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女性の うつ病 体の症状 からはじまることが多い

うつ病 体の症状

女性の うつ病 体の症状 からはじまることが多いという特徴があります。うつ病のサインはわかりますか?気分の暗さだけでなく、眠れない、腰が痛い、風邪を引きやすいなど誰もが経験する体の不調から始まることが多いのです。自分がうつ病とは思わない人がほとんどです。

女性の うつ病 体の症状 からはじまる 体の痛み、疲れ、湿疹がうつのサインになることも

うつ病は、精神的な症状だけでなく、身体的な症状も引き起こすことがあります。女性においても、うつ病が体の症状から始まることがあります。

うつ病のサインは、どのようにあらわれるのでしょうか。頭痛や腰痛、皮膚の湿疹、食欲が落ちた、なんとなくだるい、眠れない、微熱が続く。意外なことにこれら体の不調が、うつ病のサインになるのです。

私たちは、失恋や仕事のミスなどで落ち込んだりイライラしたときに、食欲がなくなったり、胃が痛くなったりします。消化器科で診察してもらっても、胃腸の病気がみつからないときは、心がストレスを受けて体に症状が出ているのです。うつ病も同じ。とくに女性は、体に不快な症状が出やすいので、心の疲れがSOSのサインとなって体に出るのです。もちろん、うつは心の風邪ですから、暗い気持ちになる、悲観的な考えにとらわれる、急に人と話したくなくなるなど気分の変調サインが最初に出る人もいます。

頑張りやさんの女性は、ストレス性の不調に注意

では、ストレスの影響が体に出るしくみとは、どのようなものなのでしょうか。私たちが健康を維持しているのは、体温や内臓の働きを調整する自律神経系、体の働きをなめらかにする内分泌( ホルモン)系、体を病気から守る免疫系という3 つのシステムがバランスよく働くからです。

この3つのシステムを司ってストレスから体を守っているのは、脳の視床下部という部屋。ところが、長期間ストレスがかかると、視床下部もダメージを受けてシステムのバランスが崩れ、体に症状が出てしまうのです。

女性はストレスに敏感なわりに、妥協をせずに頑張ってしまいがち。ムリして頑張った結果、一段落したときには視床下部は大きくダメージを受けていて、一気に体の症状が悪化して噴出‥・となってしまうのです。うつ病のサインとしてよくみられる体の不調を中心に、いくつかの具体的なケースをあげて紹介します。

うつ病かもしれない、いろいろな体の症状

うつ病からくる体の不調には、意外なものがあります。「これがうつ病のサインなの?」と思うようなものも。下にあげた症状は一例ですが、病院にかかっても症状がよくならず長引くようなら、うつ病が隠れている可能性があります。

  • 食欲不振
  • 倦怠感、疲れやすい
  • 動悸、息切れ
  • 頭痛、腰痛
  • 微熱が続く
  • 皮膚の痒み
  • めまい、立ちくらみ
  • 風邪が治らない

女性はストレスを感じやすい

 

女性は男性よりストレスを感じやすい

男女の脳

ストレスをたくさん受けると、うつ病にかかるリスクも高まります。一見強く見える女性は男性よりもストレスを感じやすい体の仕組みになっています。

女性はストレスをやわらげる脳の物質「セロトニン」が少ない

女性は精神的に強いイメージを抱いている人も多いかもしれません。ところが、男性よりもストレスを感じやすく、その影響で体調を崩すことも多々あります。

その理由は、気分を明るくする脳内神経伝達物質「セロトニン」の分泌量が男性より少ないからです。セロトニンには、興奮や不快感を鎮める働きもあります。

脳がストレスを感じると、ノルアドレナリンが過剰に分泌されます。これを抑えるためにセロトニンがたくさん消費され、気分を鎮め安定させようとします。ところが、女性はもともとセロトニン分泌量が少ないため、たびたびストレスを受けると分泌が間に合わなくなり、イライラしたり不安感が増したりして、うつになりやすいのです。

さらに、女性ホルモンの影響で、生理前にはセロトニンが減ります。これが原因で月経前に落ち込みが激しくなったり、攻撃的になったりする精神症状を「月経前気分不快障害(PMDD」といい、心療内科や精神科での治療が必要です。

情報キャッチカが優れている女性の脳はストレスも受けやすい

女性特有の脳の構造も、ストレスを受けやすくしています。右脳と左の脳の間にある「脳梁」は、両者をつなぎ情報を交流させる連絡通路。この通路が、女性のほうが太いのです。

一般的に、女性はまず右脳で相手の表情や態度をキャッチし、それを素早く左脳に送り込みます。そしてたとえば、「あの人黙っているけれど、私に手伝ってほしいのね」と言語で認識し、「手伝いましょうか」とタイミングよく声をかけるのです。

相手が言葉にしなくても、感情の変化や要求を敏感に察知できるのが女性の脳なのです。でもこれは裏返せば、余計な配慮をしがちということ。

相手の言動や表情を深読みして気を遣い、精神的に疲れてしまいます。情報キャッチカが優れている反面、女性脳はストレスを感じやすいともいえるのです。

女性と男性の脳の違い

女性の脳は、男性の脳よりも相手の表情や感情を読み取るのが上手。気配り上手な反面、ストレスも感じやすい構造です。また、ストレスをやわらげる脳内神経伝達物質「セロトニン」の分泌量も男性より少ないので、小さなストレスの積み重ねも心の負担になります。

どんな女性でもうつ病にかかる可能性がある まずはうつ病になりやすいかどうかをチェックしてみよう!

うつ病レベルを自己分析

もしかしたら私はうつ病かもしれない…。そんな思いにとらわれたりすることはありませんか。何かとストレスの多い複雑な現代。うつに悩まされている女性は増えています。

うつは誰にもなる可能性のある「 心の風邪 」

必要以上に落ち込んだり、いらついたりといった気分は誰もが感じるものです。心が健康ならば、一晩眠ればたいていは忘れてしまいます。ところが、朝起きるとなんとなくだるくてやる気が出ない、イライラして夜も眠りが浅い…といった沈んだ気分や体調不良が長期間続くことがあります。

これが、うつ病のサインなのです。うつ病とは、別名「心の風邪」「脳の風邪」ともいわれます。ストレスが原因で心身が疲れきり、ふだんの生活に支障をきたす、さまざまな症状が出る病気です。誰もがかかる可能性を持っています。

人生の選択肢が多くなる30代女性はうつ予備軍

とくに、最近、増えているのが30代女性のうつです。現代の女性は、ひと昔前の女性と違って社会進出も進み、人生の選択肢が豊富になりました。しかし、この喜ばしいことの一方で、結婚や出産をするのかしないのか、するとしたらどのタイミングでするのか、さらには、仕事と家庭の両立、キャリアアップ、核家族のなかでの子育てや近所付き合いをうまくするにはどうしたらいいのかと、つねに何かの選択や判断を迫られています。

これらのストレスはひと昔の女性にはなかったものです。あせったり、迷ったりすることが日常になってしまい、知らず知らずのうちにストレスをため込んでいるのが現代の女性。そしてそうしたストレスが原因で、うつになってしまう人が増えているのです。ストレスを自覚しない人も多く、体調不良からストレスだったんだと気づく人もいます。

たとえうつの状態が軽くても、ほうっておくと生活に支障をきたすうつ病になる可能性があります。もし、あなたが軽いうつ状態に悩んでいるなら、今のうちに何らかの対策が必要です。まず、自分のうつレベルがどの程度なのか、左ページのチェックリストで診断してみましょう。ただし、チェックリストはあくまで目安であることを知っておいてください。

あなたのうつ病レベルチェック

気分の変化だけでなく、体の不調がうつのサインになっていることもあります。以下のチェックで心身両面からうつ病のレベルを自分測定してみましょう。

  • なんとなく胃腸の調子が悪い
  • 便秘や下痢に悩まされることが増えた
  • 大好きだった趣味が楽しくない
  • 休んでも疲れがとれにくく、疲れやすいと感じる
  • 頭痛、肩こり、腰痛に悩まされている
  • よく風邪をひきこじらせている
  • 友達や恋人に会うのが億劫になってきた
  • 簡単なはずの仕事がスムーズにいかない
  • 夜、なかなか寝付けず、朝の目覚めも悪い
  • 食欲がなく何を食べてもおいしくない
  • 理由もなく落ち込む
  • 急に息苦しくなったり動悸を感じることがある
  • おしゃれメイクは面倒だ
  • お酒の量が増えた
  • ダイエット中でないののに体重が減った
  • 休みの日は何もせずにぼんやりしている
  • 掃除や洗濯、入浴が億劫になった
  • ほぼ毎日「仕事」(家事)を休みたい
  • ちょっとしたことでイライラしたり涙が出たり気分が不安定になる
  • 将来を考えると不安

うつレベル診断結果

0~5個(うつ病レベル)20%以下
心身ともに安定しています。多少のストレスはあっても、自分で上手にストレス発散をしてバランスがとれているようですね。ただし、油断は禁物。ちょっとしたトラブルや環境の変化で、軽いうつになる可能性はどんな人にもあります。ふだんから意識してリラックスタイムを確保しましょう。
6~10個(うつ病レベル)40%
心身ともに安定しています。多少のストレスはあっても、自分で上手にストレス発散をしてバランスがとれているようですね。ただし、油断は禁物。ちょっとしたトラブルや環境の変化で、軽いうつになる可能性はどんな人にもあります。ふだんから意識してリラックスタイムを確保しましょう。
11~15個(うつ病レベル)60%
すでに体の不調ややる気が出ないなど、心身の不調があらわれています。これといった原因は思いあたらないかもしれませんが、仕事にも遊びにも意欲がわかなければ、すでにうつ病に陥っている可能性があります。極力、無理はせずゆっくり休む、信頼できる友だちに気がかりなことを聞いてもらう、場合によってはカウンセラーや専門医などに相談にのってもらうのもいいかもしれません。
16個以上(うつ病レベル)80%以上
もし、日常生活に支障をきたしているようであれば、すでにうつ病になっている可能性があります。ほうっておいてはいけません。近いうちに、ぜひ専門医を受診してきちんとした診断をしてもらいましょう。早めに対処すれば回復も早く、もとの元気なあなたに戻れますよ。

自己診断結果はいかがだったでしょうか?病院で相談したほうがよいかどうかの判断は症状の種類や数、どのぐらいの期間症状が続いているかが目安になります。

体と心の不調が2週間以上続いているなら要注意

原因がわからない体の不調もうつ病のサイン

うつ病と聞くと、暗い沈んだ気分が続く病気と単純に思ってしまいがち。でも、それだけではありません。うつ病の症状は、体にもあらわれます。沈んだ気分になる心の症状と、原因がハッキリしない体の不調がいくつか重なって出てくるのです。

女性は男性と違って、もともと体に不快な症状が出やすい体質。ストレスがかかると女性ホルモンの分泌が乱れるため、全身のバランスが崩れやすい、筋肉量と体内を巡る血液量が少ないため血行不良になりやすい、月経で鉄分・たんばく質などの栄養素が失われやすい、などがその理由です。

体調不良になりやすい女性は、うつ病の初期サインも「体の不調」としてあらわれやすいのです。一般的によくみられる、うつ病の体の3大症状は「眠れない」「だるくて疲れやすい」「食欲がない」です。このほかに、「朝早く目が覚めてしまう」「めまい」「頭痛」「肩こり」「腰痛」「動惇」「冷え」などもうつ病のサインです。

軽いうつ病でも放置しない

心の症状で代表的なものは、「落ち込む」「やる気が出ない」「簡単なことも自分で決められない」「いままで楽しかったことが楽しくない」「何もかも自分が悪いと感じる」など。ひどくなると「死にたい」とまで思いつめます。

また、午前中は心身ともに不調なのに夕方になるにつれ少しずつ元気になる、1日のなかの気分の変動(日内変動)もあります。さまざまな心身の不調を感じても、一過性のものならば、十分な休養などでいずれ不調がとれます。

しかし、そうした心身の症状が複数あり、2週間以上も続くようなら、うつ病の可能性があります。また、軽いうつもほうっておいて長引くと、うつ病に移行するかもしれません。もし、心身の不調が原因で仕事や家事、日常生活に支障が出ているなら受診をお勧めします。