女性の老化防止の習慣 > 2021年 > 5月

冷え性 肌荒れ 薄毛 体重増加 は、甲状腺ホルモンの問題かも

冷え性 肌荒れ 薄毛 体重増加 は、甲状腺ホルモンの問題かも

多くの女性の悩みである、 冷え性 肌荒れ 薄毛 体重増加 は、甲状腺ホルモンの問題かも しれません。

これらは一見、 女性ホルモン の低下による 更年期障害 の諸症状のように見えます。確かに エストロゲン優勢 の悪影響と関連しているものばかりですが、いずれも、 甲状腺機能 が病的に低下している 「 甲状腺機能低下症 」 や、 「 副腎疲労 」 によって引き起こされているケースも少なくありません。

副腎疲労 と 甲状腺機能低下症 の主な症状は 「 疲労感 」 なので、詳しく調べてみないと、どちらが原因かはっきりしませんが、ある程度目安となる傾向を挙げておきましょう。

副腎疲労 は、早朝と昼下がりが特に疲労感が強く夕方は調子が良くなる、カフェイン、塩分、糖分がほしくなる、といった傾向があります。

一方、 甲状腺機能低下症 は、 1 日中労感があり、こちらもカフェインと糖分を好む傾向があります。

ですから、もしも、 冷え性 や 肌荒れ 、 薄毛 、 体重が減りにくい などの症状があり、 1 日中疲労感があって、やたらと甘いものがほしくなるようだったら、それは 甲状腺ホルモン が低下しているのかもしれません。

甲状腺機能 が落ちてくると、代謝が悪くなり、熱が作れなくなります。ですから、平熱が36.3 度以下の低体温の人や冷え性の人は、甲状腺機能が低下している可能性が高いのです。

乾燥肌とそれに伴うかゆみも、 甲状腺ホルモン 不足で起こりがちな症状です。

爪がもろくなってしまう人も見受けられます。また、毛が細くなったり、薄くなったりする女性は、40代半ばくらいから増えはじめますが、こちらも 甲状腺 と関係しています。 プロゲステロン を補充すると良くなることもありますが、中には 甲状腺ホルモン の不足が原因で、そちらを改善しないと効果が出てこない方もいらっしゃいます。

もし薄毛が気になりはじめたら、女性ホルモンのことだけではなく、 副腎 や 甲状腺 をいたわることも忘れないでください。

ちなみに、髪の毛の 9 割は ケラチン というたんばく質でできていますが、成長を促すためには、 ビタミンB群 ビタミンC ビタミンD 亜鉛 銅 鉄 などのミネラルが関係しているので、食事にも注意する必要があります。

さらに、甲状腺の機能が低下すると甘いものがほしくなるため、これが肌の新陳代謝を乱し、吹き出物や肌荒れを引き起こすことがあります。

糖分のとり過ぎにより腸内環境が乱れ、便秘を起こすこともあるようです。当然、肥満の原因にもなります。

このように、甲状腺機能低下による諸症状は、いずれも、見た目の若さと精神状態に大きく影響する、女性にとって深刻な問題ばかりです。 甲状腺ホルモン が女性にとっていかに大切なホルモンか、おわかりいただけたのではないでしょうか。

プレ更年期 や 更年期 に 副腎疲労 が原因 の場合も

プレ更年期 や 更年期 に 副腎疲労 が原因 の場合も

プレ更年期 や 更年期 に 副腎疲労 が原因 の場合もあります。30代後半以降の女性が疲れやすくなったり、急な肌の衰えを感じたりすると、まず、多くの方が、 プレ更年期 や 更年期 を疑います。

確かにその可能性はあるのですが、はじめからそう決めてしまうのはあまりよくありません。なぜなら、その疲労や老化の背景に、 副腎疲労 が隠れている可能性があるからです。 副腎疲労 はこちら

体内の大半のホルモンは、もともとコレステロールが原料になっています。まず、副腎で プレグネノロン というホルモンが作られ、それがもとになって、副腎、または別の器官で、他のホルモンに作り替えられていく仕組みになっています。

つまり、ホルモンはすべてネットワークでつながっており、どこかひとつに問題が起きると、バランスが崩れ、あちこちに不具合が出てしまうのです。

女性ホルモンのバランスが崩れている場合も、例外ではありません。 ほてり や 冷え 、 精神不安定 、 疲労感 など、 PMS や 更年期障害 の症状も、実は全身のホルモンバランスの問題であり、いくらプロゲステロンやエストロゲンの補充で対応しても良くならない、というケースがあります。

そういう場合は、甲状腺や副腎をケアしない限り、症状は改善できません。実際、疲れやうつを訴える方の中には、女性ホルモンと副腎のホルモンがどちらも低下している方や、副腎疲労と甲状腺の機能低下を併発している方がいらっしやいます。

幸い、ホルモン分泌を促す食事や習慣は、どのホルモンにも共通している部分が多いですから、病院で治療するほどでもない場合、食事と習慣に注意していれば、女性ホルモン、副腎ホルモン、甲状腺ホルモンの、すべてのバランスが少しずつ整っていく効果が期待できます。

しかし、それだけでは元気にならず、病院での治療が必要な場合は、「自分はきっと更年期だ」「副腎疲労だ」「甲状腺の病気に違いない」と決めてかからず、総合的に判断してもらえる医療機関にかかられるとよいでしょう。