コレステロールの控え過ぎ は NG とはどういうことでしょうか?女性の若さと健康を保つために欠かせない、
- プロゲステロン
- DHEA
- 甲状腺ホルモン T3 ( トリヨードサイロニン )
などの、ホルモンの数々。その十分な分泌のために、食事ではどんな点に注意する必要があるのでしょうか。
ホルモンの分泌にはさまざまな要素がからんでいますが、まず、間違いなく必要なのが、副腎や性ホルモンの主原料となる コレステロール です。 コレステロール といえば、動脈硬化の要因として、中性脂肪とともに、とかく悪者扱いされがちです。そのため、食事で コレステロール と中性脂肪をできるだけとらないようにしているという女性も少なくないでしょう。
しかし、 コレステロール は多くのホルモンの主原料であるだけでなく、細胞膜の原科でもあり、胆汁を作ったり、 ビタミンD の生成にかかわるなど、大切な働きをいろいろしています。
ですから、 コレステロール を控え過ぎると、健康になるどころか、むしろからだの老化が進んでしまうのです。
最近の報告では、 コレステロール が低いと がん や 肺炎 の雁息率が上がるとされています。確かに血中の コレステロール があまり高過ぎるのは、決して良いことではありません。
でも、そのために卵など コレステロール が豊富な食品を控えても、あまり意味がありません。なぜなら、体内のコレステロールは、食事からとった量は約 3 分の 1 に過ぎず、残りの 3 分の 2 は体内で作られているからです。
つまり、コレステロール値の差は、 コレステロール をどれだけ食べたかということよりも、ほかの栄養素とのバランスや、運動などの生活習慣、体質などの影響によるところがずっと大きいのです。
そのため、 2015 年より、厚生労働省がコレステロールの抑制目標値を撤廃しました。
アメリカでもすでに廃止されています。特に女性の場合、「コレステロール値が高い人が心臓血管系の病気を防ぐために降コレステロール薬を飲んでいても、死亡率は下がらなかった」という研究結果が数年前に発表され、注目を集めました。
コレステロール値を下げる薬を飲んでいた人は、筋肉量が低下したり、糖尿病や認知症が増えた、というデータさえあるのです。
中性脂肪については、日本では血液検査における上限が150 mg/dl と決められていますが、食事による影響がかなり大きいため、アメリカでは「測っても意味がない」と考えられるようになっています。
中性脂肪が多過ぎると、動脈硬化が進んだり、肝臓に脂肪がついたりするのは確かなのですが、その人が本当に中性脂肪が多いかどぅかは、血液検査では判断がつかないということです。
そのため、脂質異常症については、遺伝性の場合をのぞき、血液検査で異常があっても特に気にする必要はないと考える医師が増えてきています。そもそも、ある程度の年齢になるとコレステロールや中性脂肪が下がってくるものです。
これは、免疫力を高めるために、本来、人間に必要なものではないかと推察されています。日本の医学界では、未だに反対意見が根強く残っているようですが、私自身は、食事のコレステロールを抑えていらっしやるとしたらむしろ「抑え過ぎに注意しなければいけません。
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