眼病・目の不快症状を改善 > 2015年

目の異常のサイン

目に起こるさまざまなトラブル

現代は、どうしても目を取り巻く環境は悪化する一方です。とはいえ生きていこうとするならば「ものを見ない」という選択肢はありません。悪条件のなかでも情報を収集するためにフル回転ではたらいている目には、疲れ目のような「病気未満の異常」から検査や治療を必要とする病気まで、さまざまなトラブルがつきものです。

こうした「目のトラブル」をグループ分けすると、以下のように大きく3つに整理することができます。いずれも視野や目という器官そのものに困った症状を引き起こし、なかには失明にもつながりかねないものもあります。
しかしこれらのトラブルは、いきなり視力の大幅な低下といった重い症状を引き起こすわけではありません。

多くの場合、症状が重くなるまえに何らかの「シグナル」があらわれるものなのです。確かになんの自覚症状もないまま進行してしまうトラブルもあるのですが、患者がシグナルに気づいていないケースのほうが圧倒的に多いといえるでしょう。
では、トラブルを早期に発見するカギとなる〝シグナル〞にはどんなものがあるのか、みていくことにしましょう。自分の目や見え方に異常を感じたら、決してそのままにせず、どんなトラブルを起こしている可能性があるのか調べてみましょう。

目の器官そのものに起きる異常

眼球

  • 白内障
  • 緑内障
  • 網膜症
  • 網膜剥離
  • 黄斑変性症

眼球付属器官

  • 結膜炎
  • ものもらい
  • 悪性腫瘍

屈折や調整の異常

  • 屈折異常
    近視・遠視・乱視
  • 調整の異常
    老眼・目の使いすぎによって起こる病的な疲れ目この時点での疲れ目であれば、まだまだ完治できるので早い段階でアサイーなどで解消することが大切

症状のひとつとして目の症状を起こす病気

生活習慣

  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 動脈硬化

その他

  • バセドゥ病
  • ベーチェット病
  • シェークレン症候群
  • 重症筋無力症

精神的ストレス

  • 心身症

目の仕事

「ものを見るための器官」であるのは当然ですが、しかし、実は目だけでものを見ることはできません。「見る」という行為には、情報を収集する「目」とこれを映像化する「脳」、そして両者をつなぐ「神経」が必要です。

受像機( テレビ)とテレビカメラの関係を考えてみてください。いくらカメラが情報を集めても、受像機がなければ映像は映りません。つまり、目をカメラに、脳は受像機に、神経は両者をつなぐコードにたとえることができるのです。

では、目というカメラは、どのような情報を集めているのでしょうか。ものを認識するためにもっとも大切な情報は、「形」「色」「明るさ」という3つです。これらをうまく集めるには、適切な見る力「視力」と見える範囲「視野」が備わっていなければなりません。

もうひとつ重要なのは、2つの目で見るということです。これを「両眼視機能」といいますが、2つの目で見ることによって、目でとらえる映像に立体感と遠近感が生まれるのです。

たとえば、片目をつぶって両手の人差し指の指先同士を付けようとしてもなかなかうまくいきませんが、両目をあけてやれば実に簡単なことです。これは両眼視によって遠近感がつかめるからです。ほかにも2つの目でないと得られない機能があり、正しくものを見るためには、2つの目が必要な情報を過不足なく集めなければなりません。

目の機能

視力・視野に関する機能

  • ものの形をとらえる「形態視」
  • 色をとらえる「色覚」
  • 明るさをとらえる「光覚」

両目で見ることで得られる機能(両眼視機能)

  • 「立体感」と「遠近感」
  • 左右の視線を同時に集中させて、より正確な資格情報を得る「同時視」
  • 左右の目で微妙にズレのある像を1つにまとめる

目の役割、人間が生きる上で情報収集トップの感覚器官

「目」はどのような役割を担っているのでしょうか?普段、生活している中で当たり前すぎて自覚しないものですが、人間は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という「五感」を駆使して、生きるために必要な情報をキャッチしています。

このうち視覚、つまり目を通じて得る情報の割合が、これがなんと80~90%にもなるのです、残る聴覚・喚覚・味覚・触覚を合わせてもわずか10~20% の情報収集力しかありません。これだけをみても、私たちにとって視覚がいかに重要な感覚かということがよくわかります。

いいかえれば、私たち人間は、視覚に依存しなければ生きていくことがむずかしい生き物なのです。目は情報収集力トップの感覚器官であるが故に、一生ハードにはたらき続けなくてはなりません。それだけになんらかの原因で「見えづらく」なれば、大変な不便を強いられるということです。ストレスも計り知れないものになるでしょう。

長時間、パソコンを使って目が疲れると、集中力が落ちるのも目の疲れによるところが多いのです。1時間に10分程度の休憩を入れたほうが明らかに仕事のペースはあがりまる。

生活習慣の乱れが目のトラブルにつながる

「生習慣の乱れ」は、目に対する悪影響だけでなく、糖尿病、高血圧の原因にもなっていますがこのなかには細分化が進む現代社会を反映すかたよるかのように、実にさまぎまな要素が含まれます。たとえば、偏った食生活、運動不足、過剰なストレス、喫煙や飲酒、肥満などなど。

こうした習慣を長年続けていれば、からだのあちこちに悪影響を及ぼすのは火を見るより明らかです。これが文明の進歩がもたらした病気「生活習慣病」で、今や私たちの健康を脅かす最大の敵といっても過言ではありません。

生活習慣病のなかでも特に糖尿病、高血圧、動脈硬化は、目の健康と深く関わっています。というのも、これらの病気は合併症として重い視力障害を引き起こすからです。「中途失明」も以前はあまり聞かれませんでしたが最近はよく耳にするようになってしまいました。

これは、それまでふつうにものを見ることのできた人が、病気やけがなどで視力を失うことを指しますが、実はこの原因の第1位は糖尿病の合併症による失明なのです。生活習慣病は、日ごろから健康管理をしっかり行っていれば、発病を避けることができる病気です。

糖尿病の合併症について詳しくはこちら。

逆にいえば、悪い習慣を改めずにそのまま続けていると、やがてあなたのからだも病気に蝕まれていくのです。こうなると、あわせて深刻な目の病気に見舞われる可能性もむしば高まります。近年、恐ろしいことに生活習慣病の発病年齢がどんどん若くなってきています。目の健康維持のためにも、乱れた生活習慣を改める時期がもう手遅れの状態になろうとしているのです。

現代人の目は酷使の結果、疲弊している

目には辛すぎる環境

科学により生活が便利に成る前には人間は、誰もが日の出とともに起床し、日が沈むと同時に眠る自然のリズムに合わせた生活を送っていました。もう少し言えば、穀物や野菜を中心として自律神経にとても穏やかに効く生活をしていました。

こうした習慣は、人類の発生から数百万年の間変わることなく長きにわたり受け継がれてきたために、私たちのからだもそれにあわせて機能を発達させ、現在に至っています。

当然、目も例外ではありません。夜行性の動物と追って暗闇ではものを見ることができなかったり、睡眠にあてられる夜間には、涙の量が減るというのもそのためです。

かしかし、科学技術の恩恵によって、夜もたっぷりと灯りがともるようになった時代に暮らす私たちは、長年の生活習慣を無視し、本来、目は休んでいるはずの夜間にまで行動するようになりました。それだけでも、目にとっては大きな負担なのに、文明の進歩はテレビやパソコン、スマホに代表される「目には非常に悪い」利器を次々と生み出し、いつの間にか私たちの生活は、それらなしでは成り立たないところにまできてしまっています。電車を見渡せば、老若男女ほとんどの人がスマホに目を向けていますし、ほとんどの企業やオフィスでは人の数以上のPCが動いています。

高度に情報化された現代社会は、目にとっては逆に劣悪な環境なのです。そしてもうひとつ、科学の進歩とそれにともなう生活習慣の乱れは、目に大きな弊害をもたらすことになってしまいました。

加齢黄斑変性の進行が止まる

もともと右目が強い近視だった私は、幼いころから眼鏡をかけていました。矯正視力で不自由なく暮らしていましたが、状況が一転したのは数年前でした。車を運転していると、まっすぐなはずの電柱や歩道が波打つようにゆらゆらとゆがんで見えたのです。さらに真ん中は黒く塗りつぶしたように見えなくなり、驚いて眼科へ駆け込みました。

診断の結果は左目の加齢性黄斑変性症。レーザーなどの手術方法もあるそうですが、成功率が低く、視力低下や視野の縮小、最悪の場合は失明するリスクもあると聞き、恐ろしくて手術に踏み切れませんでした。ただでさえ近視の右目は最近になって白内障の症状も出てきたので、万が一の場合に右目だけに頼ることはとてもできないと思ったのです。

手術はせず、定期的に検査を受けることになったのですが、通院では白内障の目薬をもらうだけで、特に黄斑変性症の治療はありませんでした。何もしないのですから当然、症状も改善しません。それどころか黄斑変性症になるまでは矯正視力で1.0だった左目が、0.5まで落ち込んでしまったのです。

私は「このまま放置したら失明してしまうかも」という恐怖と不安に駆られました。その後、加齢性黄斑変性症の名医がいるという専門病院に転院しましたが経過観察という見解は変わらず、「老化現象だから仕方がない」と言われてしまったのです。

なんとか対処してくれる先生はいないものか、もっと探してみようかとも思いましたが、車の運転ができないので、タクシーや人に頼るしかなく、通院もひと苦労。そんな状態で、先生を探す気力はとてもありませんでした。

目が悪くなると普段の生活で不便に感じることが多く、私が一番困ったことは家事でした。特に料理は、手元が見づらくて包丁を扱うのも怖いし、ニンジンのみじん切りをしたつもりでも、よく見ると欠片が大きくてとてもみじん切りには見えなかったのです。

また、当時は背中が痛くて整体にも通っていたので、家事はとても疲れるものでした。健康食品やサプリメントも試しましたが効果はなく、漠然とした不安を抱えたまま月日だけが過ぎていきました。

それから約2ヶ月後。私は目のことを相談した友人に「ルテイン」のことを教えてもらいました。とった人の体験談を聞いた私は、わずかな期待を抱いて試してみることにしたのです。最初の変化はとり始めてから約3ヶ月後。左目の視力がわずかに向上していました。「これは良い傾向だ」と期待したものの、それからしばらくは変化もなく、気付けば3年が過ぎていました。

その間、左目の視力は0.3とわずかに下がってしまいました。しかしルテインをとり始めた当時、0.04だった右目の視力は0.09に回復。さらにその3年間、眼科での治療はしておらず、食生活や生活習慣で特に改めたこともないのに加齢性黄斑変性症の症状の進行は見られませんでした。

一般的に何もしなければ老化とともに悪化したり、片目が黄斑変性症にかかると、遅かれ早かれもう片方の日も黄斑変性症にかかったりすると聞きます。それでも変化がないということは、私の場合は、ルテインが病気の進行を食い止めてくれたに違いないと思ったのです。

これは今後もルテインを信じて続けるべきだと思いました。もちろん、その後も手術はせずに目の状態を維持しています。しかも、最近少し視力が回復したのか、見え方がすっきりして、テレビが見やすくなった気がします。もし、このまま症状が悪化せず、視力がもう少し回復したら目の病気でやめてしまった習字のお稽古を再開したいですね。

いまは日中、家事に追われていますが、そのうち近所の料理教室にも通いたいと思っています。こうしてささやかな夢を抱けるようになったのもルテインのおかげ。いまは糖尿病の親族も、合併症による眼病予防のためにルテインをとっています。私のように目が悪くなってからでは回復も遅れがちなので、目を使うような仕事をしている人は早めに目のケアをするべきだと思います。その予防策としてルテインはおすすめですね。

突然の飛蚊症をルテインで改善

目の前の黒い点でストレス満点

仕事をやめた私は空き時間を使って、パソコン操作や編み物などの趣味に興じていました。好きなことに夢中になってしまい、気付くと何時問も過ぎていることがしばしば。かなり目を酷使していたと思います。そんなある日、知人が経営するガソリンスタンドで洗車の手伝いをしていたときのことです。ふと顔を上げると、白い壁に黒いゴマのような点々が見えたのです。「変だな」と思って目をこすっても黒い点は消えず、目を動かすとその点も一緒に移動したので、飛蚊症ではないかと思いました。

というのも、90才になる私の母も飛蚊症の症状に悩まされていたのです。帰宅して母に相談すると、やはり飛蚊症の疑いが強いとのこと。母が持っていた飛蚊症に関する本を読んでみると、疑いは確信へと変わりました。
飛蚊症の症状は大変わずらわしいもので、ものを見るときは常に視界に黒い点がつきまといます。暗い場所でもぼんやりと浮遊物が見えますし、明るい場所では特にひどくなり、ついつい目をこすってしまいますが消えることはありません。そして一度、黒い点が見えると、より強く意識してしまうので、気になって仕方がないのです。

そのため、家事や趣味に以前のように集中できなくなりました。特に洋裁や編み物などの目を使うような作業の後はひどくなるので、大好きだった編み物もとうとうやめてしまいました。毎日うっとおしくて、あのころはストレスで気分までひどく落ち込んでしまいましたね。

母のすすめでルテインを試す

そんな私がこのルテインに出合ったのは、母のすすめでした。実は母も最近までルテインをとっていて、「ルテインをとり始めてから黒い点が消えて、きれいに見えるようになった」と喜んでいたので、私も迷わず飛びついたのです。

いまは母もすっかり状態がよくなったので、とるのを休んでいますが、かつては飛蚊症の症状が出るたびにルテインをとっていたそうです。私も毎日とるようになってから1ヶ月もすると、黒い点が減ったような気がしてきました。以前のように気になつて仕方なかった症状が自然と気にならなくなり、最初は症状に慣れただけのことかと思いましたが、気付いたら私の視界からキレイに消えていたのです。

わずらわしかった黒い点がなくなりクリアな視界が戻ってきたこともうれしかったし、思った以上に早く改善できたことにも驚きました。症状を自覚してからすぐにルテインをとり始めたのがよかったのかもしれません。
実は症状がなくなったのでしばらくルテインを休んでいたら、再び飛蚊症の症状が出てきました。このことで私はルテインの働きが間違いないものだと強く思いました。

いまは目の状態に合わせてルテインをとるようにしています。症状が出てもルテインがあれば大丈夫。と安心しているので、常に手元に置いておくようにしていますよ。まるでお守りのような存在ですね。その後の経過も良いので、いまはカレンダーや孫のバースデーカードを作ってプレゼントしたり、年賀状や家計簿をつけたり、かなりパソコンを活用しています。あまり目を使わないように心がけています。

ルテインのおかげでいまのところ飛蚊症の症状は出ていません。疲れ目用の目薬をさしたり、目に良いといわれるブルーベリーを積極的に食生活にとり入れたりと、いろいろ努力もしていますが、何よりもルテインがあるので心強いです。

目の病気は一度かかると生活に不自由を感じることが多いもの。ストレスも大きく大変です。老眼や白内障、緑内障など、加齢とともに目の病気は発症しやすくなるので、目の具合が悪い人にはぜひ、ルテインを試してみてほしいですね。

黄斑変性症の術後、視力が低下したが文字が鮮明に見えるまでに回復

右目に違和感を感じたのは、数年前の1月。ものがゆがんだり、ぼやけたりと不自然に見えるようになったのです。最初は疲れているだけだと気にしないでいたら、みるみる症状が悪化。ついに家中がゆがんで見えるようになってしまいました。何もかもがゆがんで見えるため、書いた文字は変に曲がってしまい、手紙も人から見ると判読不明な状態にまで悪化しました。

目をこらして見ようとすればするほどゆがんで見えるので、「これはおかしい」と思った私はようやく病院に行くことにしたのです。診断の結果、発覚したのは加齢性黄斑変性症。失明率の高い目の病気と聞いて驚きと悲しみに襲われましたが、幸運にも加齢性黄斑変性症の名医に手術してもらえることになりました。

そして手術は無事に成功し、正常な視界を取り戻すことができたのです。家具や文字がまっすぐに見えるようになり、とてもうれしかったのもつかの間、再び苦難が私の日を襲ったのです。手術は成功したものの、しばらくすると、またものが見づらくなってきたことに気付きました。そこで検査をしてみると、なんと手術後0.5あった右目の視力が0.1にまで落ちていました。車の運転もできなくなりその後、誰かに頼らないと外出できなくなりました。
数年後、左目まで加齢性黄斑変性の診断が下されてしまいました。
主治医から手術についてどうするか?聞かれましたが、右目の視力低下もあって通院の投薬治療を選びました。
しばらくツライ症状はつづきましたが、知り合いに「ルテイン」を進められました。

ルテインを飲み始めて2~3年はほとんど変化を感じなかったのですが、私は「ここでやめたら努力が無駄になってしまう。きっとよくなるに違いない」と信じてとり続けました。

そんな私に希望の光が見えたの3年半経過してのことでした。視力検査で右目は0.1から0.3へ。左目は0.02から0.07に上がっていたのです。確かにそのころはいくらか見やすくなつた気がしていたので、視力検査で明確に視力の向上がわかってうれしかったですね。

病院では白内障の目薬をもらっていただけなので、やはりルテインのおかげだと思っています。視力の向上は日常生活でも実感できました。

いままで見えなかった血圧計の数字が読み取れるようになり、ゆっくりですが新聞も読めるようになったのです。字が見えるようになつたおかげで、私は再び字を書く気になれました。自分で書いた文字が見えるのがどれほどうれしいことか。きっと目の病気を経験した人でなければわからないと思います。
いまでは辞典を見ながら友人や知人にハガキを書くのが趣味。ハガキでルテインのおかげで視力が改善したことを報告しています。さらに最近は電動自転車を使って散歩も楽しめるようになりました。

目が悪くなり、自転車を手放すことも考えましたが、改善を信じて大事に保管しておいてよかったです。いまでは電柱や人の往来もはっきり見えるようになったので安心して乗れますね。家族も「本当に目が良くなったんだ」と驚いています。
自由に出かけられるようになって、気持ちも晴れて明るくなりました。あのときルテインを信じて飲み続けて良かったです。字の練習をしてもっときれいに書けるようになりたいので、これからもルテインは欠かせません。

眼病簡易自己チェック

  • ものがゆがんで見える
  • 視界がぼやけたりかすんだりする
  • 直線が曲がって見える
  • 視野の一部が欠ける
  • 虫やい糸くずのようなものがいったりきたりする

ひとつでもあてはまるものがあれば眼科を受診したほうがいいでしょう。

緑内障
房水が目の中にたまって眼圧があがり、視神経を圧迫することで発症。視野が狭くなったり、視界が欠ける症状。緑内障の原因、治療について詳しくはこちら
飛蚊症
老化による硝子体の変質により起こる病気。実際にはない虫や糸くずなどが浮いて見える。網膜剥離や網膜裂孔の前兆の場合もある。飛蚊症についてはこちら
白内障
水晶体の白濁により発症。50代で5割、80代でほぼ全員が発症。視界がほやけたり、光がまぶしく見えたりする。白内障の原因、治療について詳しくはこちら
網膜症
網膜にある毛細血管がつまったり破れることで発症する。糖尿病や高血圧の合併症で起こることも多く、急速な視力低下を引き起こす。
黄斑変性
網膜中追いにある黄斑の血流障害が原因で視界の中央がゆがんだり、直線がゆがんで見えたりする。失明の危険が高い。黄斑変性とルテインについてはこちら。
その他
眼精疲労やドライアイ。眼精疲労は休息をとっても疲れがとれない状態。目のかすみや頭痛、肩こりなどを誘発。ドライアイは、パソコンやコンタクトレンズの使用により涙の分泌が不足し、隔膜が乾燥してしまった状態。コンタクトレンズのドライアイに関しての原因、対処方法はこちら

現代人の目は極度に疲弊している 目の病気となる原因

もともと、老化の影響が強くでやく影響を受けやすい「目」は、昨今、パソコンの普及やスマホなどによって知らず知らずのうちに酷使され、そのストレスは急速に増えています。そのため、「最近視力が落ちた」「ものの見え方がおかしい気がする」といった目の違和感を感じている人も増えています。

実はこうした症状は単なる老化現象ではなく、重大な眼病のサインでもあることが少なくありません。そして、やっかいなことに眼病には特効薬が存在しないのです。ゆえに、健康な状態を回復するのが難しく、サインを見逃すことで視覚の異常や失明という最悪の結果を招くことにつながります。とり返しがつかなくなる前に日ごろから目の健康を意識し、病気の予防を心がけることが大切です。

そもそも、私たちの目はカメラによく似た構造をしており、レンズの働きをする「水晶体」、ピントの調節を行う「毛様筋」、光を透過する「硝子体」、フィルムの役割を担う「網膜」といった各部位が総合的に働くことで、目から入った情報を映像として認識します。当然、無意識のうちに行われるのでその精度の高い働きを自覚しないまま酷使しているのです。

しかし、器官のどれかひとつでも不具合が生じると、目から入ってきた情報が伝達されず、正常にものを見られなくなってしまいます。このような症状があらわれている状態が眼病とされます。

そして、眼病の代名詞として挙げられるのが、50代のほぼ50%、80代ではほとんどの人がかかる「白内障」。目のかすみ、光をまぶしく感じるなどの症状が特徴で、レンズの働きをする「水晶体」の白濁が原因です。また、「緑内障」「網膜症」「黄斑変性症」「飛蚊症」などにも要注意。これらは、初期症状を見落として、悪化させてしまうと失明にもつながる危険性が高い病気です。

目の病気が起こる原因

では、目の病気はなぜ起こるのでしょうか? 原因として挙げられるのは、「活性酸素」と「血管の老化・損傷」です。活性酸素とは、呼吸によってとり入れた酸素が体内で強い酸化力を持ったもので、紫外線や疲労、大気汚染、栄養の偏りなどによって発生します。
目は常に外部にさらされているため、環境による影響を受けやすく、活性酸素が生まれやすいのです。

また、目の毛細血管は非常に細く薄いため、詰まりやすく、破れやすいという特徴があります。血液の流れが滞ると、栄養が届かない部位に障害が起こります。さらに脂肪や糖分が血中にたまると、活性酸素が増加し、血管や細胞を錆びつかせて病気をさらに進行させてしまいます。そこで注目したいのが、ルテインです。

野菜や果物のように、常に紫外線を浴びて育つ植物には、活性酸素に対抗する力があります。目の健康を守る植物色素で代表的なものは

  1. アスタキサンチン
  2. アントシアニン
  3. リコピン
  4. ルテイン

です。

アスタキサンチンは、ヘマトコッカス藻に含まれる目の血液膜関門を通過できる数少ない成分です。目に入るとビタミンEの1000倍もの抗酸化力で活性酸素を除去します。
アントシアニンは、ブルーベリーなどに含まれる青紫色の色素成分。高い抗酸化力を持ち、毛細血管の詰まりや破れを防ぎます。視覚伝達物質を活性化して視力を向上させます。
リコピンは、トマトやスイカなどに含まれる色素成分で血管の保護、血流促進、活性酸素除去、細胞の老化防止などに働きかけます。最近は、このトマトのリコピンの成分に血圧を下げる作用が確認されトクホとして商品化されています。
血圧が高くなると眼圧も上がるので目には大きな負担となります。血圧が高く、さらに目のトラブルに悩まされている場合は、まずは血圧を下げることが先決です。
ルテインは、マリーゴールドやほうれん草に多く含まれる黄色の色素成分。活性酸素から目を守り、欧米では医療現場でも活用されています。