眠りが浅い 起床時に疲れがとれない 副腎 が原因 日本人の 5 人に 1 人は悩んでいるという 睡眠障害。特に、 40 代半ば頃から、
- 疲れているのに夜眠れない
- 寝てもすぐ目が覚める
- 眠りが浅くて朝が辛い
といった症状を訴える女性が急増えします。よく眠ることで疲労を解消しない限り、人はどうしても心身ともに老いていってしまいます。
睡眠障害 には、いろいろな要素が複合的に重なっていることが多いのですが、実は 副腎 の状態が関係しています。 副腎 から分泌される コルチゾール は、人の生体リズムに大きな影響を及ぼしている ホルモン なのです。
コルチゾール の分泌量は、基本的に、早朝から増えはじめ、だいたい朝 8 時頃にピークを迎えます。その後、夜に向けて下がっていき、人が眠っている夜中から早朝にかけてもっとも低くなります。
つまり、 コルチゾール が出ている間、人は活動的になり、コルチゾールが減っている間に休息するのです。
そういう意味で、 コルチゾール と反対の働きをしているのが、脳の松果体から分泌されるホルモンである、メラトニンです。健康な人の場合、昼間はコルチゾールの分泌が多く、夜になるとメラトニンが増えてくることで眠気を感じ、しっかり眠れるようになります。
ところが、副腎が疲れていると、コルチゾールが日中しっかり出ない上に、夜になってもだらだらと出続け、ホルモン分泌のリズムを乱します。その結果、メラトニンの分泌が減り、夜はよく眠れず、朝はなかなか起きられない、あるいは朝早く目覚めてしまう、そして、 1 日中なんとなく眠い、といった状態に陥ってしまうわけです。
ちなみに、メラトニンは、抗酸化作用が非常に高いスーパーホルモンとして、近年、特に注目を集めています。「抗酸化作用」とは、私たちのからだをサビさせ、老化や病気の原因となる酸化物質を撃退する作用のことです。このためメラトニン には、疲労を回復させる、気分を向上させる、
- がん
- 動脈硬化
- 骨粗鬆症
- 認知症
を予防するといった報告が、学会で相次いで発表されています。いまや、 副腎 の元気を保ち、 メラトニン の分泌を促すことは、若さと健康を維持するための、新常識になりつつあるのです。
なお、 40 代後半以降の女性の多くが、「よく眠れなくなった」と悩まれていますが、 プロゲステロン が不足していることがよくあります。その場合、 プロゲステロン が増えれば改善します。 プロゲステロン には眠りの質を良くする効果もあるのです。
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