腸をも若返らせる水の効果

カルシウムの豊富なアルカリ性天然水が日本にある

カルシウムたっぷり

動脈硬化が原因である血管障害による病気は、飲む水を正し予防を

脳梗塞、心筋梗塞を呼ぶカルシウム、パラドクス

脳梗塞、心筋梗塞は死と直結することもある恐ろしい病気です。特に最近は若い男性や女性も発症することがあり、突然死に至ることも少なくありません。このようなニュースを見ると私は「水に気を使っていれば、大事には至らなかっただろうに」と思うこともあります。

脳梗塞や心筋梗塞などの動脈硬化が原因となる血管障害は、飲む水を正せば予防できる病のひとつです。コレステロールや中性脂肪などが溜まると血栓ができ、血管が詰まったり、硬くなったりして血液がスムーズに流れない症状を動脈硬化といいます。

「カルシウム・パラドクス」という言葉を知っていますか。「カルシウムが不足するとカルシウムが過剰になる」ことです。不足しているのに過剰になる、驚くでしょう。カルシウムは骨や歯を形成するミネラルと知られていますが、歯や骨以外の場所でもカルシウムは大事な働きを担っています。

体内に存在するカルシウムのうち約1%は筋肉や神経、体液に存在しています。この約1% のカルシウムの働きは偉大で、「血液の凝固を助ける」「筋肉の収縮を促す」「酸素を活性化させる」「心臓が正常に動くようにする」などの生命活動に必要な役割を持っています。そのため、血液中のカルシウム量を減らしてしまうのは非常に危険です。体内のカルシウム量は厳密に管理されており、カルシウム量が減少すると副甲状腺ホルモンが分泌されます。

この副甲状腺ホルモンが分泌されることが大変なことなのです。副甲状腺ホルモンの分泌は、いわば血液内のカルシウム量が減ってしまったことを伝えるSOSのサインです。

このサインが出ると骨に含まれるカルシウムが血液中に溶け出して補填するのです。このサインは一度出されるとすぐに止めることができません。必要以上に骨から血液中にカルシウムが放出されてしまい、血管壁に付着します。その結果、血管壁は硬くなり、動脈硬化を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞になるリスクを高めます。もちろんカルシウムを失った骨は骨租しょう症に陥ります。そのため、血液内のカルシウムが不足すると、血液内のカルシウムが過剰になるという「カルシウム・パラドクス」が起こります。

つまり、血液内のカルシウム量を維持すれば、多くの脳梗塞や心筋梗塞を防げるのです。

エビアンよりもすくれるアルカリ性の硬水が日本に

血液中の約1% のカルシウムを減らさないためには、カルシウムの豊富な天然水が有効です。天然水に含まれるカルシウムはイオン化されていて粒子が細かく、体内へほぼ100% 吸収され、効率よく摂取できます。カルシウムがよいのであれば、牛乳のほうがよいのではと思われますが、日本人の約80%は乳糖不耐症であり牛乳を消化する酵素を持っていません。

つまり、牛乳を飲んでも、大事な栄養成分をしっかり吸収し、体に活かすことができない人が多いのです。よって牛乳よりは、カルシウムを適度に含む硬水を飲んだほうが体によいでしょう。なかでもアルカリ性の硬水がおすすめです。

世界中で「奇跡の水」と知られるフランスの「ルルドの泉」の水は、ピレネー山脈の石灰層の地層で長い時間をかけてろ過されたカルシウムやマグネシウムを豊富に含む水です。そのルルドの泉の水と非常に似ている水が日本にもあります。

それは三重県の奥伊勢かはだ峡、大台山系台高山脈の地中奥深い鍾乳洞からわき出た水です。。この水の特徴は、硬度320mg/L、pH値7.7の弱アルカリ性です。エビアンなどにも似ていますが、エビアンと比較してもカルシウム量が多く、マグネシウム量が少ないうえに、よりアルカリ性です。岐阜県保健環境研究所の渡辺豊博士の研究によると、高血糖のマウスにこの水を飲ませたところ、血糖値が低下したことが確認されています。さらに、pH値7 以上のアルカリ度が高い水は、酸性のカラダをアルカリ性に寄せるため抗酸化作用が期待できます。
また、代表的なのは、桜島 活泉水です。

カルシウム、マグネシウムたっぷりの「生きた水」が病気予防になる

カルシウムとマグネシウム

カルシウム、マグネシウムがたっぷり含まれる「生きた水=生水」が体には必要

カルシウム、マグネシウムのミネラルにより腸内環境を整え、健康長寿を目指す

すべての健康は腸が握っているのですが、腸を鍛え元気にするには、免疫力を高める必要があります。医療を遠ざけ、健康腸(長)寿でいるために、腸の元気の源であるエサとなるものが大切です。

まずは食物繊維が豊富な野菜を食べることです。その次は、腸に棲む腸内細菌を活性化するための発酵食品を食べることです。それ以上に大切とも考えられるのは、腸の粘膜を健康にする水を摂ること。
免疫力アップで疲れ知らずの体

よい水が摂取されるだけで、腸の働きはよくなるからです。腸を元気にする水の条件は、天然の生きた水「生水」であることです。前述の通り、ペットボトルに入って「天然水」と名前がついているからといって本当の天然水とは限りません。

必ずラベルを確認し、まずは「ナチュラルミネラルウォーター」であることをチェックします。ナチュラルミネラルウォーターの条件は、特定の水源から採取された地下水を原水とし、地層にミネラルが溶け出している水のことです。

しかし、沈殿、ろ過、加熱殺菌は行われています。これ以外の処理を加えた水は日本ではナチュラルミネラルウォーターと名乗ることはできないのです。

非加熱でCaとMgを含む水

ナチュラルミネラルウォーターであることを確認した上で、さらに注目したいポイントがあります。そのナチュラルミネラルウォーターが「非加熱」であることです。加熱殺菌が行われると水の構造が変化し、体の働きを調節する生理活性能力が失われてしまいます。

加熱によってせっかくの生きた生水が「死んでしまう」のです。ですから、ナチュラルミネラルウォーターであるほかに非加熱という表記で、天然の「生きた水」であることがわかります。

2つ目の条件は、カルシウムがほどよく含まれていることです。カルシウムは腸のぜん動運動を活発にする作用があります。食べ物が消化される際にはぜん動運動によって腸の中を進み、必要な栄養素や水分は消化・吸収されていきます。
腸の働きがよくなると免疫力のアップにつながるのです。

3つ目の条件は、マグネシウムがほどよく含まれていることです。マグネシウムは便の水分量を増やして、便を軟らかくします。便秘は腸内細菌である悪玉菌の異常繁殖を促し、腸内環境を悪くさせます。また、便秘の人は大腸がんのリスクが高いこともわかっています。
マグネシウムを摂取する

増えすぎた悪玉菌が腐敗することによって、大腸の細胞を傷つけ、がん細胞へと変えてしまうのです。マグネシウムを含む水を飲むと、排便力が上がり、腸内の腐敗物質がなくなることで、免疫力が高まり、病気を防ぐのです。

カルシウム、マグネシウムだけはNG!

カルシウム、マグネシウムが含まれている水がよいからといって、カルシウム過多、マグネシウム不足などでは意味がありません。腸を元気にする水の条件を「ほどよく」としてあるのはこのためです。マグネシウムはカルシウムが血管内に蓄積するのを防ぎ、血清などの細胞外液にカルシウムを運ぶ働きがあるため、摂取バランスが大切です。

カルシウムとマグネシウムの理想的な摂取バランスは2:1です。どちらかが多くても少なくてもいけないのです。カルシウムを日頃から多く摂取している人はマグネシウムをよく摂るようにしましょう。

この理想的はバランスを持っている源水が、北海道東川町で採水される「大雪旭岳源水」です。

大雪山に降った雨や雪が地下水となり、粘土堆積層でろ過され、細菌類がほとんどいない清らかな飲料水と注目されています。
東川町には上水道の設備がありません。町民はこの地下水を家庭用ポンプで汲み上げ殺菌処理をせずに生水をそのまま飲んでいます。健康によい生水を飲んでいるためか、東川町は日本の百寿率第2位を記録したこともある長寿の町とし知られています。

カルシウム、マグネシウムの摂取基準量
  年齢 男性 女性
必要量 摂取量 必要量 摂取量
カルシウム(Ca) 15~17歳 650 800 550 650
18~29歳 650 800 550 650
30~49歳 550 650 550 650
50~69歳 600 700 550 650
70歳以上 600 700 500 650
マグネシウム(Mg) 15~17歳 300 360 260 310
18~29歳 280 340 230 270
30~49歳 310 370 240 290
50~69歳 290 350 240 290
70歳以上 270 320 220 270

ミネラルウォーターの「ミネラル」って?成分量によって作用や効能、効果も変わる

ミネラルウォーターの「ミネラル」

ミネラルウォーターといいますが、果たしてミネラルって何のことなのでしょうか。水道水とは何が違うのでしょうか?

ヨーロッパでは、ミネラルが含まれていないものは、ミネラルウォーターとは呼べません。どのようなミネラルがどのくらい含まれているかはとても大切なのです。含まれるミネラルの種類や量によっても健康効果が変わるので、ミネラル分のチェックは重要です。

市販されているミネラルウォーターには、

  • カルシウム
  • マグネシウム
  • カリウム
  • ナトリウム

の4つは商品ラベルに記載されています。それ以外にもとくに含有量がすぐれたミネラルは記載されていることもあります。

たとえば、桜島 活泉水の場合は、「エネルギー 0 、タンパク質・脂質・炭水化物 0、ナトリウム 11.9mg、カルシウム 0.02mg、マグネシウム 0.02mg、カリウム 0.30mg」と表示されています。
詳しいミネラルウォーターのラベルの見方はこちらです。

カルシウム
人の体の中で最も多く含まれているミネラルがカルシウムです。体内の1.5%を占め、その % は骨や歯を形成し、1%は筋肉や神経や体液に含まれます。この1%で血液の凝固を防いだり、筋肉の収縮を促したり、酵素を活性させたり、心臓の動きを正常にしたりしています。
カルシウムは、日本人が最も不足しているミネラルでもあります。
現代女性に必要なミネラル(マグネシウム・カルシウム)
日本の水は軟水が多いため、カルシウムの含有量が少ないからだと考えられています。カルシウムが不足すると骨粗鬆症、動脈硬化、高血圧などの生活習慣病、イライラなどの精神的不安定を引き起こします。しかし、過剰摂取は脱力感と食欲不振を招く要因になります。
マグネシウム
カルシウムの対になる存在がマグネシウムです。カルシウムが体内で働くのを助け、骨から溶け出すのを防ぎます。
マグネシウムが不足している状態では、カルシウムの摂取量をいくら多くしても、体内のミネラルバランスが崩れるだけで意味がありません。カルシウムとマグネシウムの理想的な摂取率は2対1です。また、マグネシウムには、腸の中の水分を便に集め、軟らかくする働きがあるので、便秘解消の効果が期待できます。
カリウム
カリウムはヒトの細胞内液に溶け込み、浸透圧を調整する働きがあります。カリウムは筋肉の収縮や神経伝達に不可欠なもので、体液の正常なバランスや体内の四倍を調整してくれます。
また、ナトリウムを摂りすぎた場合に血圧が異常上昇をしないように調整します。食品にも多く含まれており、簡単に摂取できます。しかし、排泄されやすいので、意識的に摂取することが大切です。ただし、過剰摂取は腎機能障害や不整脈の原因になるので注意です。
ナトリウム
ナトリウムというと、塩化ナトリウム(塩)が思い浮かびます。ナトリウムは体液の浸透圧を正常に保ち、カルシウムやほかのミネラルの代謝を助けます。
特にカリウムとの関係性は重要で、ナトリウムとカリウムが相互に働かないと神経伝達がスムーズに行われません。ナトリウムは摂りすぎると高血圧やむくみの原因になりますが、不足すると神経痛や熱けいれん、神経に異常をきたすなどの恐れがあります。しかし、普段の食事で摂取量は十分満たされているため、意識的に摂る必要はありません。
セレン
ビタミンEの約500倍の抗酸化力をもつミネラルがセレンです。セレンには活性酸素を除去する働きがあるため、がん予防、老化予防、動脈硬化予防などの効果があります。
放射線の害を可能な限り減らす「セレン」について一覧
亜鉛
体内の酵素や細胞が正常に働くためには欠かせないミネラルのひとつが亜鉛です。たんばく質や炭水化物の代謝、ホルモン活性、皮膚や骨格の発育や維持、学習能力の向上、抜け毛防止、アルコール性肝硬変の改善などの効果があります。
また、活性酸素を抑制するので、がん予防にも効果が期待できます。亜鉛不足は、肌や毛髪、爪などにトラブルを引き起こし、味覚障害になる可能性もありますので、意識的に摂取するようにこころがけましょう。
サルフェート
ミネラルと硫酸基が結合した硫酸塩のことをサルフェートといいます。もともとは温泉の成分です。サルフェートは、ヨーロッパの地層に含まれていることが多く、クールマイヨールやエバーなどのヨーロッパのミネラルウォーターに多く含有しています。
また、温泉水をボトリングした超硬水のミネラルウォーターに多く含まれています。
サルフェートは、二日酔いの原因であるアセトアルデヒドを尿と一緒に排出する働きなど、血液中の有害化合物や老廃物を体外に排出し、新陳代謝を高める作用があります。さらに、便秘解消、利尿作用、美肌効果、デトックス効果、ダイエット効果もあるといわれ、特に女性は意識して摂りたいミネラルのひとつです。
シリカ(ケイ素)
地球の約60%を占めるケイ素の酸化物がシリカです。シリカは骨、血管、皮膚、歯、毛髪、爪などの栄養に欠かせない栄養素です。特に多く含まれるのは皮膚で、コラーゲンの生成を助ける働きをするため、コラーゲンのあるところには必ずシリカが存在します。
子どもの成長を助け、老化抑制に効果を発揮し、さらには美容効果も期待できます。シリカが不足すると、乾燥肌、シワが増える、骨折しやすくなる、抜け毛・薄毛になるなどの影響が出ます。食品では玄米や粟に多く含まれていますが、食べる機会が減ったために、シリカ不足になっている人が多いです。シリカはミネラルウォーターから摂ることが最も手軽で効率的な方法でしょう。