香りの健康メモ > 2015年 > 11月

バスタイムの香り

リラックスタイムに心地いい香りでさらに緊張をほぐす

のんびりバスタイムには、香りをプラスしてリラクゼーション効果を高めるアロマバスが絶好のチャンスです。ポイントは39度程度のぬるめのお揚で、20分以上バスタブに入ること。
熱いお揚よりも体が芯から温まり、湯冷めもしにくくなります。アロマバスの効果をより高めるなら、先に体を洗ってからバスタブに入るのがおすすめ。エッセンシャルオイルを3~4滴たらしてかきまぜ、ゆっくりバスタブにつかって香りの蒸気を楽しみましょう。

香りによってはダイエット効果も

やせたい人におすすめのオイルは、ジュニパーオイル。1 週間に1~2 回のペースで、バスタブにジェニパーオイル3~4 滴をたらして入浴します。
ジェニパーオイルは、腎臓に働きかけて体の水分や老廃物の排泄を活性化するため、とくに水太りの人に効果があります。ジュニパーオイルに収れん効果のあるサイプレスオイルを同量混ぜ、アロマテラピー用の植物オイルで薄めればマッサージオイルになります。入浴後にマッサージすれば、さらに効果的。

体質・症状別に

様々な症状に効く、アロマバスの代表です。朝の入浴なら、頭をスッキリさせるローズマリー、ペパーミント、ユーカリ。
不眠症には神経の緊張をとくラベンダー、イランイラン、ネロリなど。
血圧の高い人はラベンダー、イランイラン。疲れた筋肉をいやしたいときは、ラベンダー1 滴にマージョラム(またはカモミール) 1滴。
肌荒れにはホルモンのバランスを整えるクラリセージ、ゼラニウムを使うといいでしょう。

ドライハーブもリラックスできる

アロマバスはドライハーブを使ってもできます。パックに入ってお風呂に入れるだけの市販品がありますが、手作りでも簡単。材料はカモミール、ローズマリーなどのドライハーブと、だし汁やお茶に使う市販のパックでいいでしょう。
ハーブをパックに入れキチッと封をして、水を張ったバスタブに入れて沸かすだけです。給湯式のお風呂の場合は、パックにお湯がかかるよう蛇口にひっかけて、お揚を通しながらためるようにします。

アイデア代用品ならこれ!

日本人は昔から、ショウブ揚やゆず湯で香りのお揚を楽しんできました。ときにはオイルを使わずに、こんな伝統的な香りのするお風呂も気分転換になりリラックス効果も得られます。

ゆずは皮に十字の切り込みを入れて、ガーゼに包んで浮かべます。ミカンは皮のまま入れるより、乾燥させて入浴剤を作りましょう。
ミカンの皮をよく干してミキサーで粉にし、ガーゼの袋に入れるだけ。お湯に入れるときれいな色が出て、ミカンの香りが漂います。冬に作り置きして保存すれば、1年中楽しめます。

アロマの基本

心身に効くアロマ

香りは気持ちなどの内面に働きかける作用だけでなく、崩してしまった体調を整えたりする働きもあります。その香りの効能をうまく利用し、心身のリフレッシュなどに役立てるのが、アロマテラピー(芳香療法)です。

最近では、アロマテラピー関連の商品が豊富に出ているので、気軽に試すことができます。まず、たくさんの香りの中から、好きな香りや心地いいと感じる香りをみつけることから始めましょう。それぞれの香りの効能を知ることも必要ですが、最終的には好みに合わせて選ぶのが一番です。

まずは、エッセンシャルオイル

アロマテラピーで欠かせないのが、エッセンシャルオイル(精油)。エッセンシャルオイルは、香りをもった様々な植物から抽出して、香りを凝縮した揮発性オイル。
一般的なほかの植物油のようなベタつきがなく、水のようにサラサラしているのが特徴です。10ml(約200滴分)くらいの小さなボトル入りで、価格は2000~3000円くらいからそろっています。ほんの少量ずつ使うため、1滴ずつたらせるボトルに入った商品が便利です。

代表的なエッセンシャルオイル

心身に効果的に働く上手な活用方法

エッセンシャルオイルの使い方は、大きく分けて2つの活用方法があります。1つはオイルの有効な成分を鼻から取り込む吸入法。香りをかぐと脳下垂体に伝わり、さらに自律神経系、内分泌系、免疫系に伝わって、心身に影響を与えるのです。香りを漂わせたり、様々な方法でかぐ「芳香浴」です。

もう1つは植物油でオイルを薄めて使うマッサージなど、皮膚から体に吸収する方法です。ほかにこれらの応用として、入浴、化粧品、香水などに使うこともできます。

いつでもどこでも香りを吸入

エッセンシャルオイルを使うアロマテラピーで、もっとも簡単なのが吸入。これは、エッセンシャルオイルをハンカチやティッシュ、コットンに1~2滴落として香りをかぐ方法です。
眠気を誘うラベンダーのオイルを落として眠るときに枕元に置いたり、ミントのオイルで目覚めをスッキリさせるなど、さまざまな場面で効果的に使えます。直接オイルに触れないように注意し、目的に合ったオイルを使うといいでしょう。

リラックス効果大の蒸気吸入法

エッセンシャルオイルは温めて揮発させることで、効果をさらに発揮します。熱湯を入れた中にオイルをたらすと、蒸気になってより効率的に吸入できるというメリットがあるので、簡単なサウナ状態を作るのもおすすめです。
まず、洗面器に熱湯を入れ、エッセンシャルオイルを1~2滴たらします。洗面器の上でタオルを頭からかぶると、蒸気がこもつて肌もしっとりします。目をつぶって約10 分、湯気がたたなくなってきたら終了です。

湿布にもオイルを垂らす

急に体調が悪いけど病院に行ったり、薬を買うほどでもない。というとき、オイルを使った湿布もおすすめです。まず、熱めのお湯を洗面器に用意し、症状にあったオイルを1~2滴落としてかき混ぜます。
タオルを真ん中だけ浸してよくしぼり、患部にあてるだけで手軽に温湿布ができます。冷めてきたらお湯に浸しなおして、何度か繰り返し使います。症状によっては、水やぬるま湯でする冷湿布が効く場合もあります。

目の疲れ、肩こり、生理痛、不快な症状に温湿布

ラベンダーオイルの温湿布は、頭痛や目の疲れ、背中、肩こりに効果的。熱いお湯とタオルで作った温湿布を頭や肩の痛い部分にあてます。
目の場合はまぶたを閉じてそっとあてて。
ローマンカモミールの温湿布はOA機器による目の疲れに、お腹にあてれば胃腸の不調にも効きます。生理痛にはクラリセージ。温湿布を作り、お腹にあてると痛みがやわらぎます。頭痛、発熱には水にユーカリを落として冷湿布を。首の後ろにあてて使います。

ゲストを迎えるための香り

玄関前はゼラニウム

大切なお客さまを迎える玄関前には、ぜひ生花で香りの演出をしたいもの。アプローチのある玄関なら、ピンクの花をつけるローズゼラニウムがおすすめです。
簡単にふやせる種類なので、植え込みにするにも最適。玄関にバラの香りを漂わせることができます。ローズゼラニウムは、窓辺に並べる鉢植えとしても人気。
この花の匂いをハエが嫌うので、部屋にハエを入れないという効果もあるのです。

さわやかなレモンの香りなら暑さ対策にも

冷たい飲み物に入った1枚のレモンスライスは、清涼感を出すにはかかせない演出です。レモンの果汁も香りも、蒸し暑さを忘れさせるさわやかさが魅力。
暑い日のお客さまには、レモンを活用したもてなしがおすすめです。

まずは、最初に出す冷たいおしぼり。冷水にレモンをしぼって作れば、ほのかに香りがついたおしぼりになります。小さく切ったレモンスライスを入れて氷を作り、冷たい飲み物に使うのもきれいです。

お客様用の布団にもラベンダーの香りでひと工夫

ときどきしか使わないお客さま用の布団。使うときは日光に当ててしっかり乾燥させておくことが大前提。さらに、香りもプラスすればより快適なもてなしができます。

使う香りは、やすらぎと眠りを誘う作用のあるラベンダーがおすすめ。ラベンダーのドライハーブをガーゼなどに包み、敷く前の布団にはさんでおくと香りが移ります。シーツや枕カバーの洗濯をするときに、すすざの最後にラベンダーのエッセンシャルオイルを1滴たらすのも効果バッグン。

消臭と芳香のダブルパワー

白分では気づかなくても、家には、その家の独特の匂いがこもっているものです。悪臭とはいわないまでも、外から入ってくると気になる場合もあります。

お客さまが来るときは、いい香りで気持ちよくむかえられるといいですね。ここでは、手軽に手作りできる、香りのキャンドルを紹介しましょう。
照明の演出にも一役かってくれるスグレモノ。お客さまの来る30分前くらいから火をつけておけば、ほのかに香らせることができます。

作り方は簡単。白色のロウソクと好みの香料(エッセンシャルオイルなど)、クレヨンと小さめの鍋、型を取る入れ物を用意します。
割って芯を取ったロウソクを鍋に入れ、火にかけてロウを溶かします。溶けたロウにエッセンシャルオイルを1滴たらして、好みの色のクレヨンを削ったものを入れて混ぜ合わせます。
小さめの空ビンや容器に芯が中央にくるように割りばしで固定し、ロウを流しこんで。後はしっかり冷めて固まるまで待てばOK。牛乳などの紙パックに流し込んで作り、固まってからはがして容器なしのタイプを作ることもできます。

キッチンの消臭

シンクの嫌な匂い対策

生ゴミや食器の汚れを受けとめる排水カゴは、どうしても悪臭の巣になりがち。ゴムの裏や排水カゴは、普段からの手入れが必須。

ハブラシに洗剤をつけ、細かい部分の汚れまでこすり取っておきましょう。さらに汚れがひどい場合には、排水カゴごと一気に丸洗いするのも手。ポリ袋に米のとざ汁を入れ、排水カゴを一晩つけておけば、汚れが自然に落とせます。それでも匂うならパイプづまりの疑いアリ。市販の発泡剤を使い、徹底的にそうじします。

調理後の匂いはミカンの皮のさわやかな香りで

料理をした後は、どうしてもキッチンに匂いがこもりがち。ガスコンロやグリルを使うときは、必ず換気扇をつけて。それでも匂いが残る焼き魚や焼肉などのときは、ミカンの皮を使って、空気をリフレッシュさせる方法がおすすめ。

ミカンやオレンジなど、柑橘系果物の皮を焼き網にのせ、火にかけるだけでさわやかな香りが広がります。生の皮でもできますが、ミカンの皮を陰干しして、料理後すぐに使えるようにストックしておいても便利。

皮がないときは、お茶の葉でも代用でき妬ます。乾いた鍋かフライパンに、お茶の葉をひとつまみ入れて。お茶は煎茶、番茶、中国茶など何でもかまいません。

そのまま火にかけるだけで、お茶の菓がいぶされて香りつきの煙が出てきます。カラ妙りするよう鍋をゆすれば、キッチンにこもった匂いはすっきり。

オーブンやグリルの中の匂いも、同じ方法でバッチリ。オーブンにミカンの皮を入れ、こげない程度に軽く焼きます。お茶の葉の場合は、グリルがまだ熱いうちにお茶ガラを広げて入れるだけ。余熱でお茶の香りが出て、イヤな匂いを消し去ります。

冷蔵庫やレンジの匂い

冷蔵庫の中は生の魚や漬物、ニラ、ねぎなど、匂いのモトがいっぱい。匂いの強いものは買ってきたときの包装紙を取り、それぞれポリ袋に入れて冷蔵庫に入れること。これだけでも、だいぶ匂い移りを防げます。

1~2ヶ月おきに、薄めた洗剤を含ませた布で庫内をふくのも効果的。普段の消臭には、コーヒーを飲んだ後の出しガラが活躍します。すぐに捨てずに、再利用しましょう。まず出しガラをキッチンペーパーなどに広げ、軽く干しておきます。
これをお茶用の紙パックに入れるかガーゼに包み、冷蔵庫に入れてみて。活性炭のように匂いを吸収するので、脱臭剤代わりになります。

パンを黒コゲに焼いたものも、同じように使えます。どちらも、冷蔵庫の下の方に入れるとより効果がアップ。電子レンジ内にこもった匂いを取りたいときは、干したコーヒーの出しガラを平たい皿に広げてレンジに入れます。数分間加熱するだけで、匂いがとれてスッキリ。

電子レンジは、使った直後なら、レモンの切り口でこするのも効果的です。こすった後に、固くしぼったぬれぶきんでふきます。

弁当箱のしつこい匂いは米のとぎ汁

お弁当箱に残ったおかずが入ってると、容器が変な匂いになってしまうことも。合成樹脂の密閉容器は、一度匂いがつくと洗剤で洗ってもなかなかとれません。

そんなときに便利なのが、米のとぎ汁。とざ汁の中に、しばらく容器をひたしておいて、こすって水洗いすれば自然に匂いが消えていきます。
コーヒーやお茶を入れた水筒も、普通に洗っただけでは匂いが残りがち。しばらくしまっておいたときにも、何となく匂いが気になります。

水筒の中の匂いには、酢水が威力を発揮。10%くらいの酢水を作って水筒に入れたら、栓をしめてよく振って。後は水道水ですすぐだけ。しまう前にしっかり水気をとり、乾燥させておくのも匂い防止のポイントです。

ガラスビンの場合も同様に。酢水を入れて振り、しばらく置いてからすすげば匂いを取ることができます。それでもとれないしつこい匂いには、ダイコンの葉を使ってみて。菓や茎を細かく刻んでビンに入れ、密閉しておくだけ。1日ほど置いておくと、不思議と匂いがきれいに消えています。

食器の棚の匂いをリフレッシュ

毎日使っている食器棚も、手入れをしないと匂いがこもりがちになります。月に1度は中の食器を取り出して、3%の酢水でしぼったフキンでふいておきましょう。普段の香りは自然なものがおすすめ。

料理のジャマにならない程度の軽い香りがいいので、レモンやハーブがいいでしょう。レモンはスライスか切れ端を器に入れて、乾いてきたら新しくします。ハーブならドライミントなど、クセのないものを少しだけ食器棚の隅に入れておきます。

三角コーナーの匂いの原因はぬるぬる

きれいに片付いたキッチンなのに、どこからともなくキッチン特有の匂いが漂ってくる場合の悪臭の原因は生ゴミ。匂いがしてくる前に対処。濃度10%の酢水をスプレーに入れて常備し、1 日に3~4 回、三角コーナーに直接吹きかけます。これだけで匂いが抑えられるので魚のワタや残りおかずを捨てたときなど是非行いましょう。
三角コーナーは、丁寧に掃除をしてもすぐヌルヌルがついてしまうのも匂いの原因です。週に1度は漂白剤でのつけおき洗いもしておきましょう。

生ゴミの上に茶殻を置

生ゴミといっても何でも匂うわけではありません。三角コーナーにゴミがたまってるときは、クサくないゴミで覆い隠すという手もあります。
たとえば、オレンジやレモンなど柑橘類の皮。三角コーナーのゴミの一番上に、オレンジの皮をかぶせるように捨てておけば、とりあえずの匂い防止効果は期待できます。
同様にウーロン茶の出がらしなどを使うのも、脱臭効果があります。わざわざ用意することはないけれど、捨てる順番を考えるだけで匂い対策になります。

簡単ゴミ消臭法

匂いがある生ゴミは、すぐに捨ててしまいたい′!でも、ゴミの日までは台所に置いてガマンしなければならない。そんなとき、ゴミの捨て方をひと工夫するとずいぶん違います。

生ゴミは、水気が多いほどクサい匂いを放つもの。野菜クズなどは新聞紙にしっかり包み、水分が出ない状態でゴミ箱に入れましょう。
時間がたたなくても匂ってしまう魚のゴミは、骨や頭など全部まとめて電子レンジで加熱して。水分をとばしておけば、匂いが出るのを防げます。

部屋の消臭

床(フローリング)にもすてきな香りを

部屋の匂いは、壁や床についた汚れからくるものがほとんどです。ときどきはふきそうじをして、汚れも匂いもサッパリ落としましょう。
フローリングの床は洗剤でふいてから、エッセンシャルオイルを1~2 滴たらした水で雑巾をしぼり、仕上げにもう1度吹き上げて完了です。
洗剤の独特な匂いが消え、オイルの香りがほのかに残ります。
畳の場合は、ミカンの皮を水で煮出した汁や、2〜3%濃度の酢水をスプレーにして使うと便利。シュツと畳に一吹きした後、空ぶきすると快適になります。

部屋全体の香りには

部屋にいい香りを漂わせるために、簡単にできる方法があります。部屋に空気清浄器があれば、フィルターに「香りの素」を仕込む方法です。

まず、お茶やだしをとるときに使う市販のパックを用意。好みの香りのドライハーブを薄く入れて、香りの素を作ります。空気清浄器の真についているフィルターをはずし、隙間に入れて可動させれば、ほんのりといい香りが。リビングルームなど、お客さまを迎える部屋にも最適です。消臭剤のようなつくった香りでなくやさしい香りが漂います。

クローゼットのナフタリン臭はコーヒーかすが効く

タンスの中から衣類を出してみたら、ナフタリン臭くて困った!そんなときには、匂いを吸収して消してくれるコーヒーの出しガラが活躍します。

コーヒーの出しガラを干して乾かし、市販のお茶用パックにつめればお手製の脱臭パックの出来上がり。そのまま引き出しに入れたり、ひもをつければタンスの中につるしておくことも可。

とくに匂いがついてしまった服があるときは、洋服カバーの中に脱臭パックを入れれば効果倍増。ひと晩で匂いが取れます。
大事なおでかけの前日にも。

押し入れの湿気っぽいに匂いには

便利な押し入れも、入れっばなしにしたのでは、湿気がたまってイヤな匂いもついてしまいます。とくに梅雨時や、普段、快便わない来客用の布団は要注意。

脱臭効果のあるコーヒーの出しガラを不要になったストッキングにつめ、棒状の消臭剤にして使いましょう。よく乾燥させた出しガラを40~50 センチに切ったストッキングにつめ、きっちりと両端を結びます。二重にして破れたりこぼれたりしないようにし、布団の間にはさめばOKです。

エアコンのカビくさい匂い

エアコンから変な匂いがするときは、まずフィルターのそうじをします。ホコリがひどい場合は掃除機で吸い取り、次に大きなポリ袋を使って米のとぎ汁につけておきます。
汚れが浮いてきたら、ブラシできれいに洗ってそうじは完了。仕上げにいい香りにするために、送風口もきれいにしましょう。いい香りのエッセンシャルオイルをコットンに含ませ、送風口をふいておくと香りが風と一緒に漂います。
柑橘系のオイルがおすすめ。

レモンの特徴と作用、注意点 | アロマテラピーの効能・効果

洗濯臭

洗濯機の汚れは見た目にはわかりにくいのですが、意外に水あかなどがたまっているものです。毎日使い、水分が付着していることがほとんどですから放っておくと匂いの原因にもなるので、たまにはきれいに手入れしましょう。
洗濯槽に最高水量の水を入れ、少量の酢をたらして洗濯のときと同じように回します。2 ~3分回せば、内部の汚れも匂いもすっきり。ゴシゴシ洗ったりする必要はまったくないので、定期的に行うといいでしょう。

たばこ臭い部屋

タバコのヤニ臭さは、吸わない人にとってはかなりストレスになる匂いです。部屋ではこまめに灰皿を洗って、吸い殻を置いておかないようにするのが最善の対策です。

それでも、匂いがガマンできない人には、香りの灰皿がおすすめです。灰皿に脱臭効果のあるコーヒーやお茶の出しガラを敷きつめて、匂いの元から断つのです。
出しガラでタバコをもみ消せば、コーヒーの香りがほんのりたちます。ちょっとゼイタクに、セージやラベンダーなどドライハーブを入れるのもおすすめです。

わんちゃんや猫ちゃんの匂い

ペットのおしっこなどは、時間をおかずに処理すれば匂いも残りません。見つけたらすぐそうじできるように、スプレーを用意すると便利。10%くらいに作った酢水や、米のとぎ汁を霧吹きか市販のスプレーボトルにつめ、ペットがおしっこした部分に直接吹きかけ、乾いた雑巾でふき取ります。

ペットのトイレには、自然化粧品店などにある、パック用粉末粘土のカオリンや重曹を混ぜると消臭効果がアップ。トイレ用の砂に10gほど混ぜておきましょう。

車内の気になる匂い

閉めきった狭い車内は、匂いのこもりやすいところ。市販の芳香剤よりも、レモンを車内に置いてみてはいかがでしょう。レモンは皮をむくと匂いが増すので、皮をところどころむくか傷をつけて。送風口の近くにおけば、より効果的です。

柑橘系の香りは眠気をさます作用もあるので、長時間のドライブにも最適。生のハーブを車内に飾るのもお手軽な方法。乾燥すれば自然にドライハーブになりますから、そのまま置いておけばいいので手間いらずなのもおすすめポイントです。

バス・トイレの消臭

お風呂場の匂いは、湿気対策が重要

お風呂場は、北向きにあることが多く、どうしても日当たり、通気ともに悪く、カビが発生しやすい場所。普段のそうじと湿気対策で、カビも匂いも防止しましょう。

まずは、排水口の汚れをチェック。湯あかや髪の毛がたまると悪臭の原因になるので、入浴の度にこまめにゴミをとって、ときどきハブラシと洗剤でぬめりをとります。
沸かしなおしたお風呂は、残り湯の匂いが気になることもあります。そんなときは、レモンの切れ端を浮かべるだけでやわらぐので、入浴剤がわりに使うのもおすすめです。

日光浴と酢のパワーで入浴グッズを清潔に保つ

体を洗うポチィブラシやスポンジなど、バスルームには体を洗うときに必要なグッズがたくさんあります。しかも水分を含んでいるのでぬめりがつきやすく、バスルームに置きっばなしだと不衛生。洗濯したときなど、ついでにブラシ類も干しましょう。
日光にあてれば殺菌効果もあり、匂いがつくのも防げます。
シャワーヘッドや洗面器は、酢を少し入れた水を使うと汚れも匂いもスッキリ。酢水を浸したペーパータオルで湿布してつけ置きし、ブラシでこすると簡単に落ちます。

トイレの独特の匂いはポプリや生花で予防

一番匂いに気をつけたいトイレには、いい香りを置いて悪臭をカバーするのがおすすめ。市販の芳香剤でもいいのですが、生花やポプリならナチュラルな香りでインテリアとしても楽しめます。

生花はユリ、キンモクセイ、ジンチョウゲなど、部屋に置くには香りがキッすぎるくらいのものがグッド。ポプリならときどきエッセンシャルオイルをたらして香りづけし、トイレの隅に置いて。食べ物をイメージする香り以外なら、何でもOK。

玄関特有の臭いを消臭

嫌なにおいを分解するレモンの皮を使った芳香剤

玄関は常に靴が置かれていることもあって、どうしたも独特なイヤな匂いがこもりがちです。帰ってきたときにやすらげる空間にするためにも、香りを活用するといいでしょう。
市販の消臭剤を置くのは簡単だけど、味気ない。おしゃれに演出するなら、レモンの皮を飾ってみるといいでしょう。レモンの皮を皮むきでクルクルらせん状にむき、涼しげなガラス器などにのせるだけ。イヤな匂いを分解し、自然な香りが漂う芳香剤になります。
香りの強いユリの花やポプリを置くのもキレイです。

下駄箱の中の臭いにも注意

ゲタ箱のイヤな匂いは、当然ですが、靴に原因があります。はいた靴はすぐにしまわず、玄関で1日休ませたり、手入れをしてからゲタ箱に入れるようにすると下駄箱が臭うことを避けられます。
ゲタ箱は、靴の中の汗が蒸発するため、湿気がたまりやすく、梅雨など湿気が多い季節はカビがはえることもあります。常に湿気を吸いとるように、棚には1段ずつ新聞紙を敷き、ときどき交換するのが効果的。
それでも匂いが気になるときは、消毒用エタノールを少し入れた水で雑巾を固くしぼり、ゲタ箱の中をふくと解消します。

アロマ効果で靴の臭いを消臭

下駄箱の悪臭を断つには、匂い防止の手入れをした上で、いい香りをつけてマスキングする(覆いかくす)という手法も効果的です。
アロマテラピーに使うエッセンシャルオイルなら、コットンに1~2滴たらすだけでも効果大。好みのオイルを選んでコットンボールにたらし、カップなどに入れてゲタ箱の中に置くだけでOKです。オイルがなければレモン汁でも可。香水の空ビンや、香りのいい石けんをガーゼに包んで置いてもいい香りが移ります。ホテルや旅館で宿泊した際にのメニティーの石けんを使うといいでしょう。
靴の臭い対策はこちらです。

服についてしまった嫌な臭いを消臭

たばこや焼き肉の臭いが浴室で消臭

タバコや焼肉の匂いなどが洋服についたとき、そのままタンスにしまうとほかの洋服も同様に匂いが移ってしまいます。しまう前のお手入れがポイントです。

まず、外出先から戻ったら、ブラッシングしてほこりを落とします。そしてお湯をはった浴室にしばらくつるして。そうすることで、おふろ場の湿気が匂いを飛ばしてくれるんです。タンスにしまう前は、風通しのいいところで1日くらい陰干しして湿気を取りましょう。

防虫剤の臭いを摂る場合はスチームアイロン

衣装ケースやタンスにしまっていた洋服をいざ着ようとしたら、ナフタリンの匂いが強くてお気に入りの服が台無し。時間があるなら、風通しのいいところに陰干しすればいいのですが、急いでるときはスチームアイロンで簡単匂い消し。
洋服をハンガーにつるし、スチームアイロンの蒸気だけをあてます。スチームアイロンがなければ、一度水にくぐらせてからよくしぼったタオルを洋服の上に敷き、その上からアイロンをかけてもいいでしょう。

料理をしたあとの手のにおいの消臭

お酢とウーロン茶で、臭い手の匂いを解消

魚料理をした後の手についた匂いは、石けんでゴシゴシ洗ってもなかなか落ちない困りもの。でもお酢の殺菌性とウーロン茶の消臭効果で、生臭さがスッキリ取れます。

洗面器に半分位ウ一口ン茶を注ぎ、お酢を大さじ1杯入れます。その中で手を洗うだけできれいに匂いが消えます。石けんのように香りが残らないので、続けて料理をする場合でも安心。包丁やまな板もこの液を流してから洗剤で洗うようにすれば、野菜などに匂いが移りません。

杜仲茶の出しがらも

手についた魚や肉の生臭い匂いを取る方法は、ウーロン茶+お酢以外にもあります。それは、最近ポピュラーになってきた杜仲茶。

杜仲茶の出がらしで手をもみ洗いすると、お茶の葉が生臭さを吸収するため、匂いが消えます。日本茶にも同様の効果がありますが、杜仲茶の方が効果大。
また、キッチンの匂いを消すためにお茶の葉をいぶすという方法がありますが、そのとき煙に手をかざすと、手についたイヤな匂いも一緒に消えてしまいます。

足、靴の独特の消臭

女性の場合は、ストッキングや靴に覆われて常に蒸れ、男性の場合だと靴下で蒸れていますので、匂いが取れにくい場所。入念に洗っているのに匂いが取れないときは、カモミールが助けてくれます。
アズレンという殺菌作用が匂いを分解、殺菌して足を清潔に保ってくれるのです。鍋にカモミールと水を入れ、煮出してローションを作ります。その液に足をひたすだけで匂いは解消。カモミールはハーブ売場で手に入ります。同様にカモミール入りの石けんで洗うのも効果的です。

靴の臭い対策

靴の匂い防止には、脱臭効果のある中敷きを敷いたり、消臭スプレーを使う方法もありますが、ここではどの家庭にもある10円玉とレモンを利用した簡単な方法を紹介します。
10円玉を3~4枚ずつ靴の中に入れておくと、銅がイヤな匂いのもとになるバクテリアを退治して匂いが取れます(10円玉は臭くならないのでご安心を)。
また、レモン汁を含ませたガーゼを、出かける30分位前に靴に入れると、レモンの酸が匂いを分解し、イヤな匂いがつくのを防ぎます。

コーヒーのかすにも脱臭効果

臭いのことを考えたら同じ靴は2日続けて履かないほうがいいのですが、お気に入りの靴だとそうはいきません。かといって何も手入れをしないとすぐ悪臭を放つようになってしまいます。

そこで、乾燥させたコーヒーのかすと新聞紙が大活躍。スーパーの袋の中にコーヒーかすを敷き、その上に新聞紙を広げます。そこに靴を置き、袋の口をしっかり閉めて一晩ねかせます。新聞紙が湿気を取りのぞき、コーヒーが活性炭の役目をして、匂いもすっきり。コーヒーの独特の香りがいやな臭いを消してくれます。