骨粗鬆症 はカルシウム不足よりホルモンの影響大 です。いつも背筋がピンと伸びた美しい姿勢でいる人や、足腰が強く身のこなしがしっかりしている人は、それだけで若々しく見えるものです。お年寄りでも腰がまがっていなければずいぶん若く見えるものです。
そのためには、骨が強いことは欠かせません。しかし、女性の場合、50歳を過ぎた頃から、骨粗鬆症になる人が急に増えます。多くの人が、カルシウム不足が原因と思われているようですが、
実は 女性ホルモン の減少こそが、その大きな要因のひとつなのです。骨は、 骨芽細胞 と 破骨細胞 というふたつの細胞がバランスよく働くことで作られています。
簡単にいえば、 破骨細胞 が古くなった骨を壊し、 骨芽細胞 が新しい骨を作る。そのバランスで成り立っています。そのため、 破骨細胞 の働きばかりが強くなると、いくら 骨芽細胞 が骨を作っても、骨はどんどんスカスカになってしまいます。
ここで登場するのが、 エストロゲン です。 エストロゲン には彼骨細胞を自然に死なせてしまう働きがあるので、 エストロゲン が十分にある場合は、骨が衰えていくのを抑えられます。
そして、 骨芽細胞 を増やす働きを持っているのが、 プロゲステロン です。つまり、女性は、 エストロゲン と プロゲステロン がバランスよくいい状態で保たれているうちは、骨の健康は守られているのですが、これらが減ってくると、急激に骨が弱くなっていく宿命にあるのです。
また、 更年期 に差しかかると歯が悪い女性が増えてきますが、これも、骨の健康状態の悪化と関係しています。歯は 歯槽骨 という骨によって支えられていますから、骨がぼろぼろになれば、当然、歯が抜けやすくなってしまうでしょう。
骨粗鬆症というと、カルシウム不足ばかりを気にする方が多いのですが、カルシウムを吸収して骨を強くするためには、 ケイ素 や マグネシウム といった ミネラル や、 ビタミンD や ビタミンK をとること、そして、女性ホルモンの低下を防ぐことが、女性の場合は欠かせないのです。
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