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日本で販売しているミネラルウォーターは、加熱されたモノ

日本のミネラルウォーターと外国のミネラルウォーター

国内のミネラルウォーターと外国のミネラルウォーターの異なる点

国内の水事情は20年以上前から変わらない

日本国内だけでもかなりの数のミネラルウォーターが流通しています。しかし、市販の水すべてがミネラルウォーターだと思っていませんか。日本の農林水産省は1990年に「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」を定め、採水した水の種類や殺菌方法によって分類を4つに分けました。

4つに分けられた分類は下記に示す通りです。ミネラルウォーターという名ばかりでミネラルの含有量についての規定がないのは、不思議なことです。日本においては、水質の安全性からどの分類のミネラルウォーターも加熱殺菌が認められており、何らかの殺菌行為が義務付けられています。

菌を除去するためとはいえ、加熱をすることで水の構造は変化します。加熱殺菌され、水の構造が変わった水が健康によくないとのことが広がり、農林水産省も加熱なまみず処理されていない「生水」の販売を認めざるをえなくなり、安全性が確認されているものは販売されています。しかし、「ミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドライン」は25年前から依然として改訂されていません。

農林水産省が定めるミネラルウォーターの分類

ナチュラルウォーター
特定の水源から採水された地下水を原水とし、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的、化学的な処理を行っていないもの。
ナチュラルウォーター
ナチュラルウォーターの中でも、ミネラルをもともと含む地下水を原水とした水。処理方法はナチュラルウォーターと同じく、沈殿、ろ過、加熱殺菌に限る。
ミネラルウォーター
ナチュラルミネラルウォーターの中でも、品質を安定させるためにミネラルの調整や複数のナチュラルミネラルウォーター混合し、人工的に調整したもの。
ボトルウォーター
ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター以外の飲料水(純水、蒸留水、水道水など)。処理方法の制限は特に規定されていない。

加熱していない非加熱の「生水」のメリット

世界、とくにヨーロッパにおいてナチュラルミネラルウォーターの基準は日本とは異なります。ヨーロッパでのナチュラルミネラルウォーターの基準は以下の通りです。

  1. いかなる殺菌処理もされていない
  2. 各国の公衆衛生を管轄する機関の審査と承認がある
  3. 健康によいミネラル分を一定量保持している
  4. そのミネラルバランスがよい
  5. 採水地周辺の環境保全が常に行われている
  6. 地下の泉から直接採水され、添加物を加えずにボトリングしている

つまり、販売されている加熱殺菌している日本のナチュラルミネラルウォーターは、ヨーロッパ基準だと、ナチュラルミネラルウォーターではないのです。ヨーロッパから輪†人されているナチュラルミネラルウォーターは、加熱処理していない「生水」なので、健康効果が高い水といえます。

しかし、いくら生水が健康によいからといって自然の水である生水を飲むにはリスクがあります。ボトリングされメーカーが水質管理や細菌の有無などの安全性の確認しているからこそ、生水は安心して飲めるのです。日本で安全な生水を探す場合は、環境省が選定した「名水百選」に選ばれているところがよいでしょう。

名水百選

ただし、場所によっては飲用を認めていないところや持ち帰り禁止のところもありますので、よく確認してください。また、ボトリングされた水を選ぶ際は、ミネラルウォーターなら何でもよいという判断は避けましょう。原産国が海外のものについては、「ナチュラルミネラルウォーター」との表記があるもの、日本産のものについては「ナチュラルミネラルウォーター」かつ「非加熱」と表記があるものを選ぶとよいでしょう。

カルシウム、マグネシウムなどのミネラルの量によって硬度が決まる

水は雨や雪として降り、地中に染み込み、地層を通過するときにゴミや汚れがろ過され、その際にミネラル分を吸収します。このミネラル分が含まれているからこそミネラルウォーターと呼べます。含まれるミネラル分の中でもよく重視されるものがカルシウムとマグネシウムです。

このカルシウムとマグネシウムの含有量から算出したものが、「水が軟らかい」「水が硬い」といわれる「硬度」です。硬度の算出方法は以下の数式です。商品のラベルに硬度が記載されていない場合でも、1リットルあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量がわかれば、計算して求められます。よく飲んでいるミネラルウォーターの硬度がどのくらいか確認してみましょう。

ろ過する地層が異なると水のミネラル分も異なる

水の硬度は、採水地によって大きく異なります。水に含まれるミネラルの量は地形や地層などのさまざまな条件によって変化し、それらの影響を受けるからです。日本の水にミネラル分の少ない軟水が多いのは、日本の地形に関係しています。

山や谷が多く起伏の激しい地形で雨の多い日本は、標高の高い場所から低い場所への水の流れが速いため、地層の中をあまり時間をかけずに流れてしまいます。すると、地層の中にあるミネラル分を吸収する時間が短く、そのためミネラル分の少ない軟水が多くなるのです。

ヨーロッパ産のミネラルウォーターをイメージすると、アルプス山脈などが思い浮かび、日本と同じょうな地形ではないかと思われがちです。しかし、ヨーロッパはカルシウムを多く含む石灰岩層の地層が多く、平坦な土地も多く広がっています。このような土地で水が湧き出すために、地層を時間をかけて通過したミネラル分を多く含んだ硬水になります。

多くの日本人は、硬水を飲みにくく感じます。それは日本人が軟水での生活に慣れ親しんでいるためです。軟水はまろやかで飲みやすく、体への負担が少ないのが特徴です。硬水は体質改善や健康効果の面において効果が高い水とされています。つまり、硬水は体を強化する水であり、軟水はカラダへの負担をかけずに体内に循環させる水といえるでしょう。

軟水、硬水の基準も日本と世界は異なる?

WHO(世界保健機関) が定める軟水と硬水の基準の境は、硬度120mg/lです。硬度120mg/lを超えると硬水となります。しかし、日本における硬度の総称はWHOの定めた基準と異なります。硬度10mg/l未満を「軟水」とし、硬度100~300mg/l未満を「中硬水」、硬度300mg/l以上を「硬水」としています。

それに加え、私は硬度1000mg/l以上を「超硬水」として判断しています。硬水は体質改善によいとされていますが、硬水が体質的に合わない人もいます。腎臓に障害がある人がカルシウムの多い水を摂取すると、カルシウムをろ過できずかえって腎臓機能に負担がかかり、尿路結石などを引き起こす可能性があります。

さらに、疲れているときや就寝前、起床直後の硬水はカラダにかえって負担がかかってしまうので、注意が必要です。また、乳幼児に硬水を与えることも注意が必要です。臓器が未発達である乳幼児が硬水を摂取すると、消化不良を起こす場合があります。ミルクをつくるときや麦茶をつくるときは軟水でつくってあげましょう。
妊婦のための活泉水

酸性、アルカリ性、硬度の次はpHを見る

ミネラルウォーターには、硬度以外にも健康効果の基準があります。水分中の水素イオンの濃度指数を表す「pH(ペーハー)値」です。pHには7.0を中性、7.0より低いものを酸性、高いものをアルカリ性として、0~14までの数値があります。

ミネラルウォーターはpH 5.0~9.0の範囲であることが多く、日本の水はpH6.5~7.5の弱酸性〜弱アルカリ性が多いです。ヒトの体液はおよそpH7.4の弱アルカリ性のため、アルカリ性の水と相性がよく、吸収率が高いとされています。

また、ヒトの体は疲れや加齢によって酸性に傾きます。酸性になると体全体の新陳代謝が悪くなり、代謝や循環がスムーズにいかなくなり、さまざまな病気の根源になってしまう可能性があります。そこで力を発揮してくれるのが、アルカリ性の水です。

アルカリ性の水を摂取すると酸性に傾いたカラダをアルカリ性へと導いてくれるのです。さらにアルカリ性の水には、がんをはじめとする病気の原因や老化の原因にもなる活性酸素を体内でつくられないよう抑制する働きもあります。酸性の水が決してカラダに悪いわけではありません。

酸性の水はカラダの外から使うとよいでしょう。ヒトの体内は弱アルカリ性ですが、肌は弱酸性です。弱酸性の石けんなどがあるのはこのためです。肌は雑菌の繁殖を防ぐために弱酸性ですが、汗や皮脂によってアルカリ性に傾いてしまっています。ですから、酸性の水は、洗顔や化粧水として使用するのに適しており、ニキビ予防などにもなります。

採水した場所によって異なる水の分類

ミネラルウォーターを購入する際に、そのミネラルウォーターの水源がどこかを確認してから購入したことはありますか?ペットボトル入りのミネラルウォーターのラベルに記載されている原材料名表記を見ると、「原材科名…水(○○水)」と記載されています。

これは、農林水産省が定める「ミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドライン」によって決められている水の区分です。

水の種類は「浅井戸水」「深井戸水」「鉱水」「湧水」「鉱泉水」「温泉水」「伏流水」の7つです。ほかにも「海洋深層水」などがありますが、このガイドラインを決めた1990年当時は、主流ではなかったため分類に入っていないのでしょう。

しかし、同じ「深井戸水」であっても採水地により、ミネラルの含有量や硬度、pH値が異なるため、この分類だけで、どの水がよいかという判断はできません。一般的には、鉱泉水、温泉水、鉱水はミネラル分が多く含まれています。

さらにこれらの水は、10~20年以上と長い歳月をかけて地層でろ過されているものが多いため、ミネラルの含有量に変動が少なく、安定しています。雑菌や雨水に含まれる放射線などの有害物質も地層によってろ過されるので、水質も安心できます。

いっぽう、伏流水や井戸水(浅井戸水・深井戸水)は軟水のため、ミネラル分がほとんど含まれていないことがあります。ポンプによって大量に汲み上げることができるため、流通量の多い大手メーカーのミネラルウォーターは、伏流水や井戸水であることが多いです。

さらに、伏流水や浅井戸水は、地層の浅いところで採水されるので、地層によるろ過があまり行われていません。よって、加熱による殺菌処理が行われていると考えられます。また、流通量の多い大手メーカーの水は、販売する地域により採水地を分けていることもあります。

これは、おそらくコスト面を考えてのこと。水は重量、容積ともにあるため輸送コストのかかる商品です。できるだけ採水地と販売地が近いほうが輸送コストを削減でき、安価に商品を提供できるというしくみです。そのためお住まいの地域によって、同じようなパッケージでも入っているミネラルウォーターの水源が異なることがあります。

採水地で分ける水の分類
浅井戸水
浅い井戸からポンプなどで採水した地下水
深井戸水
深い井戸からポンプなどで採水した地下水
鉱水
ポンプなどで採水した地下水のうち、ミネラルを含むもの
湧水
自噴する地下水
鉱泉水
自噴する地下水のうち、水温が25度未満でミネラルを含むもの
温泉水
自噴する地下水のうち、水温が25度以上でミネラルを含むもの
伏流水
浅いところを流れている地下水

水素水、海洋深層水、バナジウムって?

市販されているミネラルウォーターやそのほかの飲料水は「○○水」など驚くほどの種類の名前がついて売られています。ミネラルウォーターといっても商品や種類がありすぎて、何を選んだらよいのかわからなくなることもあるでしょう。

実際に飲んで自分の好みにあったものを見つけることが一番ですが、硬度や坤値などラベルを見てもある程度判断できるのです。さらに、「アルカリイオン水」「水素水」「海洋深層水」「炭酸水」「ピュアウォーター」「バナジウムウォーター」など水に関するネーミングは増え続けており、至る所に飛び交っています。では、それらの水がどのような特性を持っているのか紹介いたします。

アルカリイオン水

アルカリイオン水は、水にカルシウム化合物を添加し、電気分解させた弱アルカリ性の飲用電解水の通称です。「還元水」とも呼ばれます。これは厚生労働省が認めている唯一の「機能水」です。(機能水= 人為的な処理によって再現性のある有用な機能を付与させた水溶液の中で、処理と機能に関して科学的な根拠が明らかにされたもの、及び明らかにされようとしているもの(日本機能水学会)。

アルカリイオン水の効能・効果については、2005年の薬事法の改正によって、慢性下痢、消化負傷、胃腸内異常発行、制酸、胃酸過多、便秘といった胃腸症状に対して改善効果が認められています。ほかにも、糖尿病、リウマチ、骨粗鬆症、アトピー性皮膚炎の改善、コレステロールや体内脂肪の低下、アンチエイジングなどにも効果が期待されている水です。

天然の水の中にも、アルカリ性の水がありますが、アルカリイオン水は人工的にイオン化されているため粒子が細かく体内に吸収されやすい特性があります。吸収率だけを考えるのであれば、人工的につくられたアルカリイオン水のほうがよいのです。
アルカリ天然温泉水 活泉水 | 厚労省もすすめるアルカリイオン水

水素水

水素水は、水素ガスを飽和状態まで溶かした機能水のことです。水素は酸化したものを元に戻すパワー(還元力)があるので、抗酸化作用が高く、アンチエイジングのために注目されています。水素水は、脳梗塞、認知症、パーキンソン病などの脳に関する疾患を予防する水として話題を集めました。

しかし、薬事法の制限により効果効能を謳うことが難しいのが現状です。水素の質自体に水素水の健康効果の差異があるわけではありません。水素水の中にどれだけの水素が含まれているかが選ぶ基準になるのです。目安は0.8ppm(mg/L)以上です。

ですが、水素水は充填から時間が経過するごとに水素濃度は少しずつ減少していく特性があります。また、水素水はアルミパウチに入って販売されています。これは、水素はとても軽い物質なので、開封するとすぐに放出されてしまうからです。
高濃度1.2ppm以上の水素水が最短10分で生成可能「ハイドロフィクス」

海洋深層水

水深200m以上の深海の水を海洋深層水といいます。この深度までは太陽の光が届かないため、水温が低く海洋性細菌が少ないのが特徴です。また、海面に近い層の水と混じり合わないため環境汚染の影響も受けにくい特徴があります。

通常のミネラルウォーターよりもマグネシウムの量が多いですが、そのままでは塩辛くて飲めないので、飲用するために脱塩処理を行っています。この処理によりマグネシウムの量が減少している場合があるので、成分表を確認し、最低でもマグネシウムが30mg/L以上あるものを選びましょう。

温泉水

温泉水は、その名の通り温泉の湯水のことです。日本では温泉は入浴して効果・効能を得ることが一般的ですが、ヨーロッパでは、飲用して体の治療に使用できると人気です。
ミネラル豊富な温泉水一覧

また、温泉水は地熱によって温められた地下水なので、ナチュラルミネラルウォーターに分類されます。温泉の泉質によって効能はさまざまですが、胃腸が悪いときは、炭酸水素塩(重炭酸塩)泉、消化器系の炎症には、アルカリ性の単純温泉がよいでしょう。便秘解消には、硫酸塩(サルフェート)を含むものがおすすめです。しかし、飲用に適したものとそうでないものがあるので、注意が必要です。

酸素水

水に酸素を多量に溶かし込んでつくった機能水。一般的には疲労回復、集中力アップ、ダイエットなどに効果があるといわれていますが、科学的には解明されていません。酸素水は、運動前や運動中、または入浴前や入浴中などといった汗をかく前などのタイミングで飲むのが一番効果的とされます。
スポーツ選手が持久力の向上に効果的と飲んでいることが多いですが、酸素が入っているので、活性酸素の誘発にもつながりかねなく、一般の人にはあまりおすすめできません。
酸素水一覧

炭酸水

炭酸ガスが含まれた水を炭酸水といいます。湧水として汲み上げたときにすでに炭酸ガスを含んでいる天然の炭酸水と、汲み上げられた水に炭酸ガスを添加しているものがあります。外国産のミネラルウォーターには天然の炭酸水も多く、採水地によって発砲感が異なります。

ペリエゲロルシュタイナーサンペレグリノなどが有名です。

日本で天然の炭酸水を採取することは大分や奥会津などごく一部の地域でしかできないため、ほとんどの商品が人工炭酸水です。また、外国産であっても同じ銘柄の水で炭酸入りと炭酸なしがあるものは人工炭酸水であることが多いです。

炭酸水は、疲労回復の目的に飲む人も増えています。これは、炭酸に疲労の原因である乳酸を中和する働きがあるからです。さらに炭酸を摂取することで詑血流促進や新陳代謝が活発になるので、体の冷えやむくみの解消にも効果があります。

ピュアウォーター

ピュアウォーターとは、RO膜(逆浸透膜)という特殊なフィルターを使用し、ミネラル成分などの不純物やイオン成分を取り除いた水のことをいい、「純水」、「RO水」とも呼ばれます。この水に人工的にミネラルを配合した水は、ウォーターサーバーなどでよく見受けられます。

ただし、水道水をRO膜によってろ過した水で、ミネラルを配合していないタイプのものは、ミネラル分があまりない水なので、日常の飲用水としてはおすすめできません。また、乳幼児のミルク用に使う人も多いですが、逆にカラダにあるミネラルを溶け出させてしまう恐れがあります。溶解度が高く、溶存酸素量も少ないので発育にあまりよくありません。ミルク用には母乳に似ているpH8以下で硬度40mg/L以下の軟水、たとえば活泉水などががベストです。

バナジウムウォーター

バナジウムとは、玄武岩層に含まれるミネラルです。富士山周辺の地層には良質なバナジウムが含まれていることから、富士山周辺で採水されるミネラルウォーターにはバナジウムの含有量が多いです。高濃度のバナジウムウォーターやバナジウムが含まれるミネラルウォーターは、血糖値の降下、コレステロール抑制によく、糖尿病予防やダイエット効果が期待されています。
しかし、バナジウムの過剰摂取は腹痛や下痢の原因にもなるので、飲料水からバナジウムを摂取することはともかく、サプリメントなどでの摂取には注意が必要です。

スーパーライトウォーター

水に含まれる成分である重水素の濃度を低くした超機能水をスーパーライトウォーターまたは超軽水といいます。がんが消える水として注目されている水です。がん細胞の増加を抑える効果、糖尿病改善、アンチエイジング効果があるなどと多くの研究が進められており、今後の研究報告に期待が高まります。
一般的な水には、150ppmの重水素が含まれていますが、がんになる人の率が低いビルカバンバやコーカサス地方(標高2000~3000m)の人たちの飲む水は140ppmと、重水素の濃度が低いのです。しかしながら、非常に高価なため、まだ一般的には広く普及していません。
スーパーライトウォーター

ナノバブルウォーター

ナノバブルウォーターとは、最新のテクノロジーによって酸素を非常に細かい泡にして溶け込ませた超機能水です。同じ水槽の水の中で淡水魚と海水魚が共生できる水とされている非常に不思議なものです。しかし、この理由は依然不明です。さらに、瀕死の状態の魚をこの水に入れると急に元気になつてしまうという報告もあるようです。
この力をがん治療に使えないかと研究が進められています。これらのように、ミネラルウォーター、飲料水といっても多くの種類があるので、ご自分の目的に合ったものを選ぶことが大切になります。ミネラルウォーターは、天然水であることも非常に重要なのですが、効果が高められた機能水にも注目するとよいでしょう。
ナノバブルウォーター

プラチナウォーター

プラチナナノコロイドを配合した機能水をプラチナウォーターといいます。プラチナナノコロイドとは、ナノ粒子にしたプラチナをポリマー(保護剤) でコーティングして溶液にしたものです。肌の老化や活性酸素を除去する働きがあることが注目され、医療や美容の分野で使われることが多い水です。
プラチナウォーター

体が欲している水はとても重要

体が欲する水

体が欲している水はとても重要 です。毎日当たり前のように水を飲んでいるという人がほとんどではないかと思いますが、私たち人間の体のおよそ50% 以上は水分でできているので、水分摂取の重要性について考えてみませんか。

体を動かさなくても1日2リットル以上の水分が失われている

では、私たちは1日にどのくらいの水を飲んだらよいのかを考えてみましょう。私たちは1日にどのくらいの水分を体から出しているのでしょうか。尿や便によって出る水分が約1.5リットル、汗で出る水分が0.5リットル、吐く息で排出される水分は0.5リットルほどあります。

毎日運動している人になると、すぐに1リットルほどの水分が出ていってしまいます。こうしてみると、運動しなくても1日に2.5リットルの水分が失われていることになります。生活していれば、何らかの形で水分が排出されるということを考えると、常に水分を補給していなくてはなりません。

今日失った水分は今日中に補給しないと、体の水分はどんどん失われていきます。明日飲めばよいと安易に考えていると、体内の水分が少なくなり、その結果、肌にみず潤いがなくなったり、老化のスピードが加速します。

1日に排出される水分が2.5リットルですが、その分の水を飲まなくてはいけないのかというと、そうではありません。食事などに含まれている水分は約1リットルとすると、体内ではたんばく質、炭水化物、脂肪を燃焼させることで0.5リットル程度の水がつくられます。すると、1日に飲まなくてはいけない水分は1リットルほどになります。しかし、水分を1リットル飲むだけでは、排出された水分量2.5リットルとプラスマイナスゼロになつてしまいます。このような水分補給のしかたをしていると、体が排出する水分量と水分補給の差が少しずつ大きくなってきます。
排出された分を正確に補給することは難しいからです。健康的に長生きしたいのであれば、少なくとも1.5リットルは飲まなければなりません。

体内の水分の減少が老化を加速させてしまう

成人女性の体の水分量は約55% 、男性は60% です。普通の人が水を3日飲まないと脱水症状で命に危険が及んできます。私たちにとってそれほど水が重要だということです。しかし、体の水分がなくなっても気がつく人はほとんどいないでしょう。細胞内の水分は一定になるようなメカニズムになっているので問題ありませんが、細胞同士の間にある水分が減ってくると、肌のハリやツヤがなくなり、しみやそばかすが多くなってきます。赤ちゃんの手と高齢者の手を見比べれば、一目瞭然です。

ちなみに新生児の水分量は約80% あります。加齢に伴って体の水分量が少なくなり、肌にハリがなくなってシワが目立つようになるのです。つまり、老化というのは水分が減少することに等しいのです。私たちの体は食べ物をエネルギーとして活動しています。エネルギーを運ぶ血液中の水分が不足すると病気になるか、何らかの形で健康を害します。水分の補給はアンチエイジングにもつながりますので、健康のためにも毎日よい水の補給が欠かせないのです。

水分摂取は回数、温度、量にこだわる | 今さら聞けないミネラルウォーターの知識
 

非加熱の天然水がおすすめ

体によい水はたくさんあります。特に、数百年かけて地層を浸透して湧きだしている天然水は一番体を活かします。人間の体の細胞は1万年前から変わっていません。人工的な水道水よりも天然水が一番だというのも納得でしょう。もちろん、人工的につくられたアルカリイオン水や水素水もよいのですが、基本は天然水です。

近年、食生活のバランスが崩れてきていて、若くして認知症やガンになる人が増えています。その原因はいくつも考えられますが、水が原因のひとつになっている可能性もあるのです。大切なのは、天然水に手を加えていないこと。ただし、日本で販売されている ナチュラルミネラルウォーター には加熱殺菌されているものもありますので、ミネラルがしっかり残った非加熱の水を選ぶのが大事なポイントです。
活泉水は天然のアルカリイオン水です。
 
体内における水の役割

覚醒
冷たい水ですっきり
血液循環促進
血液さらさら
発汗
体温の上昇を防ぐ
利尿・排便
老廃物の排泄
解毒・希釈
有害物質を体外へ排出
新陳代謝促進
有害物質を体外へ排出
鎮静
血液を全身に流す
入眠
快眠、安眠

 

「脳がよいと思うモノ」が体にいいとは限らない 腸の健康には善玉菌を優位にする

脳がよいと思うものがよいとは限らない

脳の判断がいつも正しいわけではない!1000兆個もの腸内細菌の善玉菌、日和見菌が体をコントロールしている

脳は、腸から生まれた、腸で判断する動物

生物の長い進化の過程で人間が誕生したことを考えると、納得できるものです。クラゲ、サンゴ、イソギンチャクを腔腸動物と呼んでいます。これらが約10億年前に地球上に発生したことで、生物の進化に大きな影響を与えました。

腔腸動物は、脳、心臓、肺など腸以外の臓器を持っていません。腸だけで生きる生き物なのです。したがって、生命活動に必要なあらゆる判断は腸で行っています。その後、腔腸動物はミミズ、ゴカイ、ヒルなどの環形動物に分離し、さらに長い時間を経て脳を持つ動物に進化していきました。

賢い臓器の「腸」はそれらが進化して他の臓器に進化した | 賢い乳酸菌生活

進化を続けるうちに、腸の前部が胃になったり、酸素を吸収する細胞が肺になったりと、腸はいろいろな臓器に変化していったのです。

脳を持つ生き物が生まれたのは、地球時間から見るとたった5億年前のことです。地球に生命が誕生したのは約40億年前のことですから、さほど昔ではありません。クラゲやイソギンチャクは腸で「思考」しているように、私たちも生命維持をするために腸で大切な判断をしているのです。

その後、500~700万年前に猿人が誕生し、原人、旧人類、新人類と進化していきます。動物の腸の長さは、肉食か草食で違います。ライオンの腸は体長の4~5倍でウシやヒツジの腸は体長の約20倍あります。人間の腸は7~9mあり身長の5~6倍になります。人類の祖先は、木の実や肉食獣が食べ残した動物を食べており、腸の長さが短くなりました。腸が短くなった分、いままで腸に使われていた血液は脳で使われるようになりました。脳がどんどん大きくなっていったのです。

ストレスは蓄積されるほどに不健康になる

食べすぎたり、飲みすぎたり、カラダに悪いと思っていてもついしてしまうのは、脳がそうさせているからにほかなりません。脳を満足させるために、不健康になる暴飲暴食を重ねているのです。脳というのは原始的な行動が好きな臓器です。食べたり飲んだり、寝たりすることも大好きなのです。

いわゆる、脳は「報酬系」が満たされると満足します。つまり、β-エンドルフィンやドーパミン、セロトニンなどの幸せホルモンが分泌され、「気持ちよい」「心地よい」という感情が出てきます。これらの幸せホルモンが増えると脳は幸福感を覚え、再びその感覚を得るために同じ行動をとるようになります。

ところが、脳にとって不快なことはストレスです。ストレスを受けると、脳はそれらの感情を回避させるために、報酬系を満足させるような行動をとらせるのです。ストレスが溜まったときは、ドカ食いしたり、お酒を飲んだりして報酬系を満足させたくなるのはそのためです。

脳の満足に振り回された行動をしていると、腸内環境は悪くなり、健康への悪影響も出てきます。

脳が発達したことで肥満や糖尿病が現れた

人類が月に行き、パソコンやスマートフォンで世界中の情報を入手できるのは、脳が発達したことでとで便利な世の中をつくり出してきたからです。しかし、その反面、認知症や病気になるのは、まんざら脳の発達と無関係ではなさそうです。

肥満や糖尿病などを引き起こす生活習慣病は認知症の原因になります。そもそも生活習慣病は飲みすぎ食べすぎが原因ですから、脳の「気持ちよい」「心地よい」という感情のためだけの生活習慣を止めないと、カラダは取り返しのつかないことになります。

脳というのは5億年前に発生したものです。そのときは、生存に欠かせない呼吸や平衡感覚などを司る橋や延髄、脳幹、小脳で構成される後脳だけでした。後脳の後にできたのは、中脳です。このように人間の脳は、古い脳の上に新しい脳を被せるようにして進化してきたのです。

こうして、視覚、聴覚、言語能力、意志決定、創造などができるようになったのです。

腸は生命活動の根幹をなす重要な働きを担っている

脳は腸から細胞分裂したといいましたが、腸には脳に匹敵するほどの神経細胞があり、脳の指令に頼らずに独自に活動することができるのです。その活動はまさに生命活動の根幹をなすものなのです。なかでも、消化・吸収の働きは生きていく上でとても大切です。

食べ物を食べると数秒で胃に届き、2~6時間胃に滞留した後、小腸に移動し4~14時間かけて消化され栄養素が吸収されます。その後、内容物は大腸に移動して大便となって排泄されるのです。

その次に大切なのが、カラダに入った病原菌などの異物を撃退したり、病気を治したりする免疫システムです。腸内には、バイエル板といって免疫細胞をつくつているところがあり、そこでつくられた免疫細胞が私たちのカラダを守ってくれています。

腸の長さは腸内細菌に依存する

腸が元気に活動できるのは、腸内細菌があってこそです。人間の腸には培養できない菌を含めると、腸内細菌は約3万種類1000兆個が生きています。なぜこれほどまでに腸内細菌が多いのかというと、腸の長さに関係があります。

人間の腸は肉食動物のように短いのですが、それは消化吸収作業を腸内細菌に依存しているからです。たとえば、ゴリラは草食動物と同じように腸が長いのですが、腸内細菌はとても少ないです。そのために、血液は腸に集中し脳に回らずに、脳は小さいままなのです。また、パンダの腸は肉食動物のように短いのに、笹だけしか食べません。草食動物のように長い腸を持たずにパンダは生命活動を行っているわけです。それは、腸内細菌が深く関わっているからにほかなりません。

日和見菌も善玉菌の味方につける

ここ数年で腸内細菌が脚光を浴びており、世界中の研究者が腸内細菌の研究を行い、解明が進んでいます。人間の腸内細菌の数もつい最近までは、100兆個といわれていました。それは、培養できる菌としての数で、遺伝子解析によって1000兆個もいることが判明したのです。

ひと口に腸内細菌といっても、よい菌と悪い菌がいます。便宜的に3つに分類すると、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」のグループに分けられます。善玉、悪玉といってもあくまでもわかりやすくした分類であり、悪玉菌に分類されているからといってカラダのためにならないわけではありません。

たとえば、大腸菌は悪いイメージしかありませんが、実はカラダにとってとてもよい働きをしている必要な菌です。腸では食物繊維を消化することができませんが、大腸菌はこれを発酵させて栄養素などを取り出してくれているのです。

悪玉菌が悪さを始めるのは、自分の仲間が増えすぎたときです。悪玉菌というのは動物性たんばく質や脂肪が大好きなので、ラーメン、から揚げ、トンカツなどの油っこいものが大好物です。したがって、このような食品を毎日食べていると、悪玉菌が多くなってしまいます。日和見菌は過半数のほうに寄り添う性格の菌のため、悪玉菌が多くなると、日和見菌が悪玉菌の味方にまわってしまいます。すると、腸内環境は一気に悪くなり、活性酸素が発生し、認知症、うつ病、がんなどになりやすくなるのです。

理想的な腸内細菌のバランスは、善玉菌=2、悪玉菌=1、日和見菌=7の割合です。腸内環境をよい状態に保っておこうと思ったら、日和見菌を善玉菌の味方にする必要があります。

善玉菌を優位にさせる食べものが腸内の健康には必要

腸内環境をよい状態に保つためには、何といっても善玉菌優位にしなければいけません。そのためには、ビフィズス菌や乳酸菌を含む食べ物を摂るのが一番です。ビフィズス菌と乳酸菌はいずれも善玉菌で似ていますが、まったく違うものです。乳酸菌は糖質を分解して乳酸をつくり、ビフィズス菌は、乳酸と酢酸を生成します。

乳酸菌にはたくさんの種類があり、ラクトバチルス、ガセリ、ラクトバチルス・デルブレッキ・サプスブ・ブルガリカス、ラクトコッカス・ラクティス・サブスビーシーズ・クレモリス・ビフィドバクテリウム・ロングヌなどがあります。
乳酸菌を含んだ食品のひとつにヨーグルトがありますが、クレモリス菌FC株の入ったカスピ海ヨーグルトの乳酸菌カプセル フジッコ 善玉菌のチカラは、生きて大腸まで届き働きます。

これらの善玉菌を活性化するためには、エサが必要になってきます。菌たちのエサとして最適なのは、食物繊維とオリゴ糖です。食物繊維をたくさん摂ることで、短鎖脂肪酸によるダイエット効果が期待できるほか、善玉菌が活性化されます。
オリゴ糖はこちら

オリゴ糖はブドウ糖のようにすぐにエネルギーにならないので、血糖値が上がりにくいのが特徴です。たまねぎ、アスパラガス、ごぼう、味噌、しょうゆ、はちみつなどに多く含まれています。水道水の塩素は善玉菌を殺してしまいます。そのため、お茶を含めた飲み水には、塩素の含まれないミネラルウォーターを飲むようにするといいでしょう。
ミネラルウォーターなら活泉水がおすすめです。