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「脳がよいと思うモノ」が体にいいとは限らない 腸の健康には善玉菌を優位にする

脳がよいと思うものがよいとは限らない

脳の判断がいつも正しいわけではない!1000兆個もの腸内細菌の善玉菌、日和見菌が体をコントロールしている

脳は、腸から生まれた、腸で判断する動物

生物の長い進化の過程で人間が誕生したことを考えると、納得できるものです。クラゲ、サンゴ、イソギンチャクを腔腸動物と呼んでいます。これらが約10億年前に地球上に発生したことで、生物の進化に大きな影響を与えました。

腔腸動物は、脳、心臓、肺など腸以外の臓器を持っていません。腸だけで生きる生き物なのです。したがって、生命活動に必要なあらゆる判断は腸で行っています。その後、腔腸動物はミミズ、ゴカイ、ヒルなどの環形動物に分離し、さらに長い時間を経て脳を持つ動物に進化していきました。

賢い臓器の「腸」はそれらが進化して他の臓器に進化した | 賢い乳酸菌生活

進化を続けるうちに、腸の前部が胃になったり、酸素を吸収する細胞が肺になったりと、腸はいろいろな臓器に変化していったのです。

脳を持つ生き物が生まれたのは、地球時間から見るとたった5億年前のことです。地球に生命が誕生したのは約40億年前のことですから、さほど昔ではありません。クラゲやイソギンチャクは腸で「思考」しているように、私たちも生命維持をするために腸で大切な判断をしているのです。

その後、500~700万年前に猿人が誕生し、原人、旧人類、新人類と進化していきます。動物の腸の長さは、肉食か草食で違います。ライオンの腸は体長の4~5倍でウシやヒツジの腸は体長の約20倍あります。人間の腸は7~9mあり身長の5~6倍になります。人類の祖先は、木の実や肉食獣が食べ残した動物を食べており、腸の長さが短くなりました。腸が短くなった分、いままで腸に使われていた血液は脳で使われるようになりました。脳がどんどん大きくなっていったのです。

ストレスは蓄積されるほどに不健康になる

食べすぎたり、飲みすぎたり、カラダに悪いと思っていてもついしてしまうのは、脳がそうさせているからにほかなりません。脳を満足させるために、不健康になる暴飲暴食を重ねているのです。脳というのは原始的な行動が好きな臓器です。食べたり飲んだり、寝たりすることも大好きなのです。

いわゆる、脳は「報酬系」が満たされると満足します。つまり、β-エンドルフィンやドーパミン、セロトニンなどの幸せホルモンが分泌され、「気持ちよい」「心地よい」という感情が出てきます。これらの幸せホルモンが増えると脳は幸福感を覚え、再びその感覚を得るために同じ行動をとるようになります。

ところが、脳にとって不快なことはストレスです。ストレスを受けると、脳はそれらの感情を回避させるために、報酬系を満足させるような行動をとらせるのです。ストレスが溜まったときは、ドカ食いしたり、お酒を飲んだりして報酬系を満足させたくなるのはそのためです。

脳の満足に振り回された行動をしていると、腸内環境は悪くなり、健康への悪影響も出てきます。

脳が発達したことで肥満や糖尿病が現れた

人類が月に行き、パソコンやスマートフォンで世界中の情報を入手できるのは、脳が発達したことでとで便利な世の中をつくり出してきたからです。しかし、その反面、認知症や病気になるのは、まんざら脳の発達と無関係ではなさそうです。

肥満や糖尿病などを引き起こす生活習慣病は認知症の原因になります。そもそも生活習慣病は飲みすぎ食べすぎが原因ですから、脳の「気持ちよい」「心地よい」という感情のためだけの生活習慣を止めないと、カラダは取り返しのつかないことになります。

脳というのは5億年前に発生したものです。そのときは、生存に欠かせない呼吸や平衡感覚などを司る橋や延髄、脳幹、小脳で構成される後脳だけでした。後脳の後にできたのは、中脳です。このように人間の脳は、古い脳の上に新しい脳を被せるようにして進化してきたのです。

こうして、視覚、聴覚、言語能力、意志決定、創造などができるようになったのです。

腸は生命活動の根幹をなす重要な働きを担っている

脳は腸から細胞分裂したといいましたが、腸には脳に匹敵するほどの神経細胞があり、脳の指令に頼らずに独自に活動することができるのです。その活動はまさに生命活動の根幹をなすものなのです。なかでも、消化・吸収の働きは生きていく上でとても大切です。

食べ物を食べると数秒で胃に届き、2~6時間胃に滞留した後、小腸に移動し4~14時間かけて消化され栄養素が吸収されます。その後、内容物は大腸に移動して大便となって排泄されるのです。

その次に大切なのが、カラダに入った病原菌などの異物を撃退したり、病気を治したりする免疫システムです。腸内には、バイエル板といって免疫細胞をつくつているところがあり、そこでつくられた免疫細胞が私たちのカラダを守ってくれています。

腸の長さは腸内細菌に依存する

腸が元気に活動できるのは、腸内細菌があってこそです。人間の腸には培養できない菌を含めると、腸内細菌は約3万種類1000兆個が生きています。なぜこれほどまでに腸内細菌が多いのかというと、腸の長さに関係があります。

人間の腸は肉食動物のように短いのですが、それは消化吸収作業を腸内細菌に依存しているからです。たとえば、ゴリラは草食動物と同じように腸が長いのですが、腸内細菌はとても少ないです。そのために、血液は腸に集中し脳に回らずに、脳は小さいままなのです。また、パンダの腸は肉食動物のように短いのに、笹だけしか食べません。草食動物のように長い腸を持たずにパンダは生命活動を行っているわけです。それは、腸内細菌が深く関わっているからにほかなりません。

日和見菌も善玉菌の味方につける

ここ数年で腸内細菌が脚光を浴びており、世界中の研究者が腸内細菌の研究を行い、解明が進んでいます。人間の腸内細菌の数もつい最近までは、100兆個といわれていました。それは、培養できる菌としての数で、遺伝子解析によって1000兆個もいることが判明したのです。

ひと口に腸内細菌といっても、よい菌と悪い菌がいます。便宜的に3つに分類すると、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」のグループに分けられます。善玉、悪玉といってもあくまでもわかりやすくした分類であり、悪玉菌に分類されているからといってカラダのためにならないわけではありません。

たとえば、大腸菌は悪いイメージしかありませんが、実はカラダにとってとてもよい働きをしている必要な菌です。腸では食物繊維を消化することができませんが、大腸菌はこれを発酵させて栄養素などを取り出してくれているのです。

悪玉菌が悪さを始めるのは、自分の仲間が増えすぎたときです。悪玉菌というのは動物性たんばく質や脂肪が大好きなので、ラーメン、から揚げ、トンカツなどの油っこいものが大好物です。したがって、このような食品を毎日食べていると、悪玉菌が多くなってしまいます。日和見菌は過半数のほうに寄り添う性格の菌のため、悪玉菌が多くなると、日和見菌が悪玉菌の味方にまわってしまいます。すると、腸内環境は一気に悪くなり、活性酸素が発生し、認知症、うつ病、がんなどになりやすくなるのです。

理想的な腸内細菌のバランスは、善玉菌=2、悪玉菌=1、日和見菌=7の割合です。腸内環境をよい状態に保っておこうと思ったら、日和見菌を善玉菌の味方にする必要があります。

善玉菌を優位にさせる食べものが腸内の健康には必要

腸内環境をよい状態に保つためには、何といっても善玉菌優位にしなければいけません。そのためには、ビフィズス菌や乳酸菌を含む食べ物を摂るのが一番です。ビフィズス菌と乳酸菌はいずれも善玉菌で似ていますが、まったく違うものです。乳酸菌は糖質を分解して乳酸をつくり、ビフィズス菌は、乳酸と酢酸を生成します。

乳酸菌にはたくさんの種類があり、ラクトバチルス、ガセリ、ラクトバチルス・デルブレッキ・サプスブ・ブルガリカス、ラクトコッカス・ラクティス・サブスビーシーズ・クレモリス・ビフィドバクテリウム・ロングヌなどがあります。
乳酸菌を含んだ食品のひとつにヨーグルトがありますが、クレモリス菌FC株の入ったカスピ海ヨーグルトの乳酸菌カプセル フジッコ 善玉菌のチカラは、生きて大腸まで届き働きます。

これらの善玉菌を活性化するためには、エサが必要になってきます。菌たちのエサとして最適なのは、食物繊維とオリゴ糖です。食物繊維をたくさん摂ることで、短鎖脂肪酸によるダイエット効果が期待できるほか、善玉菌が活性化されます。
オリゴ糖はこちら

オリゴ糖はブドウ糖のようにすぐにエネルギーにならないので、血糖値が上がりにくいのが特徴です。たまねぎ、アスパラガス、ごぼう、味噌、しょうゆ、はちみつなどに多く含まれています。水道水の塩素は善玉菌を殺してしまいます。そのため、お茶を含めた飲み水には、塩素の含まれないミネラルウォーターを飲むようにするといいでしょう。
ミネラルウォーターなら活泉水がおすすめです。

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