腸をも若返らせる水の効果

心筋梗塞、脳梗塞予防にもアルカリ性の水

心筋梗塞・脳梗塞予防

目覚めの水軟水と就寝前の軟水

朝、晩のコップ1杯の水が命を救う

日中の水分の摂り方について注意するべき点があるように、あと2回、1日の水分補給のタイミングで大切なタイミングがあります。
まずは、就寝前の1杯です。心筋梗塞や脳梗塞は夜中から早朝に多発することが多い傾向にあります。
<心筋梗塞を防ぐには朝の過ごし方が大事!冷水での洗顔などはNG

睡眠中、思っている以上に汗をかき、呼吸によっても水分を放出します。それにより体内の水分が拡散され、体は乾き、血液の粘度は上がりドロドロになります。そのドロドロの血液が心臓で詰まると心筋梗塞が起こり、脳で詰まると脳梗塞になります。

そのために必要なのが、就寝前のコップ1杯の水です。私はこの水を「宝水」と呼ぶ医者もいます。寝ているときにトイレに起きるのは面倒だからと、寝る前は水分を摂りたくないと感じている人もいると思いますが、心筋梗塞や脳梗塞は生死を争う病です。

そのリスクを考えれば、トイレに起きるのなんてできるはずです。就寝前の宝水は、体に負担をかけないためにもアルカリ性の軟水がよいでしょう。活泉水はアルカリ性の軟水です。
心筋梗塞、脳梗塞予防には、硬水がよいとお伝えしましたが、ミネラル分の多い硬水は、消化にエネルギーを必要とするため、睡眠前には不向きです。また、冷えた水は体を覚醒させてしまうので、寝つきが悪くなります。就寝前は体温よりも少し低めの常温の水がよいでしょう。

朝はキリッと冷えたアルカリ性の軟水を

次に目覚めの1杯です。起床してすぐに水を飲みましょう。水は覚醒作用があるため、体をすっきりさせて目覚めをよくしてくれます。
さらに、睡眠中に高くなった血中濃度を下げ、血液をサラサラにしてくれます。血中濃度が上がってドロドロの血液が血管に詰まらないようにするためには、目覚めてからすぐに水を飲むことです。

また、朝の1杯の水は、腸の動きを促進させる働きを持っています。朝食に向けて胃腸に準備運動をさせることにつながります。

朝起きてすぐは胃腸の活動は鈍く、食べ物などの固形物を入れると胃への負担は大きくなってしまい、消化にもよくありません。その上、腸に水分が吸収されると便意がもよおされ、便秘解消にも効果が発揮されます。目覚めの水は覚醒作用も高い、冷えたアルカリ性の軟水がおすすめです(胃腸が弱い人は常温)。

熱中症や脱水症状は水を飲んではいけない

水を飲むべきタイミングがある一方、水を飲んではいけない場合もあります。それは、熱中症や脱水症状を起こしているときです。

これは、水分を摂ることがいけないわけではなく、「真水(ミネラルウオーター)」を飲むことがいけないのです。熱中症や脱水症状に陥ったとき、真水で喉を潤そうと思っても、少し飲むと後は体が受け付けなくなってしまいます。

喉が乾いていても飲めないのです。脱水状態にあるカラダは、細胞が水分を失い、内液が塩分過多の状態です。そこに真水を補うと細胞の中と外の浸透圧の差が大きくなってしまうため、細胞の機能維持のために、脳が水を受け付けるなと判断してしまうのです。

しかし、水分補給をしなければ、熱中症や脱水症状は回復しません。そこで飲むべき水分は体液の成分に近い電解質を含むスポーツ飲料なのです。

スポーツ飲料がない場合は、コップ1杯の水に塩をひとつまみ、砂糖を5つまみ加えたものが吸収力がよく、脱水症状の回復力が早くなります。熱中症以外でも、激しい運動、サウナの後、子どもの下痢・発熱時などの場合もスポーツ飲料が有効です。

ノロウィルスや熱中症による子供の下痢、嘔吐などの脱水症にオーエスワン(OS-1)

水は1.5~2.0リットル飲む

2リットル

健康のためには少しずつ飲む

コップの水も時間をかけてゆっくり飲む

健康でいるためには、水を飲むこと、どんな水を飲むことが大切だということはおわかりいただけたでしょうか。

しかし、水は飲む量が多すぎても、少なすぎても健康にはよくありません。人の体は水分量が2%減ると喉の渇きを覚え、3%減ると喉の渇きを感じなくなり、6%減ると脱水症状を起こし、15~20%減ると死に至ります。

人が1日に必要な水分摂取量は、運動量や活動量によっても異なりますが、通常は1日に1.5~2.0リットルほどです。運動をしたり、サウナに入ったりと汗をかいた日や暑い日は2~2.5リットルほどを飲むようにするとよいでしょう。水分摂取は、排出される分と同量から少し多めがベストです。

水は1日10回に分けてちびちびど

と毎食時に0.5リットルほどずつ飲めばよいと思われますが、これでは水の健康効果が発揮することはありません。1度に0.5リットル以上の水を飲んでも、吸収が悪くなり、効率よい水分補給にはならないことがわかっています。

さらに食事中に水を飲みすぎることは、胃液が薄まることになります。水の量も大切ですが、飲み方も大切です。1日にこの量を飲まないといけないからと、むやみやたらにがぶ飲みは禁物です。いくらよくても飲みすぎはよくありません。

まとめて飲むことに効果はないのです。1日に1.5~2リットルといわれますが、一気に飲むのは消化によくないのです。

理想はちびちびこまめに、30分おきにコップ半分ほどずつ飲むことです。このほうが水をしっかり吸収でき、体は潤います。
しかし、忙しい中このような飲み方をするのは大変です。その場合は、1日10回、コップ1杯ずつ飲み、喉が渇いたときはコツプ2杯を目安にするとよいでしょう。

さらに飲むタイミングも大切で、タイミングによって吸収率も変化します。まずは、空腹時です。食事前やお腹がすいたなと思ったとき、食べる前にコップ1杯の水を飲むと、食欲を抑えられます。胃が丈夫でない人は胃に負担がかかる硬水は避け、軟水にしましょう。国産の超軟水のミネラルウォーターはこちら

さらにあまり冷たすぎても胃腸にはよくありません。食事中や食後の水の飲みすぎは注意が必要です。おやつなど甘いものを食べた後は水分補給が大切です。体内で砂糖を分解するためにカルシウムが必要なので、カルシウムの多く含まれる硬水がよいでしょう。国産の硬水はこちら。

さらに、飲酒の後には水分補給は絶対必要です。アルコールは利尿、脱水作用があるので、いくら水分であるアルコールをたくさん摂取しているからといっても、体は水分不足になります。
チェイサーとしてや飲酒後に水を飲むことで、悪酔いや二日酔いを防ぐことができます。入浴の前後も水分補給は大切です。発汗により水分を失っているので、脱水回復のためにも必要です。

また、喉の渇きは体が水を欲しているサインですが、とくに高齢者は喉の渇きを感じにくく体内の水分量の減少に気づかないケースが多いです。水分量が減りすぎると喉の渇きは感じなくなるので、夏場はとくにこまめな水分摂取が重要です。喉が渇いたと感じたときだけでは、1日1.5~2リットルの量を飲むことは難しいため、喉が渇いてなくてもこまめに飲むことが健康でいることの秘訣です。

トイレを我慢。水を飲まないのは危険

映画を見るとき、着物を着ているときなど途中でトイレに行きたくないから水分を摂らないという方が多く見受けられますが、外出時や活動時こそ放出量は増え、体内の水分量は減っていますので、脱水症状にもなりやすく、より注意をはかる必要があります。

また、トイレを我慢して水分を摂らずにいると膀胱炎、腎孟腎炎などのリスクも高まり、いずれは慢性腎臓病に陥ることがあり、命をも脅かします。30代や40代の女性に急増する病のひとつです。

炭酸水の疲労回復効果

炭酸水

疲れを解消する炭酸水

疲労物質である乳酸を中和させる炭酸水

冷えたビールはのどごしもよく、1日の疲れがなくなるほどスッキリした爽快感を感じます。

しかし、ビールでなくてもよいのです。そのスッキリとした感覚は炭酸のおかげです。ビールは、プリン体を気にしたり、アルコール摂取量を気にする必要がありますので、同じ炭酸を味わうには、炭酸水がおすすめです。
とくにおすすめなのは天然の炭酸水です。ただし、甘味の含まれている炭酸飲料ではいけまん。糖分が多い上、食品添加物も多く使用されていることがあるからです。

ビールやジュースにもカロリーオフ、カロリーゼロといかにも糖分が含まれていないように謳い販売されている商品もありますが、健康被害が指摘されている人工甘味料が使われていることが多いので注意が必要です。

最近では自宅で炭酸水をつくる機器も市販されていますので、好みの天然水を自分で炭酸水にする方法もあります。炭酸には即効性の疲労回復効果があります。カラダは動かすと筋肉内で脂肪と酸素が燃焼しますが、疲労物質である乳酸が溜まります。

乳酸が溜まると体は酸性に傾き、筋肉の活動量を妨げ、「疲れたな」と疲労感があふれてきます。炭酸水の中に含まれる重炭酸イオンには、乳酸を中和させる働きがあります。
炭酸水を飲むと爽快感が味わえるのは、乳酸が中和された証拠です。乳酸は中和されると、二酸化炭素と水になり、呼吸や尿とともに体外へ排出されます。

また、垂炭酸イオンが体内で二酸化炭素と水に変化すると、血液中の二酸化炭素量が減るため、酸欠状態になります。するとカラダは酸素を集めようとする働きになり、血行がよくなります。

ただし、炭酸水を飲むときに注意することもあります。炭酸水の多くは弱酸性のため、大量に摂取するとカラダが酸性に傾いてしまい、逆に新陳代謝が悪くなり疲労感が溜まってしまいます。

炭酸水は、ダラダラ飲みは避け、疲れを感じたらコップ1杯ほどをさっと飲むようにするとよいでしょう。

また、慢性的な疲労の場合は、炭酸水だけでは回復できない場合があります。
慢性疲労の場合は、酸性に傾いてしまった体をとにかく元の弱酸性に戻すことが重要です。そのためには、アルカリ性のアルカリイオン水を飲みましょう。

普段はアルカリイオン水、より疲れを感じたときは、炭酸水と分けて飲むとよいでしょう。さらに慢性疲労には、サルフェート入りの水も効果を発揮します。サルフェートは温泉に含まれる成分でもあるため、疲労回復には大切です。
サルフェートが含まれる国産のミネラルウォーターは、きりしまの名水 始元水です。

カリウムが減少すると疲労感がより強まる

ミネラルウォーターのラベルには、硬度計算に使われるカルシウムとマグネシウムのほかに、カリウムとナトリウムの量も書かれています。

カリウムとナトリウムもカラダに必要な大切なミネラルです。ナトリウムは、人の体内に0.14 %ほど存在し、そのうちの4分の1は骨格の中にあり、4分の3は細胞の外液にあります。細胞の外液にあるナトリウムは、体液の浸透圧を正常に保つ働きをしています。カリウムは細胞内液に存在し、細胞内液内で、酸とアルカリのバランスを整え、浸透圧を調整しています。

両者はどちらが欠けてもいけなく、助け合って働いています。カリウムが不足すると低カリウム血症が起こり、疲労感やだるさが現れます。普段の食生活をきちんとしていれば、カリウム不足になることはあまりありませんが、野菜不足、塩分の摂りすぎといった食生活をしているとナトリウムとカリウムのバランスが乱れ、カリウム不足に陥ります。

カリウムを補うには、野菜や海藻類をしっかり食べるようにすることが大切です。食生活の改善に加え、カリウムの多いアルカリ性の水、海洋深層水を飲むとよいでしょう。1日コップ5杯ほどを5回に分けて飲みましょう。

冷え性には弱アルカリ性の硬水炭酸水

炭酸水は血行がよくなるので、冷え症の人にもおすすめです。また、血行が悪くなって起こる肩こり解消にもよいでしょう。

凝っている部分は、乳酸が溜まっていますので、炭酸水で乳酸を中和することができます。冷えは「万病の元」ともいわれ、体温が一度下がると免疫機能が30%下降するといわれています。

また、がん細胞も体温が35度台のときに増殖力が高まることもわかっています。冷え症を改善するためによい水は、まずは炭酸水です。

2つ目は、血流をよくするための硬度の高い天然水です。多く含まれるカルシウムやマグネシウムが新陳代謝をあげ、血流をよくします。
3つ目は、アルカリ性の水です。血行が悪いときは、体が酸性に傾いていることが多いので、アルカリ性の水を飲み、弱アルカリ性へ戻すと、体内環境もよくなり、血流が増します。

つまり、硬度の高い弱アルカリ性の炭酸水か、アルカリ性の硬水がよいでのす。炭酸水は酸性が多いと前述しましたが、中には弱アルカリ性のものもあります。
サンペレグリノ」などです。

また、冷え症の人は温かい飲み物を飲みがちですが、温かい飲み物は一気に体が温かく感じることができますが、体の熱産生力を強くすることはできません。

便秘は冷えが原因

冷え症の人には、水分を摂る際は常温がベストです。常温の水を日常的に飲み、体の熱産生力があがったら、飲む水の温度をだんだん下げていくとよいでしょう。しかし、炭酸水は冷やしたほうが爽快感があるので、冷やして飲みましょう