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女性は男性よりも 副腎 と 甲状腺 が 疲れやすい

女性は男性よりも 副腎 と 甲状腺 が 疲れやすい 環境ホルモン 農薬

女性は男性よりも 副腎 と 甲状腺 が 疲れやすい 体質にあります。言うまでもなく、卵巣や子宮は女性にしかないものですが、 副腎 と 甲状腺 は、男性にも等しく備わっている内分泌器官です。

ですから、 副腎 と 甲状腺 については、男性も女性も大きな違いはないと思われるかもしれません。しかし、残念なことに、女性は男性に比べて、 副腎 や 甲状腺 が疲れやすい運命にあります。

その要因のひとつに、 環境ホルモン の問題があります。体内のホルモンの働きを乱す 環境ホルモン は、大気汚染物質の

  • PM2.5
  • ダイオキシン

  • 農薬
  • 着色料
  • 保存料

食品添加物 などのほか

  • シャンプー
  • リンス
  • 化粧品
  • 柔軟剤
  • 制汗スプレー
  • 消臭スプレー
  • 洗剤

やなど、 化学物質 が添加されている、すべての製品に含まれています。一般に、女性は、男性よりもきれい好きですし、化粧もするし、制汗剤や消臭スプレーなどを使うことも多いです。

そのため、 環境ホルモン の影響を受けやすく、結果的に男性以上に 副腎 が疲れている可能性が高いのです。

ちなみに、データを確認したわけではありませんが、女性の薄毛は、ひと昔前に比べて増えている印象があります。これもまた、 環境ホルモン の影響が考えられるでしょぅ。昔の女性たちは、化学物質にさらされることが少なかったため、現代の女性たちよりも、長い間、髪が豊かだったのかもしれません。

また、避妊などの目的でピルを飲んでいる女性も、 副腎 が疲れているはずです。ピルは大変副作用が強い人工ホルモン剤なので、 副腎 にも悪影響が出て当然なのです。

そして、 副腎 が悪くなると、二次的に 甲状腺 も悪くなることがあるので、 副腎疲労 を察知したら、 甲状腺 にまで影響を及ぼさないように、くれぐれも注意が必要です。

そもそも 副腎 も 甲状腺 も、女性ホルモンがバランスを崩すことで影響を受けやすいと考えられます。特に、 プロゲステロン は 甲状腺ホルモンを 助ける働きをしているので、 エストロゲン 優勢状態だと、甲状腺機能が低下しやすいのです。

ちなみに、 甲状腺 の病気は、全般に女性のほうが発症率が高いことで知られています。例えば甲状腺機能低下症 の場合、65歳までの発症率は、男性が9 % なのに対して、女性は17 % です。

理由は明らかになっていませんが、 自己免疫 の問題ではないかと考えられています。女性は男性に比べてリウマチなど自己免疫疾患にかかりやすいのですが、このことと同じ理由ではないかと推察されています。

いずれにせよ、ホルモンの仕組みは男性よりも女性のほうが複雑で、バランスをとるのはとても大変です。そしてバランスが崩れると、どうしても 副腎 や 甲状腺 の元気がなくなっていきます。女性はいざとなると精神的に強いので、つい仕事に家庭にとがんばってしまいがちですが、無理をすればどうしても副腎や甲状腺に負担がかかってきます。

くれぐれもこのふたつの器官の調子を落とさないように、自分の心とからだをいたわってあげてください。

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これらは一見、 女性ホルモン の低下による 更年期障害 の諸症状のように見えます。確かに エストロゲン優勢 の悪影響と関連しているものばかりですが、いずれも、 甲状腺機能 が病的に低下している 「 甲状腺機能低下症 」 や、 「 副腎疲労 」 によって引き起こされているケースも少なくありません。

副腎疲労 と 甲状腺機能低下症 の主な症状は 「 疲労感 」 なので、詳しく調べてみないと、どちらが原因かはっきりしませんが、ある程度目安となる傾向を挙げておきましょう。

副腎疲労 は、早朝と昼下がりが特に疲労感が強く夕方は調子が良くなる、カフェイン、塩分、糖分がほしくなる、といった傾向があります。

一方、 甲状腺機能低下症 は、 1 日中労感があり、こちらもカフェインと糖分を好む傾向があります。

ですから、もしも、 冷え性 や 肌荒れ 、 薄毛 、 体重が減りにくい などの症状があり、 1 日中疲労感があって、やたらと甘いものがほしくなるようだったら、それは 甲状腺ホルモン が低下しているのかもしれません。

甲状腺機能 が落ちてくると、代謝が悪くなり、熱が作れなくなります。ですから、平熱が36.3 度以下の低体温の人や冷え性の人は、甲状腺機能が低下している可能性が高いのです。

乾燥肌とそれに伴うかゆみも、 甲状腺ホルモン 不足で起こりがちな症状です。

爪がもろくなってしまう人も見受けられます。また、毛が細くなったり、薄くなったりする女性は、40代半ばくらいから増えはじめますが、こちらも 甲状腺 と関係しています。 プロゲステロン を補充すると良くなることもありますが、中には 甲状腺ホルモン の不足が原因で、そちらを改善しないと効果が出てこない方もいらっしゃいます。

もし薄毛が気になりはじめたら、女性ホルモンのことだけではなく、 副腎 や 甲状腺 をいたわることも忘れないでください。

ちなみに、髪の毛の 9 割は ケラチン というたんばく質でできていますが、成長を促すためには、 ビタミンB群 ビタミンC ビタミンD 亜鉛 銅 鉄 などのミネラルが関係しているので、食事にも注意する必要があります。

さらに、甲状腺の機能が低下すると甘いものがほしくなるため、これが肌の新陳代謝を乱し、吹き出物や肌荒れを引き起こすことがあります。

糖分のとり過ぎにより腸内環境が乱れ、便秘を起こすこともあるようです。当然、肥満の原因にもなります。

このように、甲状腺機能低下による諸症状は、いずれも、見た目の若さと精神状態に大きく影響する、女性にとって深刻な問題ばかりです。 甲状腺ホルモン が女性にとっていかに大切なホルモンか、おわかりいただけたのではないでしょうか。