女性に比較的多い 片頭痛 不眠 胃腸トラブル エストロゲンに原因 があるものがあります。
エストロゲン優勢によって引き起こされる症状は多岐にわたりますが、一見、婦人科とはまるで関係がなさそうなものも少なくありません。
そのひとつが、 片頭痛 です。ご存じのように頭の 片側で起こる頭痛 で、その原因はまだ完全には解明されていません。
何らかの原因により脳の中の血管が異常に拡張することで痛みが出るもので、そうした現象が疑われる場合は頭全体が痛くても 片頭痛 に分類されることがあります。
程度は人によってさまざまで、少し頭が重い程度の方もいれば、耐えがたいほどの痛みを感じる方や、吐き気を感じる方もいます。 エストロゲン には血管を拡張させる作用があるため、女性の片頭痛は エストロゲン によって引き起こされているケースが少なくありません。
プロゲステロン には血管の緊張を和らげて拡張を抑える作用があるので、エストロゲン優勢状態が解消されれば、片頭痛も解消されます。
便秘、下痢、胃痛、吐き気といった胃腸系トラブルが習慣的に起きる場合も、女性ホルモンの乱れが疑われます。よく、生理前になると便秘をする、生理中に下痢をする方がいますが、それは、女性ホルモンのバランスが胃腸の働きに影響を与えているからです。
ストレスや腸内細菌など、ほかの要因も複雑に関係していますが、 プロゲステロン にはこうした胃腸系のトラブルを改善する効果があるので、 エストロゲン優勢 状態が解消すると症状が消えることがあるのです。
また、よく眠れない、眠りが浅いといった睡眠障害も、女性ホルモンの乱れと関係があります。
実際、生活習慣の改善や治療によって プロゲステロン 値が上がってきた方からは、「よく眠れるようになつた」という声が多く聞かれます。
片頭痛も胃腸系トラブルも睡眠障害も、ホルモン以外の要因がからんでいることはあります。でも、40代、50代の女性の場合、 女性ホルモン のバランスが整うと、こうした症状が改善される方は、決して少なくないのです。