腸をも若返らせる水の効果

炭酸水の疲労回復効果

炭酸水

疲れを解消する炭酸水

疲労物質である乳酸を中和させる炭酸水

冷えたビールはのどごしもよく、1日の疲れがなくなるほどスッキリした爽快感を感じます。

しかし、ビールでなくてもよいのです。そのスッキリとした感覚は炭酸のおかげです。ビールは、プリン体を気にしたり、アルコール摂取量を気にする必要がありますので、同じ炭酸を味わうには、炭酸水がおすすめです。
とくにおすすめなのは天然の炭酸水です。ただし、甘味の含まれている炭酸飲料ではいけまん。糖分が多い上、食品添加物も多く使用されていることがあるからです。

ビールやジュースにもカロリーオフ、カロリーゼロといかにも糖分が含まれていないように謳い販売されている商品もありますが、健康被害が指摘されている人工甘味料が使われていることが多いので注意が必要です。

最近では自宅で炭酸水をつくる機器も市販されていますので、好みの天然水を自分で炭酸水にする方法もあります。炭酸には即効性の疲労回復効果があります。カラダは動かすと筋肉内で脂肪と酸素が燃焼しますが、疲労物質である乳酸が溜まります。

乳酸が溜まると体は酸性に傾き、筋肉の活動量を妨げ、「疲れたな」と疲労感があふれてきます。炭酸水の中に含まれる重炭酸イオンには、乳酸を中和させる働きがあります。
炭酸水を飲むと爽快感が味わえるのは、乳酸が中和された証拠です。乳酸は中和されると、二酸化炭素と水になり、呼吸や尿とともに体外へ排出されます。

また、垂炭酸イオンが体内で二酸化炭素と水に変化すると、血液中の二酸化炭素量が減るため、酸欠状態になります。するとカラダは酸素を集めようとする働きになり、血行がよくなります。

ただし、炭酸水を飲むときに注意することもあります。炭酸水の多くは弱酸性のため、大量に摂取するとカラダが酸性に傾いてしまい、逆に新陳代謝が悪くなり疲労感が溜まってしまいます。

炭酸水は、ダラダラ飲みは避け、疲れを感じたらコップ1杯ほどをさっと飲むようにするとよいでしょう。

また、慢性的な疲労の場合は、炭酸水だけでは回復できない場合があります。
慢性疲労の場合は、酸性に傾いてしまった体をとにかく元の弱酸性に戻すことが重要です。そのためには、アルカリ性のアルカリイオン水を飲みましょう。

普段はアルカリイオン水、より疲れを感じたときは、炭酸水と分けて飲むとよいでしょう。さらに慢性疲労には、サルフェート入りの水も効果を発揮します。サルフェートは温泉に含まれる成分でもあるため、疲労回復には大切です。
サルフェートが含まれる国産のミネラルウォーターは、きりしまの名水 始元水です。

カリウムが減少すると疲労感がより強まる

ミネラルウォーターのラベルには、硬度計算に使われるカルシウムとマグネシウムのほかに、カリウムとナトリウムの量も書かれています。

カリウムとナトリウムもカラダに必要な大切なミネラルです。ナトリウムは、人の体内に0.14 %ほど存在し、そのうちの4分の1は骨格の中にあり、4分の3は細胞の外液にあります。細胞の外液にあるナトリウムは、体液の浸透圧を正常に保つ働きをしています。カリウムは細胞内液に存在し、細胞内液内で、酸とアルカリのバランスを整え、浸透圧を調整しています。

両者はどちらが欠けてもいけなく、助け合って働いています。カリウムが不足すると低カリウム血症が起こり、疲労感やだるさが現れます。普段の食生活をきちんとしていれば、カリウム不足になることはあまりありませんが、野菜不足、塩分の摂りすぎといった食生活をしているとナトリウムとカリウムのバランスが乱れ、カリウム不足に陥ります。

カリウムを補うには、野菜や海藻類をしっかり食べるようにすることが大切です。食生活の改善に加え、カリウムの多いアルカリ性の水、海洋深層水を飲むとよいでしょう。1日コップ5杯ほどを5回に分けて飲みましょう。

冷え性には弱アルカリ性の硬水炭酸水

炭酸水は血行がよくなるので、冷え症の人にもおすすめです。また、血行が悪くなって起こる肩こり解消にもよいでしょう。

凝っている部分は、乳酸が溜まっていますので、炭酸水で乳酸を中和することができます。冷えは「万病の元」ともいわれ、体温が一度下がると免疫機能が30%下降するといわれています。

また、がん細胞も体温が35度台のときに増殖力が高まることもわかっています。冷え症を改善するためによい水は、まずは炭酸水です。

2つ目は、血流をよくするための硬度の高い天然水です。多く含まれるカルシウムやマグネシウムが新陳代謝をあげ、血流をよくします。
3つ目は、アルカリ性の水です。血行が悪いときは、体が酸性に傾いていることが多いので、アルカリ性の水を飲み、弱アルカリ性へ戻すと、体内環境もよくなり、血流が増します。

つまり、硬度の高い弱アルカリ性の炭酸水か、アルカリ性の硬水がよいでのす。炭酸水は酸性が多いと前述しましたが、中には弱アルカリ性のものもあります。
サンペレグリノ」などです。

また、冷え症の人は温かい飲み物を飲みがちですが、温かい飲み物は一気に体が温かく感じることができますが、体の熱産生力を強くすることはできません。

便秘は冷えが原因

冷え症の人には、水分を摂る際は常温がベストです。常温の水を日常的に飲み、体の熱産生力があがったら、飲む水の温度をだんだん下げていくとよいでしょう。しかし、炭酸水は冷やしたほうが爽快感があるので、冷やして飲みましょう

ガンの原因である活性酸素を除去する

ガンの原因活性酸素

鉄鉱石を通過した水でガン予防

岩盤の裂け目から湧き出る水には、がんを防ぐ不思議なパワーがある

がんは日本国民の2人に1人が罹患し、3人に1人はがんで命を落とすとされています。がんを避けたいのは皆同じです。がんの原因のひとつに体内で発生する活性酸素が考えられます。

90%もの病気の原因ともいわれる活性酸素によって傷つけられた細胞が変異してがん細胞がつくられるからです。このときに免疫機能が正常であればがん細胞と戦い退治してくれるのですが、免疫力が落ちているとがん細胞が勝ち残り、時間をかけてがんに成長していきます。

よって活性酸素の発生量を減らすこと、発生した活性酸素を除去することが大切です。それには抗酸化作用の高い水を飲むことがよいとされます。岩手県釜石市にある釜石鉱山は、150年の歴史を誇る日本最大の鉄鉱山として栄えた鉱山です。

坑道の総延長は1000kmにもおよび、鉄鉱石の採掘が終了したいまでも整備されて活用されています。実は、坑道を3km進んだ地底600mの磁鉄鉱の岩盤の裂け目から水が湧き出ており、その水に「不思議なパワー」があると注目されたからです。この地底に湧き出る水は、釜石鉱山特有の磁石の性質を持つ磁鉄鉱を含む岩床を長い歳月をかけてろ過されており、強い鉱酸化作用があったのです。

そして、この水を人工的な加工をせずそのままその場でボトリングしたものが釜石鉱山「仙人秘水」として市販されています。もちろん非加熱の天然水です。

還元力のある水、アルカリイオン水、水素水

がん対策には、還元力のある水を飲むことも大切です。還元力とは、水の酸化還元電位を知るとわかります。酸化還元電位とは、その物質がほかのものを酸化しやすい状態にあるか、酸化したものをもとの状態に戻しやすい状態にあるかがわかる数値です。
酸化還元電位の億が高いほど活性酸素が発生しやすく、低いほど還元力が高い物質です。

酸化還元電位の高い、活性酸素が発生しやすい水は水道水(400~700mVです。塩素を多く使用し消毒された水ほどこの値は高くなります。

一般的、なミネラルウオーターは200~300mVです。いっぼう酸化還元電位の低い、還元力の高い水はアルカリ性の水(100~マイナス100mVです。

天然のアルカリ水ならば、pHが8以上、整水器なら、pH8~9.5がよいでしょう。アルカリイオン水よりも還元力が高いのが、水素水(マイナス200〜マイナス600 ㌦) です。

つまり還元力のすぐれている水とはアルカリイオン水や水素水のことなのです。アルカリイオン水も水に電極を挿し、電気分解させてつくつているものもあるので、水素水とつくり方はほとんど同じなのです(アルカリイオンをもともと含有する水もあります)。

水素水も活性酸素を除去する作用があります。

中硬水からはじめて、徐々に硬度を上げる

硬水

毒出し超硬水でダイエット

急に硬度の高い水を飲むと、腎臓などに負担がかかりやすいし、不味くて飲めないことが多い

太り気味の方が健康的に体重を減らすには、何よりも水を飲むのがよいのです。カロリー制限などのダイエットは、食べる量を減らすと同時に大切な栄養成分であるカルシウムやマグネシウムの摂取量も減らしてしまいます。

ミネラルが不足するとリバウンドをしやすくなるという欠点があります。その点で注目されているのが、硬水を飲むダイエット方法「水飲みダイエット」です。カルシウムには、細胞に水分を運んで、臓器を活発に働かせる作用があります。

腸の収縮運動を高め、腸に溜まった脂肪を集積し、吸着させ、便と一緒に排出させます。さらに、カルシウムがなければ筋肉の収縮も行われません。カルシウムをしっかり摂取すると体脂肪が減るという報告もあります。

カルシウムを摂るには「牛乳や小魚などを食べるように」といわれますが、効率よく摂取するには水に含まれるカルシウムが一番です。

天然水に含まれるカルシウムはイオン化されていて粒子が細かいので、ほぼ100% 吸収できるのです。マグネシウムも忘れてはいけません。マグネシウムは便の中の水分を集め、便を軟らかくする働きがあるため、便秘薬や下痢薬にはマグネシウムが含まれています。

しかし、薬に頼ることもあまりよくありません。薬を飲んでも便の中に集めるべき水分がなければ、便は軟らかくならないのです。
硬水であれば、天然のマグネシウムを水分とともに摂取できます。硬水の中では、まず硬度100〜300mg/l未満の「弱アルカリ性やアルカリ性の中硬水」がおすすめです。硬度100mg/lほどの四国カルスト天然水「ぞっこん」や、硬度300mg/lほどの「エビアン」などは中硬水でありながら、日本人にも飲みやすい水です。ぜひラベルをチェックして自分に合った硬水を見つけましょう。

ダイエット強化には硬度1000mg/l以上の超硬水

中硬水に体が慣れ、お腹を壊したり、下痢などの症状が現れない場合は、硬度を上げて、硬度300~100mg/l未満の「硬水」にしてみましょう。

さらに集中してダイエットをしたい場合は、硬度1000mg/l以上の「超硬水」がよいです。コップ1杯ほどでお腹がいっぱいになった感覚があります。ヨーロッパでは硬度1000mg/l以上の硬水は「スリムウオーター」と呼ばれ、「コントレックス」や「クールマイヨール

などが代表的です。超硬水のよいところは、サルフェートを含む水が多いことで、サルフェートには利尿作用があります。サルフェートはデトツクス効果にすぐれており、毒出し効果があるのです。

体の老廃物や有害物質を体外に排出してくれます。ダイエットやデトツクス効果を求めるためには、飲む量とタイミングが重要です。

水は1日2.5lほどまでが理想ですが、ダイエット目的の場合は、夏は3l、それ以外の季節は少なくとも2l飲むことで健康的に体重を減らせるでしょう。しかし、水を一度にがぶ飲みしては、ダイエット効果は半減してしまいます。食事前や間食をしたいと思ったときに飲むのがベストです。さらに炭酸が入った超硬水でも満腹中枢がより刺激されるので効果的です。

そして忘れてはならないことが、水を飲んだら尿を出すことです。飲むだけ飲んで、しつかり排泄しなけれは、ダイエット効果も、デトツクス効果も感じることはできません。ただし、水飲みダイエットには注意しなければいけないこともあります。

まず、腎臓に疾患を抱えている人は超硬水は腎臓に負担がかかるので、禁忌です。また、一度に大量に水を飲むと水中毒になる危険性がありますので、一日3l以上は飲まないようにしてください。

さらに、就寝前に超硬水を飲むことはカラダに負担がかかるので避けましょう。以上のことを守り、無理せず日々の生活に取り入れ、1ヶ月ほど実践してみると効果は出てくると思います。