眼病・目の不快症状を改善 > 2015年 > 4月

視野にあらわれる異常サイン

ものがぽやけたりかすんだりする

この症状はパソコンを長時間使ったあとや、手元の細かい作業をし続けたあとなどにあらわれやすく、原因の多くは近くを見続け、毛様体の筋肉を酷使したために起こる「疲れ目」です。疲れ目というとつい軽くみて放置してしまいがちですが、目を十分休養させてそのたびに解消する習慣をつけないと、「眼精疲労」とよばれる慢性的な症状に発展してしまうことがあります。

こうなると単なる疲れ目と適って、首・肩のしっこいこりや頭痛、吐き気など、全身のさまぎまな症状をともなうほか、「網膜症」などの重い病気を引き起こすこともあるので、日ごろから十分なケアが必要です。
いっぽう目の病気としては、角膜、虹彩、水晶体、硝子体、網膜、視神経のいずれかの異常が考えられます。
角膜や虹彩の炎症、白内障、硝子体混濁、網膜の病気、視神経の炎症などがあると、かすみ、ぼやけが起こりますが、その代表的なものが白内障です。また、視野の中心部だけがぼやけたり、薄暗く見えたりする場合には、「黄斑変性症」や「中心性脈絡網膜症」などの可能性があります。いずれも網膜の中心部に起きる病気で、ぽやけたりかすむといった自覚症状が片側の目から始まることが多いようです。

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ものがゆがんで見える

本当はまっすぐなものがゆるいカーブを描いたように見える場合、まず考えられるのは強度の乱視という屈折異常ですが、まるで波を打ったように見える場合には「網膜剥離」や「網膜静脈閉塞症」を起こしている可能性もあります。

視野が狭くなったり一部が欠けたりする

視野が狭くなったり一部が欠けたりする状態を、それぞれ「視野狭窄」「硯野欠損」といいます。人によってはカーテンが上から徐々におりてくるような感じがしたり、視野の中心部にぽつりと何も見えない点(中心暗点) があらわれたりすることもあります。
この症状があらわれる原因としては、網膜の病気と、視神経や大脳の病気という2つのケースが考えられます。
つまり、ものがカメラにうまく映らなくなっているか、映った像をうまく受像機まで伝えられない状態です。

網膜の病気としては「網膜剥離」「緑内障」「網膜動脈閉塞症」などが、大脳や神経の病気では「脳梗塞」「脳腫瘍」「頭蓋内出血」はんもうなどが疑われます。特に大脳の病気の場合は視野の半分が見えなくなる「半盲」が起こりやすくなります。
ところが硯野狭窄には、片側の日の視野が狭まっていても、反対側の目が見えづらさを補おうとするため異常になかなか気づけないという特徴があります。目の疲れなど小さな異変に気づいたら、一度片目ずつ硯野をチェックしてみるとよいでしょう。

ものがだぶって見える

ものがだぶって見える状態を「複視」といいますが、これには片目だけで見てもものが二重になる「単眼性複視」と、片目ずつ見れば正常なのに両眼で見ると二重になってしまう「両眼性複視」という2つのタイプがあります。
原因としては、単眼性複視なら角膜や水晶体に異常が起こっている可能性があり、両眼性複視なら眼球を動かす筋肉「眼筋」に問題があって、両目を正しい方向に向けることができなくなる「眼筋まひ」が考えられます。

電灯など光るものにかさがかかる

電灯など光を放つものを見ると、そのまわりに虹のような「かさ」がかかったように見えることがあります。視力の低下をともなう場合には角膜や水晶体の異常が考えられますが、「緑内障」の悪化によって角膜が濁っている可能性も高いので、早期に検査を行うことが必要です。

ものを見るときにまぶしさを感じる

目を使いすぎて疲れがたまると、まぶしさを感じてものが見えづらくなることがありますが、これは一時的な症状なので目を休めればよくなります。しかし、どんなに目を休ませても慢性的にまぶしさを感じるような場合には、角膜や水晶体に異常が起きていることも考えられます。医師の診察を受けるようにしてください。

目の中に光が走る

これは中高年の人によくみられ、目を閉じていると、目の端のほうに光が走るのを感じるという症状です。老化にともなって起こる硝子体の変化が原因となりますが、この変化はやがて「網膜剥離」につながるため、症状に気づいたら眼科で網膜の状態をチェックするようにしてください。

黒い点のようなものがちらつく

目のなかに黒い点のようなものがちらつく症状を「飛蚊症」とよび、人によっては糸くずや小さな虫のようなものが、視野のなかを移動すると訴えることもあります。黒い点が移動するタイプの飛蚊症は中高年に多くみられ、硝子体が老化して質が変化するために起こります。これに対し、黒い点が突然あらわれ、ちらつくようなら「網膜剥離」を起こしている可能性があり、黒い点が移動せず、一定の場所にとどまっているようなら、角膜や水晶体、網膜に問題が起きている可能性があります。やはり網膜剥離のシグナルである可能性があるため、症状に気づいたら必ず検査を受けるようにしましょう。

突然見えなくなる

それまで特に目の異常を感じていなかった人が、突然何も見えなくなってしまうことがあります。これは、なんらかの原因によって網膜の毛細血管が詰まってしまうために起きる症状です。脳の血管に異常が起きていることもあり、くわしい検査が必要です。

目の異常のサイン

目に起こるさまざまなトラブル

現代は、どうしても目を取り巻く環境は悪化する一方です。とはいえ生きていこうとするならば「ものを見ない」という選択肢はありません。悪条件のなかでも情報を収集するためにフル回転ではたらいている目には、疲れ目のような「病気未満の異常」から検査や治療を必要とする病気まで、さまざまなトラブルがつきものです。

こうした「目のトラブル」をグループ分けすると、以下のように大きく3つに整理することができます。いずれも視野や目という器官そのものに困った症状を引き起こし、なかには失明にもつながりかねないものもあります。
しかしこれらのトラブルは、いきなり視力の大幅な低下といった重い症状を引き起こすわけではありません。

多くの場合、症状が重くなるまえに何らかの「シグナル」があらわれるものなのです。確かになんの自覚症状もないまま進行してしまうトラブルもあるのですが、患者がシグナルに気づいていないケースのほうが圧倒的に多いといえるでしょう。
では、トラブルを早期に発見するカギとなる〝シグナル〞にはどんなものがあるのか、みていくことにしましょう。自分の目や見え方に異常を感じたら、決してそのままにせず、どんなトラブルを起こしている可能性があるのか調べてみましょう。

目の器官そのものに起きる異常

眼球

  • 白内障
  • 緑内障
  • 網膜症
  • 網膜剥離
  • 黄斑変性症

眼球付属器官

  • 結膜炎
  • ものもらい
  • 悪性腫瘍

屈折や調整の異常

  • 屈折異常
    近視・遠視・乱視
  • 調整の異常
    老眼・目の使いすぎによって起こる病的な疲れ目この時点での疲れ目であれば、まだまだ完治できるので早い段階でアサイーなどで解消することが大切

症状のひとつとして目の症状を起こす病気

生活習慣

  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 動脈硬化

その他

  • バセドゥ病
  • ベーチェット病
  • シェークレン症候群
  • 重症筋無力症

精神的ストレス

  • 心身症

目の仕事

「ものを見るための器官」であるのは当然ですが、しかし、実は目だけでものを見ることはできません。「見る」という行為には、情報を収集する「目」とこれを映像化する「脳」、そして両者をつなぐ「神経」が必要です。

受像機( テレビ)とテレビカメラの関係を考えてみてください。いくらカメラが情報を集めても、受像機がなければ映像は映りません。つまり、目をカメラに、脳は受像機に、神経は両者をつなぐコードにたとえることができるのです。

では、目というカメラは、どのような情報を集めているのでしょうか。ものを認識するためにもっとも大切な情報は、「形」「色」「明るさ」という3つです。これらをうまく集めるには、適切な見る力「視力」と見える範囲「視野」が備わっていなければなりません。

もうひとつ重要なのは、2つの目で見るということです。これを「両眼視機能」といいますが、2つの目で見ることによって、目でとらえる映像に立体感と遠近感が生まれるのです。

たとえば、片目をつぶって両手の人差し指の指先同士を付けようとしてもなかなかうまくいきませんが、両目をあけてやれば実に簡単なことです。これは両眼視によって遠近感がつかめるからです。ほかにも2つの目でないと得られない機能があり、正しくものを見るためには、2つの目が必要な情報を過不足なく集めなければなりません。

目の機能

視力・視野に関する機能

  • ものの形をとらえる「形態視」
  • 色をとらえる「色覚」
  • 明るさをとらえる「光覚」

両目で見ることで得られる機能(両眼視機能)

  • 「立体感」と「遠近感」
  • 左右の視線を同時に集中させて、より正確な資格情報を得る「同時視」
  • 左右の目で微妙にズレのある像を1つにまとめる

目の役割、人間が生きる上で情報収集トップの感覚器官

「目」はどのような役割を担っているのでしょうか?普段、生活している中で当たり前すぎて自覚しないものですが、人間は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という「五感」を駆使して、生きるために必要な情報をキャッチしています。

このうち視覚、つまり目を通じて得る情報の割合が、これがなんと80~90%にもなるのです、残る聴覚・喚覚・味覚・触覚を合わせてもわずか10~20% の情報収集力しかありません。これだけをみても、私たちにとって視覚がいかに重要な感覚かということがよくわかります。

いいかえれば、私たち人間は、視覚に依存しなければ生きていくことがむずかしい生き物なのです。目は情報収集力トップの感覚器官であるが故に、一生ハードにはたらき続けなくてはなりません。それだけになんらかの原因で「見えづらく」なれば、大変な不便を強いられるということです。ストレスも計り知れないものになるでしょう。

長時間、パソコンを使って目が疲れると、集中力が落ちるのも目の疲れによるところが多いのです。1時間に10分程度の休憩を入れたほうが明らかに仕事のペースはあがりまる。

生活習慣の乱れが目のトラブルにつながる

「生習慣の乱れ」は、目に対する悪影響だけでなく、糖尿病、高血圧の原因にもなっていますがこのなかには細分化が進む現代社会を反映すかたよるかのように、実にさまぎまな要素が含まれます。たとえば、偏った食生活、運動不足、過剰なストレス、喫煙や飲酒、肥満などなど。

こうした習慣を長年続けていれば、からだのあちこちに悪影響を及ぼすのは火を見るより明らかです。これが文明の進歩がもたらした病気「生活習慣病」で、今や私たちの健康を脅かす最大の敵といっても過言ではありません。

生活習慣病のなかでも特に糖尿病、高血圧、動脈硬化は、目の健康と深く関わっています。というのも、これらの病気は合併症として重い視力障害を引き起こすからです。「中途失明」も以前はあまり聞かれませんでしたが最近はよく耳にするようになってしまいました。

これは、それまでふつうにものを見ることのできた人が、病気やけがなどで視力を失うことを指しますが、実はこの原因の第1位は糖尿病の合併症による失明なのです。生活習慣病は、日ごろから健康管理をしっかり行っていれば、発病を避けることができる病気です。

糖尿病の合併症について詳しくはこちら。

逆にいえば、悪い習慣を改めずにそのまま続けていると、やがてあなたのからだも病気に蝕まれていくのです。こうなると、あわせて深刻な目の病気に見舞われる可能性もむしば高まります。近年、恐ろしいことに生活習慣病の発病年齢がどんどん若くなってきています。目の健康維持のためにも、乱れた生活習慣を改める時期がもう手遅れの状態になろうとしているのです。

現代人の目は酷使の結果、疲弊している

目には辛すぎる環境

科学により生活が便利に成る前には人間は、誰もが日の出とともに起床し、日が沈むと同時に眠る自然のリズムに合わせた生活を送っていました。もう少し言えば、穀物や野菜を中心として自律神経にとても穏やかに効く生活をしていました。

こうした習慣は、人類の発生から数百万年の間変わることなく長きにわたり受け継がれてきたために、私たちのからだもそれにあわせて機能を発達させ、現在に至っています。

当然、目も例外ではありません。夜行性の動物と追って暗闇ではものを見ることができなかったり、睡眠にあてられる夜間には、涙の量が減るというのもそのためです。

かしかし、科学技術の恩恵によって、夜もたっぷりと灯りがともるようになった時代に暮らす私たちは、長年の生活習慣を無視し、本来、目は休んでいるはずの夜間にまで行動するようになりました。それだけでも、目にとっては大きな負担なのに、文明の進歩はテレビやパソコン、スマホに代表される「目には非常に悪い」利器を次々と生み出し、いつの間にか私たちの生活は、それらなしでは成り立たないところにまできてしまっています。電車を見渡せば、老若男女ほとんどの人がスマホに目を向けていますし、ほとんどの企業やオフィスでは人の数以上のPCが動いています。

高度に情報化された現代社会は、目にとっては逆に劣悪な環境なのです。そしてもうひとつ、科学の進歩とそれにともなう生活習慣の乱れは、目に大きな弊害をもたらすことになってしまいました。