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うつ病の症例11「生理前の不快感」

投稿日:2018年7月4日 更新日:

Mさんの場合

学生時代から月経前には体調や気分が悪くなっていたMさん。最近はとくに気分の変動が激しく、周囲の人との関係まで悪くなってしまいました。

とにかく、ちょっとしたことでイライラして激しい怒りを感じ職場の後輩を言い負かして泣かせたり、恋人とレストランで大声をあげての口論になったり。自分で自分がコントロールできず、職場にもいづらくなってきました。

月経前3~10 日に、体と心の両方にさまざまな不快感が出るものを月経前症候群(PMS)といいます。また、とくに精神的症状が強く出てふだんの生活にも支障が出るものは、月経前気分不快障害(PMDD)と呼ばれています。

体の主な症状は、乳房が張る、痛む、手足がむくむ、下腹部が痛む、便秘になる、トイレが近くなるなどです。

精神的な症状としては、イライラする、攻撃的になる、憂うつになる、興奮しやすくなる、無気力になる、眠れなくなるなどがあげられます。ストレスがたまっていると症状が強く出、月経が始まると症状は消えます。

ホルモンバランスが崩れることが原因

女性なら、月経前や月経中の下腹部痛やイライラ感はおなじみです。もちろん、月経に関わる症状は個人差が大きいものなので、全く不快感がない女性もいます。

ただ、Mさんのように、自分をコントロールできないほどの不快感に襲われ、人間関係が悪化してしまうのは、月経前気分不快障害です。月経前気分不快障害は、生理前に女性ホルモンのエストロゲンが低下してくるのに伴って、脳内神経伝達物質のセロトニンの分泌が低下するために起こると考えられています。

これは、個人の性格とは関係なくあくまでホルモンの影響。あまりに症状がひどければ、抗うつ薬や抗不安薬を飲むとともに、婦人科でホルモンをコントロールする療法を受ける必要があります。精神的な症状をほうっておくと、抑うつ的な気分が強くなり、周囲の人とも摩擦が起きて人と会うのを避けるようになってしまいます。そのまま、うつ病に移行するケースもあります。専門医の治療を受けるとともに、月経前は、ムリをせずゆっくり休むようにします。
同時にセロトニンを増やす工夫も!
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