プレ更年期 や 更年期 に 副腎疲労 が原因 の場合もあります。30代後半以降の女性が疲れやすくなったり、急な肌の衰えを感じたりすると、まず、多くの方が、 プレ更年期 や 更年期 を疑います。
確かにその可能性はあるのですが、はじめからそう決めてしまうのはあまりよくありません。なぜなら、その疲労や老化の背景に、 副腎疲労 が隠れている可能性があるからです。 副腎疲労 はこちら。
体内の大半のホルモンは、もともとコレステロールが原料になっています。まず、副腎で プレグネノロン というホルモンが作られ、それがもとになって、副腎、または別の器官で、他のホルモンに作り替えられていく仕組みになっています。
つまり、ホルモンはすべてネットワークでつながっており、どこかひとつに問題が起きると、バランスが崩れ、あちこちに不具合が出てしまうのです。
女性ホルモンのバランスが崩れている場合も、例外ではありません。 ほてり や 冷え 、 精神不安定 、 疲労感 など、 PMS や 更年期障害 の症状も、実は全身のホルモンバランスの問題であり、いくらプロゲステロンやエストロゲンの補充で対応しても良くならない、というケースがあります。
そういう場合は、甲状腺や副腎をケアしない限り、症状は改善できません。実際、疲れやうつを訴える方の中には、女性ホルモンと副腎のホルモンがどちらも低下している方や、副腎疲労と甲状腺の機能低下を併発している方がいらっしやいます。
幸い、ホルモン分泌を促す食事や習慣は、どのホルモンにも共通している部分が多いですから、病院で治療するほどでもない場合、食事と習慣に注意していれば、女性ホルモン、副腎ホルモン、甲状腺ホルモンの、すべてのバランスが少しずつ整っていく効果が期待できます。
しかし、それだけでは元気にならず、病院での治療が必要な場合は、「自分はきっと更年期だ」「副腎疲労だ」「甲状腺の病気に違いない」と決めてかからず、総合的に判断してもらえる医療機関にかかられるとよいでしょう。