女性のうつ病 > 2018年

女性の うつ病 体の症状 からはじまることが多い

うつ病 体の症状

女性の うつ病 体の症状 からはじまることが多いという特徴があります。うつ病のサインはわかりますか?気分の暗さだけでなく、眠れない、腰が痛い、風邪を引きやすいなど誰もが経験する体の不調から始まることが多いのです。自分がうつ病とは思わない人がほとんどです。

女性の うつ病 体の症状 からはじまる 体の痛み、疲れ、湿疹がうつのサインになることも

うつ病は、精神的な症状だけでなく、身体的な症状も引き起こすことがあります。女性においても、うつ病が体の症状から始まることがあります。

うつ病のサインは、どのようにあらわれるのでしょうか。頭痛や腰痛、皮膚の湿疹、食欲が落ちた、なんとなくだるい、眠れない、微熱が続く。意外なことにこれら体の不調が、うつ病のサインになるのです。

私たちは、失恋や仕事のミスなどで落ち込んだりイライラしたときに、食欲がなくなったり、胃が痛くなったりします。消化器科で診察してもらっても、胃腸の病気がみつからないときは、心がストレスを受けて体に症状が出ているのです。うつ病も同じ。とくに女性は、体に不快な症状が出やすいので、心の疲れがSOSのサインとなって体に出るのです。もちろん、うつは心の風邪ですから、暗い気持ちになる、悲観的な考えにとらわれる、急に人と話したくなくなるなど気分の変調サインが最初に出る人もいます。

頑張りやさんの女性は、ストレス性の不調に注意

では、ストレスの影響が体に出るしくみとは、どのようなものなのでしょうか。私たちが健康を維持しているのは、体温や内臓の働きを調整する自律神経系、体の働きをなめらかにする内分泌( ホルモン)系、体を病気から守る免疫系という3 つのシステムがバランスよく働くからです。

この3つのシステムを司ってストレスから体を守っているのは、脳の視床下部という部屋。ところが、長期間ストレスがかかると、視床下部もダメージを受けてシステムのバランスが崩れ、体に症状が出てしまうのです。

女性はストレスに敏感なわりに、妥協をせずに頑張ってしまいがち。ムリして頑張った結果、一段落したときには視床下部は大きくダメージを受けていて、一気に体の症状が悪化して噴出‥・となってしまうのです。うつ病のサインとしてよくみられる体の不調を中心に、いくつかの具体的なケースをあげて紹介します。

うつ病かもしれない、いろいろな体の症状

うつ病からくる体の不調には、意外なものがあります。「これがうつ病のサインなの?」と思うようなものも。下にあげた症状は一例ですが、病院にかかっても症状がよくならず長引くようなら、うつ病が隠れている可能性があります。

  • 食欲不振
  • 倦怠感、疲れやすい
  • 動悸、息切れ
  • 頭痛、腰痛
  • 微熱が続く
  • 皮膚の痒み
  • めまい、立ちくらみ
  • 風邪が治らない

女性はストレスを感じやすい

 

冬うつについて 日照時間が短い冬はうつ病を発症しやすい

冬のうつ

雨のしとしと降る日やどんよりした曇り空の日は気が滅入る…。あなたは、天気に気分が左右されますか?日照時間が短い冬はうつ病を発症しやすい季節なのです。

日光浴と明るい気分になることの関係性

うつ病には、特定の季節に症状が出る「季節性うつ病」があります。季節によって、うつ病の症状が重くなったり軽くなったりするのです。

「冬うつ」ということばを聞いたことはありませんか。日照時間の短い冬になるとうつうつとした気分にとらわれるうつ病です。
引きこもりがちになる、いくら眠っても眠い、甘いものがむしょうに食べたくなる、やる気が出ない、といった症状が出ます。ところが、日照時間が長くなる、ポカポカ陽気の春になるといつのまにか症状は消え元気が回復。いつもどおりに生活できるのです。

これは、光の欠乏が原因のひとつとなって起こるうつ病です。ほのぼのと明るい気分になっているときは脳内でセロトニンがよく分泌されています。このセロトニンは日光にあたることでよく分泌されるのです。反対に、どんよりと曇って日照時間が短い日が続くとセロトニンの分泌量が減り、うつうつとした気分になってしまうわけです。

日照時間の短い北欧にうつ病が多く、反対に、日照時間の長い南の地域では自殺率が低いというデータもあります。

季節うつは深刻度は低い

冬うつから深刻なうつ病になるケースもありますが、たいていは春夏に回復するもの。冬場は調子が出なくても日常生活が送れるなら、さほど問題はありません。朝、起きたらカーテンを開けて日光を部屋に入れる、昼間外に出るようにする、甘いものを食べすぎて太りすぎないようにする、などを心がければ大丈夫。とくに、甘いものの過食で太ってしまうと人前に出るのがイヤになり、引きこもりがちになるという悪循環に陥りやすいので注意が必要です。

症状がどうしても気になるなら、人工的な光をあてる光線療法を行っている医療機関を受診するのもよいでしょう。光線療法用のスタンドは、個人での購入やレンタルも可能です。

うつ病を予防する10のポイント

なんだかか疲れたな…と思ったら、ものの見方や考え方を少しだけ変えてみましょう。下にあげたような考え方を心がけるようにすれば、うつ病予防にも役立ちます。1つでも2つでも、受け入れやすいものから実践しましょう。

  1. イヤなことははっきり断る
  2. ~ねばならないの思考をやめる
  3. 自分は自分。唯一の存在であることに自信をもつ
  4. 眉間にシワ!に気をつけて。いつもニッコリ笑って
  5. グチをこぼせる人を2人以上確保しておこう
  6. うれしいこと、楽しいこと、気持ちのいいことを大切に!
  7. 100%でなくてもOK!何事も80%でよしとしよう
  8. 理不尽なことでも「ま、いいか」と割り切ろう
  9. 反省はしても、後悔はしない
  10. 言いたいヤツには言わせておこう

うつ病は必ず治る病気 服薬と休養が治療のポイント

薬

うつ病にかかったら一生治らない、社会復帰も難しい、というふうに誤解をしている人が多いのです。しかし、適切な治療をすれば回復します。

うつ病 は「不治の病」ではない

うつ病は決して「不治の病」ではありません。症状が重くても軽くても、服薬と休養、カウンセリングなどの治療を専門の医療機関できちんと受ければ治る病気です。

症状が重くなる前に早期発見をし、症状の軽いうちに受診すれば、より適切な治療を受けることができ、回復も順調にいくでしょう。その点は、ほかのさまざまな病気と同じです。

治療の中心は、薬物療法になります。抗うつ薬や抗不安薬が処方されますから、それを服用します。これらの薬には、不足した脳内の神経伝達物質を補う働きがあるのです。脳に働きかける薬なので、心配する人もいますが、薬の依存症になってしまったり、人格が変わってしまったりすることはありません。

薬は、うつ病の程度にもよりますが、3~6ヶ月と、比較的長期間飲み続ける必要があります。

しっかり休んで心をしっかり休める

しっかり休養をとることも、治療の大切なポイント。仕事でも家事でも、できる限り周囲の人の理解と助けを得て、ゆっくり休むことです。

うつ病になる人は、そもそも「休んではかの人に迷惑がかかるなんて申し訳ない」「家事も育児もきちんとしなければ」「休むなんてダメ人間のすることだわ」と思いがち。

でも、風邪を引いて発熱したり、ケガをしたら誰もがある一定期間は休みますよね。うつ病の治療もそれと同じことです。ケガならば、治りかけてきたらリハビリが必要なこともあるでしょう。

うつ病の場合も、必要であれば思いきって休職するなどしてしっかり休み、回復してきたら少しずつ外に出て人と接するなど、心のリハビリをすればよいのです。回復には時間がかかるかもしれません。でも、あせらずじっくりゆっくり治療に取り組めば、必ず治ることを知っておきましょう。

うつ病と治療のポイント

うつ病 の治療においての大きなポイントは、「服薬」と「休養」。薬は効果が出るまでにある程度は時間がかかりますが、指示どおりにきっちり飲むことが大切です。また、体だけではなく心の元気を取り戻すには、時間をかけてゆっくり休むことが必要です。

  • 疲れたなと思ったら、休養をとる仕事でも家事でも「疲れたな」と思ったときは、思いきって休養をとりましょう。
  • 処方された薬は、指示どおりにきちんと飲みましよう。服用中に気になることがあれば、必ず医師に相談し、勝手に服用を止めたりしないように。