質のいい睡眠のための条件 > 2016年 > 3月

目覚まし時計なしで起床する

目覚まし時計
目覚まし時計
目覚まし時計

自己暗示で自然に目が覚める

目覚まし時計の音が朝の一番のストレスだと感じている人は多いものです。誰でも自然に目が覚めるのが、もっとも心地よい目覚め方です。

人間には起きたい時刻に起きることができるのですこれは「自己覚醒能力」といいます。目覚まし時計なしで起きられる人(自己覚醒ができる人) は、目覚める約1時間前から、心地よい目覚めのカギとなる「副腎皮質刺激ホルモン」の分泌がゆるやかに上昇します。

それに対し、目覚まし時計で強制的に起こされた人の副腎皮質刺激ホルモンは上昇せず、目覚めの気分は最悪です。つまり、心地よい目覚めのカギを握る重要なホルモンが副腎皮質刺激ホルモンなのです。

副腎皮質刺激ホルモンは、脈拍や血圧を上昇させ、全身の細胞を活性化し、ストレス耐性を高めるはたらきがあります。自己覚醒ができる人は目が覚める前からこのホルモンを分泌することで、日中の活動のために脳と体の準備をはじめているのです。

目覚める前に副腎皮質刺激ホルモンを的確に分泌させるためには、何時に起きたいかを思いさえすればいいのです。

ポイントは「朝、6時に起きなきゃ」と自分にプレッシャーをかけるのではなく、「私は絶対に起きられる」と自分を信じて言い聞かせることです。すると体内時計がしっかりあなたの信頼に応えてくれるでしょう。
体内時計はこちら。

スッキリ爽快に目覚めることのできる時間帯

寝起きがいい
寝起きがいい
寝起きがいい

自分に合った睡眠サイクルを知る

日々の生活の中で、朝、爽快に目覚められる日と、目覚めのよくない日があります。同じような生活をしていてもそういった違いがある日があります。

これは、睡眠サイクルですによるもの。睡眠には、ノンレム睡眠とレム睡眠の組み合わせにより一定のリズムがあります。これが睡眠サイクルです。

深い眠りと浅い眠りがlセットで時間にして90分です。浅い眠りのレム睡眠時に起きれば、朝は、スッキリ爽快に目覚めることができます。

睡眠の深さには4段階あります。睡眠にトラブルがない人は、布団に入って約30分以内で眠くなり、ノンレム睡眠がはじまります。そして徐々に深い眠りのレベルにまで到達し、熟睡に入ります。次にどんどん眠りが浅くなって、ノンレム睡眠のもっとも浅い第1段階にもどってレム睡眠状態に入ります。まだ頭も体も深く眠った状態なので、目覚まし時計などで無理矢理起こされると目覚めが悪く東がボーッとします。

では、どうしたら朝スッキリ目覚めて、昼間の仕事をばりばりこなすことができるのでしょうか?コツは90分の睡眠サイクルを利用し、目覚まし時計をセットすることです。「ノンレム睡眠+ レム睡眠」の1周期90分をベースに、どれがもっとも気分よく起きられたかをシミュレーションしてみましょう。

  • 就寝24時→起床6時(4周期6時間睡眠)
  • 就寝23時→起床6時半(5周期7時間半睡眠)
  • 就寝2時→起床6時半(3周期4時間半睡眠)

3の4時間半睡眠では、睡眠不足になってしまうでしょう。1~3のいずれのケースでも、熟睡感がないときには、二度寝や昼間の昼寝でリカバリーするという方法もあります。