、日ごろから小さな目の異常を見過ごさないようにすることが大切です。
かゆみがある
目のかゆみの原因としては、「花粉症」や「アレルギー性結膜炎」などのほか、細菌やウイルスヘの感染が考えられます。むやみに手でこすって眼球を傷つけないように注意します。