穏やかで優しい女性も元気ないきき女性もホルモンが関係 していることはご存じでしょうか?
「あの人、いつまでも若々しくて素敵だね」と言われる人とそうでない人の違いは、なにも見た目だけではないでしょう。
気分の変化が激しい人、まわりに当たり散らす人、協調性に欠ける人などからは、どこか疲れた印象を受けます。
何事にもやる気のない人、家に引きこもりがちの人も、やはり老けて見えがちです。しかし、もともとはそうでもなかったのに、40代の中頃から、イライラしたり、何をするにもおっくうになってきたという方は、ホルモンバランスの変化が原因で、精神状態が不安定になっているのかもしれません。
もともと エストロゲン には、うつ的な気分や不安感を引き起こす作用があるため、 エストロゲン 優勢になってしまうと、女性はどうしても情緒不安定になります。
中には、 エストロゲン 優勢状態が引き金になって、パニック発作を引き起こしてしまう人もいるのです。その点、 プロゲステロン には、自然な抗うつ剤の作用があるため、40代後半になっても プロゲステロン の量がある程度保たれている人は、基本的に精神状態も安定しています。
こういう方は、からだの調子も良いはずなので、日々の生活にも前向きに取り組めるものなのです。また、近年、精神の安定に関与している ホルモン として注目を集めているのが、 オキシトシン です。 オキシトシン は、脳下垂体で作られるホルモンで、「愛情のホルモン」という別名があります。女性が出産と授乳の際に欠かせない ホルモン であり、女性が陣痛の激しい痛みに耐えることができるのも、生まれてすぐの赤ちゃんにつきっきりで世話ができるのも、この ホルモン が分泌されているからだと考えられています。
そんな オキシトシン の効果は、親子だけではなく、夫婦や恋人、友人などとの人間関係においても発揮されるため、 オキシトシン がしっかり分泌している女性は、まわりの人々と安定した関係を築きやすくなります。
その上 オキシトシン には、精神を落ち着かせ、幸せを感じさせる力もあるため、これが脳内に十分にあれば、うつ的になったり、イライラすることも減少するのです。
オキシトシン は、愛する人の世話をしたり、愛する人に世話をされることや、お互いのスキンシップなどで分泌量が増えることが知られていますが、実は女性の場合、その分泌は エストロゲン によって促されることがわかっています。
つまり、 エストロゲン が適度にあり、かつ、 エストロゲン 優勢状態に陥っていなければ、 オキシトシン もしっかり分泌され、気持ちが落ち着き、まわりの人にも優しくなれるというわけです。精神が落ち着き、前向きな気持ちになれば、目の輝きや表情、身のこなしなども変わってきます。結果的に、見た目の印象にも影響を与え、その人の若々しさはずいぶん変わってくるはずです。