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うつ病は必ず治る病気 服薬と休養が治療のポイント

薬

うつ病にかかったら一生治らない、社会復帰も難しい、というふうに誤解をしている人が多いのです。しかし、適切な治療をすれば回復します。

うつ病 は「不治の病」ではない

うつ病は決して「不治の病」ではありません。症状が重くても軽くても、服薬と休養、カウンセリングなどの治療を専門の医療機関できちんと受ければ治る病気です。

症状が重くなる前に早期発見をし、症状の軽いうちに受診すれば、より適切な治療を受けることができ、回復も順調にいくでしょう。その点は、ほかのさまざまな病気と同じです。

治療の中心は、薬物療法になります。抗うつ薬や抗不安薬が処方されますから、それを服用します。これらの薬には、不足した脳内の神経伝達物質を補う働きがあるのです。脳に働きかける薬なので、心配する人もいますが、薬の依存症になってしまったり、人格が変わってしまったりすることはありません。

薬は、うつ病の程度にもよりますが、3~6ヶ月と、比較的長期間飲み続ける必要があります。

しっかり休んで心をしっかり休める

しっかり休養をとることも、治療の大切なポイント。仕事でも家事でも、できる限り周囲の人の理解と助けを得て、ゆっくり休むことです。

うつ病になる人は、そもそも「休んではかの人に迷惑がかかるなんて申し訳ない」「家事も育児もきちんとしなければ」「休むなんてダメ人間のすることだわ」と思いがち。

でも、風邪を引いて発熱したり、ケガをしたら誰もがある一定期間は休みますよね。うつ病の治療もそれと同じことです。ケガならば、治りかけてきたらリハビリが必要なこともあるでしょう。

うつ病の場合も、必要であれば思いきって休職するなどしてしっかり休み、回復してきたら少しずつ外に出て人と接するなど、心のリハビリをすればよいのです。回復には時間がかかるかもしれません。でも、あせらずじっくりゆっくり治療に取り組めば、必ず治ることを知っておきましょう。

うつ病と治療のポイント

うつ病 の治療においての大きなポイントは、「服薬」と「休養」。薬は効果が出るまでにある程度は時間がかかりますが、指示どおりにきっちり飲むことが大切です。また、体だけではなく心の元気を取り戻すには、時間をかけてゆっくり休むことが必要です。

  • 疲れたなと思ったら、休養をとる仕事でも家事でも「疲れたな」と思ったときは、思いきって休養をとりましょう。
  • 処方された薬は、指示どおりにきちんと飲みましよう。服用中に気になることがあれば、必ず医師に相談し、勝手に服用を止めたりしないように。