腸漏れ症候群 副腎疲労 の人に多い のは近年、副腎疲労とも深い関係があるとして医学界で注目されている問題に、「リーキーガット ( Leaky Gut ) 症候群」があります。日本では 腸管壁浸漏症候群 と訳され、 「 腸漏れ症候群 」 と呼ばれることも多いようです。
もともと腸管は、からだに悪影響を及ぼすものが腸管組織の細胞内に入り込まないように、腸粘膜によって守られています。
ところが、腸の状態が悪くなると、この腸粘膜が弱ることで腸管が炎症を起こします。すると、栄養が吸収されづらくなる上に、バクテリアやウィルス、化学物質、汚染物質などがどんどん細胞内に入り込み、血液の中に流れ込んで全身を回ってしまうのです。これが、腸漏れ症候群です。
腸漏れ症候群 になると、からだにもともと備わっていた解毒作用が落ちたり、カンジタなどの細菌が腸内に繁殖してしまったり、食べ物の中に入っていたエストロゲン様の環境ホルモンが体外へ排出されずに細胞内に侵入したりしてしまいます。
さらに、本来はからだに無害な食べ物も、腸漏れ症候群によって血液内に入り込むことで、免疫機能が異物とみなして抗体を作るようになることがあるため、アレルギー疾患や自己免疫疾患の原因になりかねません。そのほかにも、
- リウマチに似た関節炎
- 疲労感
- うつ
- 肥満
- 腹痛
- 頭痛
- 発熱
などの症状が出ることもあるのです。そして、実は、 副腎疲労 の方には、腸漏れ症候群を併発している方がとても多いことがわかっています。腸漏れ症候群はそれ自体が大変なストレスになるので、その結果として副腎疲労になってしまうこともあれば、副腎が先に疲労することで腸が疲れ、腸漏れ症候群になってしまうこともあります
いずれにせよ、併発すると、互いに悪影響を及ぼし合い、悪循環に陥ってしまうのです。つまり、腸漏れ症候群は健康と若さを保つ上での、大敵であることは間違いありません。