眼病・目の不快症状を改善

避けて通れない「老眼」

私たちの目には、近くのものを見るときには水晶体を厚く、逆に遠くのものを見るときには薄くして、つねに網膜上にピントが合うように自動詞節する機能があります。

しかし、年齢とともにこの「調節機能」は衰え、だんだん近くを見るときに、水晶体を必要なだけ厚くすることができなくなってきます。
これが近くが見にくい「老眼」の状態です。老人のものというイメージがあるかもしれませんが、この異常の原因となる「水晶体の老化」は30代のなかばには始まっており、65歳くらいで進行が止まるまでゆっくりと進行していきます。

水晶体は、子どものころは弾力性に富んでいて、非常にすぐれた調節機能をもっています。厚さも自在に変えられますから、たとえば目から5cmという至近距離の文字もしっかり読むことができます。しかし、老化の始まる30代なかばを過ぎると、目に近づけて文字を読もうとしても20cm程度は離さなければはっきり見えなくなります。

これは、子どもの目と比べて水晶体が硬くなり、調節機能が衰えてきていることを示します。さらに40代なかばになると、たいていの人は老眼の症状を感じ、あとは進行が止まるまで、はっきり見える範囲も遠のく一方です。

目の老化は徐々に進むため、「ここから老眼」というはっきりとした境目があるわけではありませんが、いちおう目から330cmのところで新聞が読めるかどうかがひとつの目安になるでしょう。読めないようであれば、老眼鏡で調節力を補ってやることが必要です。

ピントがぼやける「屈折異常」

屈折異常で起きる「近視・遠視・乱視」

たくさんの目に関連するトラブルのなかでも、「近視」や「乱視」は誰にも起こりうる身近なものです。これらは、角膜や水晶体という「レンズ」の光を曲げる力が狂って、網膜にピントの合った像を結べなくなる異常です。

このとき目のなかでは、いったい何が起きているのでしょうか。近くのものは比較的よく見えるのに、遠くのものがはっきりと見えない近視は、レンズが光を曲げる力が強すぎて、網膜の手前でピントの合った像を結んでしまう状態です。

また間違って解釈されている人もも多いのですが、「遠視」は近くはよく見えないが「遠くがよく見える」という状態ではありません。
遠視の目では光がなかなか曲がらず、像が網膜よりも奥で結ばれてしまうため、近くも遠くも見えにくい状態になってしまいます。

近視や遠視は、角膜の表面のカーブがきつすぎたりゆるすぎたりすることが原因となるほか、目の奥行き(眼軸)が長すぎたり短すぎるために、網膜にピントが合わなくなっていることもあります。一方の乱視は主に角膜に歪みが生じて、目のなかを光が進む方向がそろわないために、どこにもピントの合った像を結ぶことができない状態です。

こうした異常のことを「屈折異常」といい、改善するには眼鏡やコンタクトレンズといった人工のレンズを加えて光を曲げ、網膜にピントを合わせることが必要になります。

眼科の検査

自分の症状にどのようなトラブルの可能性があるのか、そしてトラブルを診断するにはどのような検査を行うのか?またトラブル一覧は以下のとおりです。

なかには症状があらためて気になり、「一度、眼科できちんと検査を受けてみようかな」と思った方もいるのではないでしょうか。
こうしたとき、検査を受けにいく病院を決める際にも気をつけたいポイントがあります。とはいっても総合病院であろうと、ご近所の開業医であろうと技術的、設備的な問題はまずぁりません。重要なのは、病院の規模よりも患者のみなさんの都合なのです。どういうことかというと、たとえば目の異常とあわせてなんらかの生活習慣病を患っているような場合には、総合病院で各科連携して検査、治療を進めていかなくてはなりません。

しかし、どんなに立派で設備の整った病院であろうと、通院が負担になって通うことがストレスに感じるようでは意味がありません。
通院治療が必要になる場合など、いつでもすぐにみてもらえるように家や職場の近くにある診療所が向いているケースもあるでしょう。

こうしたことを参考に、自分の都合にあった病院を探してみてください。

診察をスムーズに進めるために

目の異常をくわしく調べるためには、これまで説明してきた検査を行うのですが、病気かどうかを判断するためには、直接話す問診での情報収集がとても重要です。眼科の問診では、おもに次のようなことを聞かれます。

  • 今、どんな症状が気になるのか
  • いつごろから、その症状が出はじめたか
  • いつごろから、その症状が出はじめたか
  • その症状はどれくらい持続するのか
  • 目以外に持病はあるか
  • 継続的に服用している薬はあるか
  • 家族に目の病気や生活習慣病の人はいるか
  • 近視・遠視・乱視など屈折異常はあるか
  • 生活習慣・生活環境・職業について

準備をまったくせずにこれだけの質問をされれば、きっと困ってしまう人がほとんどでしょう。病院を訪れる前には、ぜひわかる範囲で右にあげた点を整理しておいてください。あなたの目に起きているトラブルも、こうした問診や検査を通じて明らかになっていきます。

病院での検査内容

目に起きたトラブルの原因を調べるには眼科を受診して検査が必要

さて、自分の目が発する危険信号の原因に、どんなトラブルがあるのか考えていただけたでしょうか。きっといくつかの可能性があったことでしょう。
そのなかから起きているトラブルを確定し、治療・改善を始めるには、眼科にかかり検査を受けなくてはなりません。現在眼科では、眼球内の各部分の状態と、見る機能を調べたうえで、疑われる病気に応じていくつかの検査を行うようになっています。

目の検査というと学校や職場の集団検診で行われるものしか行ったこともない人もいらっしゃると想います。

C型の輪が並んだ視力表を思い浮かべ、しばらく視力をはかっていないことに気づいた人もいるのではないでしょうか。しかし、特に老化が進む中年期以降は目の健康管理を徹底していくことが重要です。そのためには目の検査とは縁がないという人も眼科にいって検査を受け、自分の目の状態を知らなくてはなりません。
どんなに目のトラブルに関する知識がたくさんあってもやはり一度、受診しておけば安心です。

まず、どんな場合にも視力検査を行い、続いて専用の器械を使って眼球内の状態を把握していきます。

視力検査

視力検査は目の状態を知るための基本です。最初に裸眼(眼鏡やコンタクトをつけない状態)の視力をはかり、次に矯正視力を調べます。

5m離れたところからアルファベットのCの字に似た「ランドルト環」というマークの向きを読んで行う方法がよく知られていますが、ほかにも眼底に光をあてたり、装置を使って「屈折度」を調べる方法があります。

ランドルト環検査では、視力「1.0」「0.5」などというおなじみの数字が、屈折度の検査ではOD(Dはジオプターの略) という数字が判明します。両者はともに「ものを見る能力」をあらわす数字ですが、前者は2つの点を識別できるかどうか、後者は角膜や水晶体に「光を曲げる力」がどのくらいあるかを示すもので、基準が異なる別の数値です。

細隙灯顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょう)

この検査は、「細隙灯顕微鏡検査」という照明を備えた顕微鏡のような器械を使って、眼球の表面・内部の異常を調べる検査で、まぶた、結膜、角膜、前房、虹彩、水晶体、硝子体、網膜といった「前方から肉眼で見える部分」の様子を調べることができます。
手順としては、それぞれの部分に斜めから光をあてて立体感を強め、顕微鏡を使って観察していくことになります。強い光をあてるので少々まぶしく感じますが、がまんしてください。

眼底検査

眼底検査は、目の健康を左右する網膜の毛細血管や神経の様子を観察するために行われる重要な検査です。中高年以降に多発する白内障や緑内障、網膜剥離、眼底出血の早期発見には欠かせません。また、網膜はからだのなかで唯一、毛細血管の状態を直接観察できる場所なので、糖尿病や高血圧など血管に障害の出る病気の有無を調べるときにも必要です。

眼底検査の方法には、検眼鏡を使って瞳から光を眼底にあてて観察するという「直像法」、眼底にあたつて反射した光を目の外に導き出して、結んだ像を観察する「倒像法」、角膜のうえにコンタクトレンズをのせ、細隙灯顕微鏡を使って観察する「細隙灯顕微鏡眼底検査」という3つの方法があり、いずれも薄暗い室内で行います。

この検査を行うときには眼底をしっかり観察するために、開いた状態にします。この薬をさすと5~6 時間、ピントがぼやけたりまぶしさを感じ「散瞳薬」を点眼して瞳孔を大すが、副作用の心配はありません。ただし、すでに緑内障の診断を受けている人や、家族にこの病気の人がいる場合、散瞳薬によって眼圧が急に上がることがあるので、必ず検査の前に医師に伝えてください。医師は緑内障の症状にあわせて薬を調節しますが、万が一、検査後に目の異常が出た場合には、すぐに診察を受けるようにしてください。

眼底検査

眼圧検査は目の病気、特に眼圧が原因となる「緑内障」を突き止める大きな手がかりになります。正常眼圧は10~20mmHGで、この範囲を超えると眼圧異常と診断されます。
検査には「圧平眼圧測定法」と「圧人眼圧測定法」という2つの方法がありますが、後者は現在ほとんど行われなくなっているので、ここでは圧平眼圧測定法について説明しましょう。
この方法は、「カーブを描く角膜に力を加えて平らにしようとするときに必要な圧力」を眼圧として測定する方法で、「ゴールドマン眼圧計」という先端が平らになっている器具を眼球に直接押しあてて測定する方法がもっとも普及しています。

麻酔をかけるので痛くはありません。また集団検診や人間ドックなどでは、「空気眼圧計」を使って、器具を直接押しぁてるかわりに空気を吹きつけて必要な圧力を測定するのが一般的です。

こうして○○mmHG と眼圧が判明するのですが、この数字をうのみにしてはいけません。というのも、眼圧には1日のなかで上下に変動するという特徴があります。1回検査をしたときには正常眼圧の範囲内に収まっていても、別の時間帯に測定したら異常な数値を示すということもありうるわけです。正しい状態を知るには、1回だけではなく複数回の検査が必要なのです。

視野検査

視野が欠けていないかどうか、薄暗く、見えにくい部分はないかどうかを調べることで、網膜や視神経、水晶体、角膜の異常が判明します。

視野が狭まっていく病気である緑内障が疑われる場合には、特にくわしく検査を行います。視野の異常には、見える範囲が狭くなる「視野狭窄」、一部分が欠ける「視野欠損」の2種類があります。

病気によって欠け方に特徴があり、視野の中心部にあらわれたみえない見えにくい部分を「中心暗点」といい、視野の半分がすっかり欠けている状態を「半盲」といいます。

いちばん簡単な検査法は、片目を閉じてもらい、医師が手や指を動かしたとき、それがどのように見えるかで判断する方法です。ほかには視標などを使ってくわしく調べる方法もあります。

一般的なのは、視野測定装置ののぞき穴から内部に表示された放射状の視標を見る方法で、明るさを何通りかに変えながら見える範囲を調べていきます。視野に異常があらわれる病気は、網膜や脈絡順の病気や緑内障といった眼球に起こるものから視神経、脳内に起こるもの、はてはこころと関連した「心身症」までとさまざまですが、少しでも「おかしいな」と感じたら、必ず検査を受けるようにしてください。また、以上の基本的な検査だけでは病気があきらかにならない場合や、さらにくわしく症状を調べる場合には、次にあげるような検査を行うことがあります。

  • 隅角検査
    緑内障が考えられる場合には、房水の排出口のある隅角の状態を特にくわしく調べます。
  • 角膜検査
    角膜の質や炎症、濁りの様子を調べる検査です。
  • 涙器検査
    涙や目やにの量に異常がある場合には、涙の分泌状態やその通り道である涙道を調べる必要があります。コンタクトレンズを作るときやドライアイを診断する際に行われます。
  • 眼球突出検査
    強く目をぶつけて骨折の可能性がある場合や、眼球突出が特徴的にあらわれる「バセドゥ病」などをくわしく調べるために、眼球が骨からどれだけ飛び出しているかを調べます。
  • 電気生理検査
    病気を特定するために、眼球にごく弱い電流を流してその反応を観察します。水晶体や硝子体が濁っていて眼底が見えない場合で、網膜の状態を知ることができます。黄斑変性症の診断や白内障の手術前などに必要な検査です
  • 画像診断
    直接目で見ることのできない組織内部を調べるために、Ⅹ線検査、超音波検査、CT検査などを行うことがあります。

分泌物など視野にあらわれる異常サイン

目に問題が起きると涙や目やにがふだんよりも多く分泌されて異常を感じることがあります。分泌物がいつもと違ったり量や質などが異なると感じたら、眼科での診察を受けるようにしましょう。

涙の量が多い、少ない

角膜が異物(主にはごみが多い)の刺激を受けて反射的に涙の量が増えるというのはよくありますが、緑内障や細菌・ウィルスの感染による結膜炎の場合にも、涙の分泌異常がみられます。
また、最近増えている「ドライアイ」の症状として、長時間目を使っていると涙が止まらなくなったり、反対に感情が高ぶっても涙が出なくなったりすることがあります。
また、目の病気ではありませんが「顔面神経まひ」になると、まぶたの動きが悪くなって、涙を通り道である涙道のほうにうまく移動できなくなるため、目からあふれるような感じになってしまいます。

目やにが出る

目やにには涙の成分や組織から出る老廃物が含まれており、目が細菌やウイルスに感染するとその量が増えます。目やにには、「ウィルス性結膜炎」にかかったときによくみられる水っぽいタイプと、「細菌性結膜炎」のときに分泌される黄色っぼいタイプがあります。うみまた、涙道が炎症を起こして、膿で詰まってしまった場合にも、目やにが増えます。「慢性涙嚢炎」という病気では、どろどろした目やにが目尻にたまりやすくなります。

充血や腫れなどの視野にあらわれる異常サイン

目が充血する

目が赤くなる「充血」の症状には2タイプがあります。まず1つめは結膜の毛細血管が広がって赤くなるもので、さらにくわしくみると、まぶたの裏側や白目の広い部分を覆っている結膜が赤くなるものと、黒目のまわりがいちばん濃く周辺にいくにつれ薄くなるものがあります。

結膜の毛細血管が広がって赤くなるタイプで広い範囲に出る充血は、疲れ目や空気の乾燥、異物の侵入、炎症や細菌感染によって起き、特にウイルスによる結膜炎の場合には強く充血します。

一方、まぶたの裏側や白目の広い部分を覆っている結膜が赤くなるものと、黒目のまわりがいちばん濃く周辺にいくにつれ薄くなるもののタイプの場合は、強膜や角膜、虹彩の炎症が原因で起こります。そしてもうひとつのタイプは結膜で出血が起こるための充血で、このタイプは黒目の周囲だけが真っ赤になります。

目が腫れぼったい

徹夜仕事などで寝不足が続くなど、目に疲労がたまっていても起こる症状ですが、病的な原因としては、「麦粒腫」や「霰粒腫」「結膜炎」、細菌による感染症、まぶたに起きる炎症である「眼瞼炎」やアレルギー、目の腫瘍などがあげられます。

眼球が飛び出してくる

強度の近視や「バセドゥ病」、また目の腫瘍でこのような症状があらわれます。このシグナルがみられたら必ず精密検査を受けてください。

痛みやかゆみなどの視野にあらわれる異常サイン

ごろごろとした異物感をともなう痛みがある

目のなかがごろごろして痛いというのは、よくある症状です。目のなかに異物が入ったために起きる痛みは、異物さえ取り除けばおさまります。
しかし、異物を取り除いても涙が止まらなかったり、募っ赤に充血している場合には、異物が結膜や角膜を傷つけてしまっている可能性があります。むやみにいじらず、すぐに眼科でみてもらうようにしましょう。

目の周囲をさわると痛む

まぶたや目の下をさわったり押すと痛むという場合、まぶたに「麦粒腫(ものもらい)」ができていることが多いのですが、眼球のいちばん外側を覆っている強膜に炎症( 強膜炎)が起きていることもあります。くわしく原因をさぐるにはやはり眼科での診察が必要です。

痛みとともにまぶしさを感じる

これは目が疲れたときにも起こるため、放置されがちな症状ですが、気をつけたいのは、角膜や虹彩、毛様体の炎症によるものです。炎症は細菌感染や、コンタクトレンズで角膜を傷つけてしまったときなどに起こります。目を休めても症状が改善しないようなら、眼科医の診察を受けるようにしてください。
コンタクトレンズのトラブルはこちら

目の疲労感と痛みが混じる

近視や遠視、乱視といった「屈折異常」がある目には、正常な目よりも疲労がたまりやすいため、疲れからくる「痛み」を訴えることがあります。この症状はメガネやコンタクトレンズを使い、適当な視力に矯正することで改善されますが、目の酷使から眼精疲労が起きていたり、ストレスの影響を受けているようだとなかなか解消できません。
この場合も目そのものにはこれといって病的な異常はみられないことが多いため、生活環境などに問題はないか見直していくことが治療となります。

発作的な激痛がある

この症状は特に要注意です。角膜に傷ができても激しい痛みを感じますが、急に眼圧が高まって「急性型緑内障」を起こすと、転げまわるほどの痛みに見舞われます。そしてこの発作から48時間以内に適切な処置をとらないと、失明する危険も高いのです。
本人は、何の前触れもなく発作におそわれたと感じるようですが、実際は大発作の前に見え方の異常やかすかな痛みといったシグナルがあらわれることが多く、日ごろから小さな目の異常を見過ごさないようにすることが大切です。

かゆみがある

目のかゆみの原因としては、「花粉症」や「アレルギー性結膜炎」などのほか、細菌やウイルスヘの感染が考えられます。むやみに手でこすって眼球を傷つけないように注意します。

視野にあらわれる異常サイン

ものがぽやけたりかすんだりする

この症状はパソコンを長時間使ったあとや、手元の細かい作業をし続けたあとなどにあらわれやすく、原因の多くは近くを見続け、毛様体の筋肉を酷使したために起こる「疲れ目」です。疲れ目というとつい軽くみて放置してしまいがちですが、目を十分休養させてそのたびに解消する習慣をつけないと、「眼精疲労」とよばれる慢性的な症状に発展してしまうことがあります。

こうなると単なる疲れ目と適って、首・肩のしっこいこりや頭痛、吐き気など、全身のさまぎまな症状をともなうほか、「網膜症」などの重い病気を引き起こすこともあるので、日ごろから十分なケアが必要です。
いっぽう目の病気としては、角膜、虹彩、水晶体、硝子体、網膜、視神経のいずれかの異常が考えられます。
角膜や虹彩の炎症、白内障、硝子体混濁、網膜の病気、視神経の炎症などがあると、かすみ、ぼやけが起こりますが、その代表的なものが白内障です。また、視野の中心部だけがぼやけたり、薄暗く見えたりする場合には、「黄斑変性症」や「中心性脈絡網膜症」などの可能性があります。いずれも網膜の中心部に起きる病気で、ぽやけたりかすむといった自覚症状が片側の目から始まることが多いようです。

アサイベリーの3大眼病への効能、効果
https://contactlenstrouble-guide.net/trouble/?p=196

ものがゆがんで見える

本当はまっすぐなものがゆるいカーブを描いたように見える場合、まず考えられるのは強度の乱視という屈折異常ですが、まるで波を打ったように見える場合には「網膜剥離」や「網膜静脈閉塞症」を起こしている可能性もあります。

視野が狭くなったり一部が欠けたりする

視野が狭くなったり一部が欠けたりする状態を、それぞれ「視野狭窄」「硯野欠損」といいます。人によってはカーテンが上から徐々におりてくるような感じがしたり、視野の中心部にぽつりと何も見えない点(中心暗点) があらわれたりすることもあります。
この症状があらわれる原因としては、網膜の病気と、視神経や大脳の病気という2つのケースが考えられます。
つまり、ものがカメラにうまく映らなくなっているか、映った像をうまく受像機まで伝えられない状態です。

網膜の病気としては「網膜剥離」「緑内障」「網膜動脈閉塞症」などが、大脳や神経の病気では「脳梗塞」「脳腫瘍」「頭蓋内出血」はんもうなどが疑われます。特に大脳の病気の場合は視野の半分が見えなくなる「半盲」が起こりやすくなります。
ところが硯野狭窄には、片側の日の視野が狭まっていても、反対側の目が見えづらさを補おうとするため異常になかなか気づけないという特徴があります。目の疲れなど小さな異変に気づいたら、一度片目ずつ硯野をチェックしてみるとよいでしょう。

ものがだぶって見える

ものがだぶって見える状態を「複視」といいますが、これには片目だけで見てもものが二重になる「単眼性複視」と、片目ずつ見れば正常なのに両眼で見ると二重になってしまう「両眼性複視」という2つのタイプがあります。
原因としては、単眼性複視なら角膜や水晶体に異常が起こっている可能性があり、両眼性複視なら眼球を動かす筋肉「眼筋」に問題があって、両目を正しい方向に向けることができなくなる「眼筋まひ」が考えられます。

電灯など光るものにかさがかかる

電灯など光を放つものを見ると、そのまわりに虹のような「かさ」がかかったように見えることがあります。視力の低下をともなう場合には角膜や水晶体の異常が考えられますが、「緑内障」の悪化によって角膜が濁っている可能性も高いので、早期に検査を行うことが必要です。

ものを見るときにまぶしさを感じる

目を使いすぎて疲れがたまると、まぶしさを感じてものが見えづらくなることがありますが、これは一時的な症状なので目を休めればよくなります。しかし、どんなに目を休ませても慢性的にまぶしさを感じるような場合には、角膜や水晶体に異常が起きていることも考えられます。医師の診察を受けるようにしてください。

目の中に光が走る

これは中高年の人によくみられ、目を閉じていると、目の端のほうに光が走るのを感じるという症状です。老化にともなって起こる硝子体の変化が原因となりますが、この変化はやがて「網膜剥離」につながるため、症状に気づいたら眼科で網膜の状態をチェックするようにしてください。

黒い点のようなものがちらつく

目のなかに黒い点のようなものがちらつく症状を「飛蚊症」とよび、人によっては糸くずや小さな虫のようなものが、視野のなかを移動すると訴えることもあります。黒い点が移動するタイプの飛蚊症は中高年に多くみられ、硝子体が老化して質が変化するために起こります。これに対し、黒い点が突然あらわれ、ちらつくようなら「網膜剥離」を起こしている可能性があり、黒い点が移動せず、一定の場所にとどまっているようなら、角膜や水晶体、網膜に問題が起きている可能性があります。やはり網膜剥離のシグナルである可能性があるため、症状に気づいたら必ず検査を受けるようにしましょう。

突然見えなくなる

それまで特に目の異常を感じていなかった人が、突然何も見えなくなってしまうことがあります。これは、なんらかの原因によって網膜の毛細血管が詰まってしまうために起きる症状です。脳の血管に異常が起きていることもあり、くわしい検査が必要です。

目の異常のサイン

目に起こるさまざまなトラブル

現代は、どうしても目を取り巻く環境は悪化する一方です。とはいえ生きていこうとするならば「ものを見ない」という選択肢はありません。悪条件のなかでも情報を収集するためにフル回転ではたらいている目には、疲れ目のような「病気未満の異常」から検査や治療を必要とする病気まで、さまざまなトラブルがつきものです。

こうした「目のトラブル」をグループ分けすると、以下のように大きく3つに整理することができます。いずれも視野や目という器官そのものに困った症状を引き起こし、なかには失明にもつながりかねないものもあります。
しかしこれらのトラブルは、いきなり視力の大幅な低下といった重い症状を引き起こすわけではありません。

多くの場合、症状が重くなるまえに何らかの「シグナル」があらわれるものなのです。確かになんの自覚症状もないまま進行してしまうトラブルもあるのですが、患者がシグナルに気づいていないケースのほうが圧倒的に多いといえるでしょう。
では、トラブルを早期に発見するカギとなる〝シグナル〞にはどんなものがあるのか、みていくことにしましょう。自分の目や見え方に異常を感じたら、決してそのままにせず、どんなトラブルを起こしている可能性があるのか調べてみましょう。

目の器官そのものに起きる異常

眼球

  • 白内障
  • 緑内障
  • 網膜症
  • 網膜剥離
  • 黄斑変性症

眼球付属器官

  • 結膜炎
  • ものもらい
  • 悪性腫瘍

屈折や調整の異常

  • 屈折異常
    近視・遠視・乱視
  • 調整の異常
    老眼・目の使いすぎによって起こる病的な疲れ目この時点での疲れ目であれば、まだまだ完治できるので早い段階でアサイーなどで解消することが大切

症状のひとつとして目の症状を起こす病気

生活習慣

  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 動脈硬化

その他

  • バセドゥ病
  • ベーチェット病
  • シェークレン症候群
  • 重症筋無力症

精神的ストレス

  • 心身症

目の仕事

「ものを見るための器官」であるのは当然ですが、しかし、実は目だけでものを見ることはできません。「見る」という行為には、情報を収集する「目」とこれを映像化する「脳」、そして両者をつなぐ「神経」が必要です。

受像機( テレビ)とテレビカメラの関係を考えてみてください。いくらカメラが情報を集めても、受像機がなければ映像は映りません。つまり、目をカメラに、脳は受像機に、神経は両者をつなぐコードにたとえることができるのです。

では、目というカメラは、どのような情報を集めているのでしょうか。ものを認識するためにもっとも大切な情報は、「形」「色」「明るさ」という3つです。これらをうまく集めるには、適切な見る力「視力」と見える範囲「視野」が備わっていなければなりません。

もうひとつ重要なのは、2つの目で見るということです。これを「両眼視機能」といいますが、2つの目で見ることによって、目でとらえる映像に立体感と遠近感が生まれるのです。

たとえば、片目をつぶって両手の人差し指の指先同士を付けようとしてもなかなかうまくいきませんが、両目をあけてやれば実に簡単なことです。これは両眼視によって遠近感がつかめるからです。ほかにも2つの目でないと得られない機能があり、正しくものを見るためには、2つの目が必要な情報を過不足なく集めなければなりません。

目の機能

視力・視野に関する機能

  • ものの形をとらえる「形態視」
  • 色をとらえる「色覚」
  • 明るさをとらえる「光覚」

両目で見ることで得られる機能(両眼視機能)

  • 「立体感」と「遠近感」
  • 左右の視線を同時に集中させて、より正確な資格情報を得る「同時視」
  • 左右の目で微妙にズレのある像を1つにまとめる